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2011-06-22 第177回国会 衆議院 本会議 第30号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十三年六月二十二日(水曜日)
—————————————
平成
二十三年六月二十二日 午後一時 本
会議
—————————————
○本日の
会議
に付した案件
会期延長
の件 午後四時六分
開議
横路孝弘
1
○
議長
(
横路孝弘
君) これより
会議
を開きます。 ————◇—————
会期延長
の件
横路孝弘
2
○
議長
(
横路孝弘
君)
会期延長
の件につきお諮りいたします。 本
国会
の
会期
を六月二十三日から八月三十一日まで七十日間
延長
いたしたいと存じ、これを発議いたします。 本件につき
討論
の通告があります。順次これを許します。
木村太郎
君。 〔
木村太郎
君
登壇
〕
木村太郎
3
○
木村太郎
君
自由民主党
の
木村太郎
です。 私は、
自由民主党
・
無所属
の会を
代表
して、七十日間の
会期延長
に対して
反対
し、五十日間の
会期延長
を
提案
します。(
拍手
) まず初めに、どうしても
菅総理
に申し上げるべきことがあります。
総理
、あなたは、先週六月十五日、
議員会館
内で開催された
エネルギー関係
の
方々
の集会で驚くべき
発言
をされました。おれの顔を見たくなければ、この
法案
を早く通せと
発言
されました。私は、この
発言
と
態度
に驚きをいたしました。むしろ、怒りが込み上げてまいりました。とても一国の
総理
とは思えない。
国民
の
皆さん
も、こんな人が
日本
の
総理
なのかと大きなショックを受けたはずです。 今や、
与党
を含む大半の
国会議員
も、
国民
の
皆さん
も、もうあなたの顔を見たくないと思っています。
総理
ともあろう方が、こんな、おどし、恐喝めいた
発言
をするとは、信じがたいことです。
菅総理
、あなたは、
国民
の
皆さん
に、まず
発言
を撤回し、謝罪すべきであります。そして、速やかに辞職すべきであります。このことを強く申し上げます。 我が党は、三月十一日の
大震災発生
以来、
復旧復興
のために、
政治
休戦し、
国会運営
を
協力
的に進めてまいりました。一次
補正予算
や
復興基本法
、
与野党
の
実務者会議
、そして、一次、二次、三次と五百七十七項目にわたる提言を官邸に届け、
与野党
の
立場
を超え、
国民
の
立場
に立って、
立法府
として着実にその
責任
を果たしてまいりました。 このような経緯を踏まえ、今後も引き続き
復旧復興
のために
スピード感
を持って
協力
していくことが必要であると
考え
、きのう、
自民
、
公明
、
民主
の
幹事長
の間で、
国会
の
会期
を五十日間
延長
し、さらに、二次
補正予算
や
特例公債法案等
の必要な
法案審議
を進めていくことを確認し、
与野党
を超えた
信頼関係
を構築することができました。にもかかわらず、その努力を無にし、
信頼関係
を壊したのは、
菅総理
、あなたであります。
総理
、あなたは、自分の地位を守るために公党間の
信頼関係
を崩壊させたのであります。そこには、
国民
のため、
被災者
のためという視点が全くありません。謙虚かつ真摯な
姿勢
が
総理
には見受けられません。
菅総理
、あなたには、初めから、
与野党協力
して
国会審議
を進めていくという
考え
は全くないということでありましょうか。あなたが昨年十月一日の
所信表明
で熟議の
国会
と言っていたことは、全くの
うそ
だったわけであります。あなたは、六月二日の
民主党
の
代議士会
での
退陣表明
同様に
うそ
をついたことを、
国民
に向かい、神聖な本
会議場
で、明確に謝罪をすべきであります。
会期延長
をめぐるこれまでの
政府
・
与党
の
動き
を見ると、目を覆うばかりの、
政党
の体をなしているとは思えません。 我々は、
大震災発生
後の
政府
内の
会議
の乱立や
指揮命令系統
の
混乱
など機能不全と言える
状態
や、
原発事故
の
初期対応
の誤り、SPEEDIを初めとする情報の隠ぺい、改ざん、そして、進まない
瓦れき処理
や
仮設住宅
の
建設
、義援金や仮払金の支給などを目の当たりにして、もはや
菅総理
のもとでは
復旧復興
は進まないと判断をいたしました。 その上、当初、
菅総理
は、みずからの
延命
のために、
国会
を閉じようとして、二次
補正予算
を先送りしようとしていたわけであります。我々は、
会期
を
延長
し、速やかに二次
補正予算
を
成立
させるべきと強く訴えましたが、
菅総理
は聞く耳を持たなかったので、その結果、
公明党
との
共同提案
で
内閣不信任決議案
を提出いたしました。 その
内閣不信任決議案
が提出され、
民主党
内にも
賛成
する
動き
が出てくると、
菅総理
は、急に、二次
補正予算
の
編成
を指示したり、
会期延長
を大幅にしようとしたり、あげくの果てには
民主党
の
代議士会
で
退陣表明
を行うことで、ようやく
不信任決議案
の可決を回避しました。ところが、その夜、舌も乾かぬうちに
続投宣言
をして、
民主党
内を初め、
国民
、そして
国際社会
に公然と
うそ
をついたのであります。突如、
再生エネルギー特措法案
の
成立
への
意欲
を言い出す始末であります。その結果、
会期延長幅
も、百二十日から、五十日、そして七十日という数字が駆けめぐりました。
一体
、この
混乱
は何なのでありましょうか。
総理
、
野党
との
信頼関係
を壊してまで五十日間から七十日間に
会期
を延ばした根拠は
一体
何なのでありましょうか。
岡田幹事長
は、二十二日の午前の
与野党幹事長
・
国対委員長会談
で、二次
補正予算
とその
関連法案
の
審議
に余力を持って臨めるとその
理由
を述べましたが、全く
説得力
がありません。ただただ、いたずらに
延命
を図ろうとする
菅総理
の、わがまま、おねだりの前に譲歩を余儀なくされた、だらしない結果と言うしかありません。 一次
補正
の足らざるところを補う趣旨で、約二兆円規模と言われている二次
補正予算
の
審議
に七十日間もの時間は必要ありません。そのほか、
震災
に関連する
法案
や
特例公債法案
も、
再生エネルギー特措法案
も、
与野党
で胸襟を開き真摯に話し合えば、五十日間でも十二分に
結論
が出せるはずであります。 また、
会期
を七十日間
延長
するとなれば、
会期
末は八月三十一日です。我々が今後の
復旧復興
に向けて一番大切と
考え
るのは、本格的な
復興
を進めるための三次
補正予算
です。
岡田幹事長
の
発言
では、三次
補正予算
のタイミングは八月下旬から九月上旬と聞いております。もし八月三十一日に
国会
を閉じれば、
一体
、
臨時国会
は九月のいつごろに開くことになるのですか。その間、
国会閉会
と同時に、
総理
の
進退
をめぐり、
民主党
内が大揺れすることが容易に想像できます。その
事態
が続けば、
臨時国会
が大幅におくれ、結果的には、三次
補正予算
の
審議
も、
成立
が大幅におくれることが懸念されます。
会期
を五十日間にすれば、八月中旬から、第三次
補正予算
に向けた
作業
や来年度
予算
の
概算要求基準等
がスムーズに進むはずであります。
会期
を
延長
して
政府
・
与党
としてどの
法案
を
審議
し
処理
をしたいのか、どなたがリーダーとして進めていくのか、しっかりと
工程表
を示すべきであります。
菅総理
を初め
民主党
の
皆さん
は、よく
直近
の
民意
という言葉を使われます。では、
直近
の
民意
とは、先日の
青森県知事選挙
こそがまさに
直近
の
民意
であります。
自民
、
公明
が
支援
した
候補者
が、
民主党
が
支援
した
候補者
に、四倍以上もの大差をつけて勝利をいたしました。まさにこの結果が、
菅総理
に対する
民意
であり、
国民
の声であります。そのことを
菅総理
は、謙虚に、真摯に受けとめるべきであります。 求心力もない
レームダック状態
の
菅総理
が一日も長く続けば、
復旧復興
も
国益
も損なわれます。したがって、本来ならば、
国会閉会
の本日、
菅総理
は正式に
退陣
を表明すべきであります。 しかし、直ちに
総理
の
退陣
が望めないとすれば、次善の策として、
直近
の
課題
に
限り立法府
として早急に
結論
を出すために、我々は五十日間の
会期延長
を
提案
します。そして、五十日間の
国会閉会
後、速やかに
民主党
は
代表選挙
を行うべきです。その後直ちに
臨時国会
を召集し、事実上の
通年国会
を実現したいと思います。 以上の
理由
をもって、
菅総理
には、一刻も早く
退陣
をし、愛媛県にある
延命
寺に向かわれることを
国民
の
皆さん
とともに願い、私の
反対討論
といたします。 ありがとうございました。(
拍手
)
横路孝弘
4
○
議長
(
横路孝弘
君)
高山智司
君。 〔
高山智司
君
登壇
〕
高山智司
5
○
高山智司
君
民主党
、
高山智司
です。 私は、
民主党
・
無所属クラブ
を
代表
し、ただいま
議題
となりました七十日間の
会期延長
につきまして、
賛成
の
立場
で
討論
をいたします。(
拍手
) あの
大震災
から三カ月が経過をいたしました。いまだに七千人を超える
方々
が行方不明のままであり、十二万人を超える方が
避難先
での不便な
生活
を強いられております。さらには、
福島
第一
原発
の
事故
により、多数の方が不安な日々を送っています。改めて、すべての
皆様
に対し、心よりお見舞いを申し上げたいと存じます。 同時に、
政府
・
与党
として引き続き
復旧復興
に向け
全力
で取り組んでいく決意であることを、改めて表明いたします。 本日までに、この
通常国会
で、六十七本の
閣法
、十六本の
議員立法
、十二本の
条約
が
成立
をしています。これは、未曾有の
国難
に
与野党
が
協力
して今日まで国政の停滞を招くことなく
復興
に
全力
を注げたからであり、本日御参集の
皆様
の御
協力
のたまものです。 そもそも、百七十七
通常国会
では、六十四本の
閣法
、十八本の
条約
を
新規提出
、
継続法案
が十九本、
条約
が一本、合計八十三本の
法案
と十九本の
条約
を予定されておりました。これだけでも、百五十日の
会期
は、ぎりぎりで、タイトな
日程
でした。さらに、三月十一日の
東日本大震災発災
により、二十本の
震災特別立法
、
震災補正予算
が
追加議題
となり、
日程
の余裕はなくなりました。 三月十一日以降、
国会
としては、
震災対応
のための第一次
補正予算
や
東日本大震災復興基本法
など、十五本以上の
予算
、
閣法
、
議員立法
を
成立
させました。しかし、
復旧復興
の取り組みは、まだ始まったばかり。
政府
においては、
原子力損害関係経費
や二重
ローン対策
、
被災者生活再建支援関係経費
を中心とする第二次
補正予算
の
編成作業
に着手をしたほか、
与野党各党
が、それぞれ、これらの問題について
立法化作業
に取り組んでいます。 言うまでもなく、
被災者
のみならずすべての
国民
が、
与野党
が一致
協力
して
政府
と
国会
が
全力
で
震災対応
に取り組むことを期待しています。
震災対応
には
与党
も
野党
もありません。今後も、
国会
が
与野党
の垣根を越え、オール・ジャパンで取り組む必要があります。 歳入の四割を占める
公債特例法案
も、一月二十四日の
召集日
に提出されてから五カ月がたちますが、まだ
成立
の
めど
が立っていません。
公債特例法案
が
成立
しなければ、
幾ら歳出
の中身を
議論
しても、絵にかいたもちになってしまいます。
与党
も
野党
も、大局的な
立場
に立って、歩み寄るべきところは歩み寄る、譲るべきところは譲る、こうした
姿勢
がないと、この
国難
は乗り切れません。
野党
の
皆様
には、御
協力
を切にお願いいたします。
福島原発事故
による
被害者
への迅速な
損害賠償
の
対応
も焦眉の
課題
です。そのためには、六月十四日に提出された
原子力損害賠償支援機構法案
を
早期
に
成立
させる必要があります。 猛暑が近づいてまいりました。我々の目の前には、
電力不足
という深刻な問題が横たわっています。
福島原発事故
により
原子力発電
に対する
信頼性
が大きく揺らぐ中、我々は、
エネルギー政策
という国家の根幹にかかわる
政策
も
議論
しなければなりません。四月五日に提出された
再生可能エネルギー特措法案
は、その初めの一歩となる
法案
であり、今
国会
中にぜひとも
成立
させる必要があります。 さらに大きな
課題
は、本格的な
復興
のための
補正予算
、第三次
補正予算
を
早期
に
成立
させることです。 このように、山積する諸問題に取り組み、
復興
の
道筋
をつけるためには、我々
国会議員
は、ただひたすら働くしかありません。
議員
の仕事は
国会
で法律と
予算
をつくることが第一です。
自民
党、
公明党
の
皆様
も、
政局優先
で
会期延長
に
反対
をせず、御
協力
をお願いしたいと思います。
震災復興
に夏休みなし。
会期
を八月三十一日まで
延長
し、
皆さん
、
全力
で働きましょう。(
発言
する者あり)
横路孝弘
6
○
議長
(
横路孝弘
君) 静粛に願います。
高山智司
7
○
高山智司
君(続) 以上申し述べ、私の
討論
を終わります。(
拍手
)
横路孝弘
8
○
議長
(
横路孝弘
君)
遠藤乙彦
君。 〔
遠藤乙彦
君
登壇
〕
遠藤乙彦
9
○
遠藤乙彦
君
公明党
の
遠藤乙彦
でございます。 私は、
公明党
を
代表
して、ただいま
議題
となりました今
国会
の
会期
を七十日間
延長
する
提案
に対し、
反対
の
立場
から
討論
を行うものであります。(
拍手
) 言うまでもなく、このたびの
大震災
と
東京電力福島原発事故
は、我が国にとって極めて重大かつ深刻な
危機
をもたらしており、これまで、
死者
一万五千四百七十一人、行方不明七千四百七十二人を数え、百日たった今日においても、今なお十二万を超える
方々
が
避難生活
を余儀なくされているのであります。
公明党
は、
震災発生
以来、
被災者
の
生活
を守るため、また、
災害復旧
のため、現地の厳しい実情を綿密に調査した上で、
政府
に対して数々の
提案
を行ってまいりました。さらに、
国会
においては、
震災復興
のための第一次
補正予算
及び
関連法案
の
成立
に
協力
をしてまいりました。そして、迅速な
震災対策
を打ち出せない
菅内閣
に厳しくその
対応
を訴えてまいりました。 しかし、
菅内閣
は、
福島原発事故
の初動においても、その後の
避難
・
収束措置
においても、
危機管理能力
があきれるほど欠如し、むしろ、
国民
の新たな
危機感
と不安を増幅しているのであります。 こうした
菅内閣
に対する
国民
の
不信
は日増しに大きくなり、
野党
はもとより、
与党
の
大勢
も、一日も早く
菅総理
を辞任させるべきとの声が高まったのであります。 そして、六月一日、我々、
自民
、
公明
、たちあがれ
日本
の三党は、意を決して
菅内閣不信任決議案
を提出いたしました。
与党民主党
の中にも、
被災者
のためにこの
内閣不信任決議案
に同調したいと
考え
る
議員
が七十名以上も結集し、ついに本
会議
において
内閣不信任決議案
は可決する見通しとなったのであります。そのため、慌てた
菅総理
が
民主党代議士会
で見せかけの
辞意表明
を行うことで、
不信任案
は否決されたのであります。 ところが、この
代議士会
の
菅代表
の辞任ほのめかしあいさつは
菅総理延命
のためのものにほかならないことが明らかになるや、
民主党
の鳩山前
総理
も激怒し、改めて菅おろしの声が再び大きく広がったのであります。 我々
公明党
は、
震災復旧
が遅々として進まず、
放射能汚染
が続き、
福島原発
の明確な
収束
も見通せない中、このまま
菅総理
が居座り続けることは、いたずらに
政治空白
を長引かせるだけであり、容認できない、すぐにやめるべきだと主張し続けてきました。その一方で、
国会
は閉じずに、
被災者対策
や本格的な
復興予算
の
早期編成
と
成立
に取り組むべきだと強く訴えてまいりました。 しかしながら、
与党
は今
国会
の
会期
末直前になっても一向に
会期延長
の具体的な方針が決められず、きょうの
会期
末を迎えたのであります。その原因は、まさに
総理
の
延命
と保身以外の何物でもないと思うのであります。 これが
政権与党
の姿ですか。これが一国の
総理
の姿でしょうか。毎日どれだけ悲惨な思いを
被災者
の
方々
が募らせているのか、その
気持ち
や
立場
が全くわかっていないではありませんか。
会期
末のきょう、すったもんだのあげく
提案
された七十日
延長
は、
一体
、どういう目的で、
国会
で何をやりたくて七十日としたのか全く不明であります。もしそこに
国民
が納得する合理的な
理由
があるなら、なぜ、
総理
みずからきちんと
説明
をされないのでしょうか。 一昨日までは百二十
日程
度の
延長
と言い、昨日は五十日と言い、きょうは七十日と言う。まさに
日がわりメニュー
で、毎日毎日くるくる変わるのはなぜでしょうか。
執行部
を初め
民主党
の
大勢
は
菅総理
に一日も早くやめてもらいたいというものであり、一方、
菅総理
は、一日も長く、石にしがみついても
総理
のいすに座りたい、この葛藤のあらわれであります。 七十日といえば八月三十一日までです。一昨日、
岡田幹事長
は、
与野党幹事長会談
で百二十日
延長
を示唆した折、第三次
補正予算
は八月の
お盆明け
から九月初めに提出する見込みだと
説明
をされました。ところが、きょうは、第三次
補正予算
の
編成
は
会期終了
後と
説明
しています。本日、
枝野官房長官
も、
記者会見
で、第三次
補正予算
については
後継首相
が
対応
するとの認識を示すなど、全く矛盾する
説明
を行っております。 もし、
国会
が八月末まで
延長
され、それまで
菅総理
がやめないならば、
会期終了
後の
代表選挙
となる
可能性
が大きくなり、第三次
補正予算
の
編成作業
は大幅におくれ、
国会提出
は、九月どころか、十月にずれ込むおそれが出てくるのであります。 今、
被災地
の
方々
が最も知りたいのは、いつになったら
本格復興
のための第三次
補正予算
が
国会
に出され、いつ
成立
するのか、そして、だれが
菅総理
にかわってそれを
責任
を持って実現してくれるのかということであります。 今の、
総理
と
執行部
が対立を繰り返す
菅内閣
は、もはや
政権政党
の体をなしていません。まさに
再生不可能内閣
であり、一日も早く総辞職することが
国民
、
国益
にとって重要であると言わざるを得ません。 我々は、こうした
菅総理
や現
民主党執行部
の優柔不断な
政権
の
姿勢
を嫌というほど見せつけられた以上、
民主党
の新
代表
を速やかに選出した上で、
臨時国会
を
早期
に開会し、
与野党協力
のもとで本格的な
復興予算
の一日も早い
編成
と
成立
を目指すことが
国民
のためであるとの
結論
に達したのであります。
最後
に、
民主党
の
皆さん
に申し上げたい。
菅総理
の顔を本当に見たくないなら、この七十日の
会期延長
の
提案
に、勇気を持って
反対
していただきたい。さもなくば、七十日後、
ポスト菅
は菅という恐るべき
事態
が来ると申し上げ、私の
反対討論
といたします。(
拍手
)
横路孝弘
10
○
議長
(
横路孝弘
君)
佐々木憲昭
君。 〔
佐々木憲昭
君
登壇
〕
佐々木憲昭
11
○
佐々木憲昭
君 私は、
日本共産党
を
代表
して、
通常国会
の
会期延長
について
討論
を行います。(
拍手
)
東日本大震災
から百日を超え、
死者
・
行方不明者
は二万二千九百四十三名に上り、今もなお懸命の
捜索活動
が続けられております。いまだに多くの
被災者
が、
避難所
や自宅で不自由な
避難生活
を強いられ、あすの暮らしが見えない
状況
に、いら立ちと不安を募らせております。
東京電力福島原発
の
事故
では、
事態
の
収束
の
めど
が立たないまま、住民は、住みなれた土地を追われ、いつ戻れるのかわからない、つらい日々を送っております。 このもとで、今、
政府
と
国会
に求められているのは、地震、津波、
原発事故
で破壊された
被災者
一人一人の
生活基盤
を
再建
するため、必要な
支援
を速やかにかつ具体的に行うことに
全力
を尽くすことであります。 こうした見地から、我が党は、
被災者
の
生活
となりわいの土台の
再建
に必要な
補正予算
を実現すること、
原発事故被害者
の
賠償
、
原発
からの撤退などについてしっかり
議論
するため、一定の
会期延長
が必要だという
考え
を表明してまいりました。 しかし、今回の
会期延長
をめぐっては、重大な問題があります。 一昨日、六月二十日に開かれた
与野党書記局長
・
幹事長会談
で、
民主党
の
岡田幹事長
は百二十日間に及ぶ
会期延長
を提示しました。ところが、昨日、
民主
、
自民
、
公明
三党の
密室協議
で五十日間と合意し、さらに、けさの
与野党会談
では七十日間と、
会期
の
延長幅
は転々としてきました。しかも、
政権中枢
や三党の
協議
では、
総理
の
進退
と
公債特例法案
の
成立
を
てんびん
にかけ、
延長幅
を云々する
議論
がなされてきたのであります。およそ
政権与党
の体をなさない
混迷ぶり
であり、
前代未聞
の
事態
であります。これは、
被災者
や
被災地
を置き去りにした
態度
であり、断じて容認することができません。 大事なことは、
延長国会
で何をやるかであります。 我が党が求めてきたように、
被災者
の
生活基盤
を
再建
するために必要な
補正予算
や二重
ローン
の解消、
原発事故
の
賠償
など、
被災者支援
のための
国会
にするべきであります。 やってはならないのは、
被災者
の
生活再建
を妨げ、
国民生活
を苦しめる悪政を進めることであります。
菅内閣
が進めている、税と
社会保障
の
一体改革
の名による
消費税
の増税、
日本農業
を破壊するTPPの推進、
復興
、救援のため頑張っている公務員の
給与引き下げ
、あるいは、
日米合意
で
辺野古
への
新米軍基地建設
の押しつけなど、このようなことは、
会期
が
延長
されても、決してやってはなりません。 以上を指摘し、
日本共産党
は、
被災者
の
生活基盤
の
再建
を前に進めていく、そういう
立場
に立ち、
国会延長
に
賛成
することを表明して、
討論
を終わります。(
拍手
)
横路孝弘
12
○
議長
(
横路孝弘
君)
服部良一
君。 〔
服部良一
君
登壇
〕
服部良一
13
○
服部良一
君
社会民主党
の
服部良一
です。 私は、
社会民主党
・
市民連合
を
代表
して、ただいま
議題
となりました
会期延長
の件につきまして、
賛成
の
討論
を行います。(
拍手
)
東日本大震災
から百日を迎えました。今、
被災地
の
皆さん
を初め
国民
が最も
国会
に期待しているのは、
避難生活
を強いられて苦労されている
方々
に寄り添い、
気持ち
を一つにして、
被災地
の
復旧復興
、
被災者
の
生活再建
、いまだ
収束
の兆しすら見えない深刻な
福島原子力発電所
の
事故
の
収束
、
被害者
の補償に、
全力
で
責任
を持って
対応
することであります。そのことで、
政治
の
信頼
を取り戻し、
国民
があすの
日本
に希望が持てるビジョンを指し示すことです。 したがって、
国会
を
延長
し、まずは二重
ローン問題対応
など、待ったなしの二次
補正
の
編成
を、
被災地
、
被災者
のニーズに十分こたえられるものとなるよう、党派を超えて、
与党
は
野党
の指摘や
提案
にも真摯に耳を傾けて
議論
すべきであります。 また、七十日の
延長
の中で、
総理
も強い
意欲
を示されているという
固定価格買い取り制度
のための
再生可能エネルギー特別措置法案
については、
原発
の
事故
を受け、安全で持続可能な
エネルギー
への
道筋
をつけるものです。
被災地
のみならず全国の自治体からも
自然エネルギー
への拡大へ強い要望があり、
国会
の
責任
を果たさなければなりません。さらには、本来、前
国会
で
成立
すべきであった
労働者派遣法改正案
、いつまで
派遣
で苦しむ
労働者
の問題を放置するのでしょうか。
郵政事業
は中途半端な
状態
で大変厳しい
状況
にあり、
郵政改革
三
法案
は待ったなしと言わざるを得ません。
延長国会
で、
再生可能エネルギー法案
、
労働者派遣法改正法案
、
郵政改革
三
法案
の
審議
を、改めて
国会議員諸氏
にも訴えます。
最後
に、
会期最終日
を迎えて
延長幅
が決まらないという
前代未聞
の
事態
に至りました。
延長日数
は何案も入り乱れ、
与野党幹事長会談
も
延期
に次ぐ
延期
、二転三転。今回の
政府
・
民主党
のメルトダウンともいうべき
対応
は、極めて遺憾であり、強く猛省を促します。 また、
民主
、
自民
、
公明
三党が
水面下
で
協議
をし、事実上、大連立のような大
政党
だけの
協議
で物事を決め、押しつけていこうというようなことは、
国会
の死滅であり、断固として異議ありであります。
最後
に、このどさくさに紛れ、沖縄の声や
米国議会
からの
提案
をも無視し、
実現性
のない
米軍普天間基地
の
辺野古移設
を強行しようとすることに強く抗議し、
討論
を終わります。 ありがとうございました。(
拍手
)
横路孝弘
14
○
議長
(
横路孝弘
君)
山内康一
君。 〔
山内康一
君
登壇
〕
山内康一
15
○
山内康一
君 みんなの党を
代表
して、
国会会期
の七十日間の
延長
に関し、極めて不十分な
延長幅
ながら、
賛成
の
立場
から
討論
します。(
拍手
) みんなの党は、昨年十二月より、一貫して
通年国会
を主張してきました。そして、この
東日本大震災対応
、
原発事故対応
に万全を期すため、
通年国会
の
必要性
はさらに増しました。
大勢
の
被災者
の方が今も
避難所
にいて、
復旧復興
のための
補正予算審議
や
法案審議
など問題が山積している中、
国会
は一日たりといえども休んでいる場合ではありません。 その意味で、七十日間の
延長
は極めて中途半端で不十分と
考え
ますが、その後、間を置かず
臨時国会
を開き、
国民
の期待する
国会
の責務を果たしていくことを求め、この
延長自体
に
賛成
することにいたしました。 ただ、この
国会
の
延長幅
さえすんなり決められない
菅内閣
、
民主党
。途中、やれ百二十日だ、いや五十日だ、結局七十日だと二転三転した姿を
国民
の前にさらし、またまた
政治
全体への
国民
の
不信感
を増幅したことに対し、強く遺憾の意を表します。 また、みんなの党は、せっかく
延長
した
国会
を実のあるものにするため、政争や
政局
とは距離を置き、前向きな
建設的議論
を
国会
で行い、その
責任
を全うしていくつもりです。その意味で、今後とも、参議院を通じて、
震災対応
や
原発事故対応
に関する
議員立法
法案
を続々提出してまいります。それら我が党の
法案
も、
政府
案や他党の
議員立法
法案
と並行して、ぜひ御
審議
いただきたいと思います。 さらに、みんなの党は、党首
討論
に参加する資格があるにもかかわらず、これまで党首
討論
の機会を奪われてきております。
平成
十二年に定められた「国家基本
政策
委員会合同審査会の運営についての申合せ」の規定に従って、次回からは党首
討論
の機会をつくっていただくことを、特に
民主党
と
自民
党の
皆さん
にお願いしたいと思います。
最後
に、みんなの党は、
国会
の
会期延長
には
賛成
いたしますが、決して
菅総理
の
延命
に賛同するものではないこと、既に
退陣表明
され死に体になった
菅総理
には一日も早く
退陣
していただきたいことを申し添えて、
討論
を終わります。(
拍手
)
横路孝弘
16
○
議長
(
横路孝弘
君) これにて
討論
は終局いたしました。
—————————————
横路孝弘
17
○
議長
(
横路孝弘
君) 採決いたします。
会期
を六月二十三日から八月三十一日まで七十日間
延長
するに
賛成
の諸君の起立を求めます。 〔
賛成
者起立〕
横路孝弘
18
○
議長
(
横路孝弘
君) 起立多数。よって、
会期
は七十日間
延長
することに決まりました。 ————◇—————
横路孝弘
19
○
議長
(
横路孝弘
君) 本日は、これにて散会いたします。 午後四時四十三分散会 ————◇————— 昨二十一日は、
会議
を開くに至らなかった。