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石川博崇君 おはようございます。公明党の
石川博崇でございます。
本日は、この参議院
外交防衛委員会におきまして質問する機会を与えていただきまして、
委員長、各理事また
委員の先生方、大変に感謝申し上げます。
本日
議題となっておりますこの
日韓図書協定でございますが、私
ども公明党は、今回のこの
図書協定、現下の北朝鮮をめぐる情勢、中国を含めた東アジアの情勢、その中で日韓が緊密に連携を果たしていかなければいけない、そうした
両国の
役割、また、幅広い日韓
関係を未来志向で促進していかなければいけないという大局的見地から
推進していくべきとの
立場でございますが、
幾つか
政府に確認、また聞いておきたいこともございますので、質問させていただきたいと思います。
まず、昨年八月に
総理談話が出されてからもう十か月近くがたつわけでございますが、ちょっと余りにも時間が掛かり過ぎているんではないかということを
一つ指摘させていただきたいと思います。
政府におかれては、こうした様々なもちろん
国会における議論がございます。しかし、一日でも早い成立のために
政府として環境を醸成していくことが
政府の最大の責任であるかと思います。
協定承認、
国会に提出されたのが十一月十六日で、その後、
国会における
審議が始まったわけでございますが、その直後の十一月三十日に実は日韓・韓日議連の
方々が菅総理に表敬をされております。そのとき、もちろんこの
日韓図書協定についても
議題に上がったわけでございますが、何と報道によりますれば、菅総理はこのとき、この日韓の
図書協定について、野党が邪魔をしているからなかなか成立をしないということをおっしゃられたそうでございます。ちょっと失礼じゃないですか、この発言は。
私
ども公明党は、十一月の二十二日に
山口代表が
韓国を訪問し、李明博大統領と会談をした際、先方からこの問題についても提起があり、私
どもとしても日韓
関係の促進に資するという観点から早期成立を期待しておりました。また、十一月頭の
時点では、自民党谷垣総裁も記者の質問に答えられて、本件が今後の日韓
関係の改善につながってほしいと期待感を
表明されておられて、当初は自民党の中にもそれほど強い反対意見が大宗を占めていたわけではないというふうに
認識をしております。そうした中にあって菅総理からこうした
国会の
審議に水を掛けるような発言がなされたということは大変に遺憾でございます。
また、対外
関係におきましては、国を代表して発言をされるべき総理がこの
図書協定に関して野党の責任を対外的に
表明されるということは、まさに
日本の
外交機能が与党・
政府において機能を発揮していないということを対外的に衆目をさらしてしまった、こうした責任は非常に重いと思いますが、
外交をつかさどる
外務大臣として、こうした総理の発言、公の場での発言をいかが思われるか、御所見をお聞かせください。