○小熊
慎司君 もちろん複合的なものがあるんですけれ
ども、先ほど最初に
質問させていただいたように、一義的に誰かということは、私は
政府だというふうに思っています。
これは、消費者が念には念を入れて本来安全なものでも回避してしまうというのは、安全ですよと言っている基準が信じられない。もちろん、科学的知見がない、私だって分かりませんよ、詳しいことは、本当は原子力のことなんて。何万ベクレルと何千ベクレルの違いなんというのは本当分かりません。皆さんだって分からないと思いますよ。しかしながら、その
情報を出している、基準を作っているこの政治が信頼がないから回避するわけですよ。
これはやはり、SPEEDIの問題でもありましたけれ
ども、住民に正しい
情報を伝えなかった。これは不作為であっても、一昨日の私、復興特でもやりましたけれ
ども、
福島県で
原発の不祥事が起きたときに、東電の当時の社長、今の会長は、不作為で
情報を遅らせる、遅れることも罪だと言ったんですよ。そういう
認識は持っていなきゃいけない。そして、この
政府の信頼がないから、これ海外においてもなかなか
大臣苦労していると思いますよ。いろんな輸入規制も、根拠がなく輸入規制しているじゃないですか、いろんな国が。いや、輸入規制解除したと思ったら、山形県が解除されたと、
中国において。何で山形県かなと思ったら、輸入量が少ないからですよ。科学的知見でも何でもない。
信なくば立たず、これ海外においてもそうですよ。それは、正しい
情報を出したとしても、言っている人の問題なんですよ。信頼されていない人が幾らこれ正しいですよと言っても、それは通用しないんですよね。だから、この風評被害の一番の責任者というのは
政府なんです。
今、世界で何が起きているか、
外務大臣が一番よく知っていると思いますけれ
ども、日本に流行語大賞というのがありますが、世界に流行語大賞というのがあれば、日本化というのが多分流行語大賞取れると思いますよ。ちょっといただいたんですけれ
ども、宇都
委員からいただきましたが、イギリスのエコノミスト誌に日本化ということでオバマ大統領とメルケル首相がやゆされています。決断しない、先送りする、これは日本化と一緒だと、そういう政治が良くないんだと。
そういうことが積み重なって全て信頼をなくして、結局この風評被害という、政治災害が風評被害ですよ。根本原因です。じゃ、それをどう直していくのか、どう信頼を取り戻していくのか。これ、生半可なことじゃないんですよ。そういう自覚を持つかどうか。ただ単に科学的根拠を示していって積み重ねればいいですというのは全然甘いと思います。
その一つとして、やはり、我々もそうです、もちろん
内閣としてどうするのか、また他党のことですけれ
ども民主党としてどうするのか、また
国会議員の我々としてどうするのか。菅総理がいるかいないかで、
関係ない部分もあります。しかし、一つの象徴です、菅総理が居座っているということは。これも一つの風評被害の原因なんですよ、菅総理が居続けることが。
政治に信頼を取り戻す、そこから始めないとこの風評被害というのは、
外務省もいろんな予算付けていただいていますけれ
ども、足りないですよ、これは。そこの部分をどう自覚して
対応していくのか、
内閣の一員として
外務大臣、お答えください。