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古屋(圭)
委員 大臣としては苦しい
答弁ですよね、本当に極めて不本意だなと思っているんでしょうけれ
ども。
実際に、
外交機密だから言えないなんという範囲じゃないと思いますよ。今のは大体、特に今
外務大臣が言及したのか、していないのかということ、結局答えは、しておりませんということを言ったに等しいわけですよ。これではやはり、主権を守るという気概を国内外に示すという
意味では極めて不足していますよ。
主権という問題で、今、新たな二つの
事件が起きていますよね。北方四島に
韓国の国
会議員が上陸した、あるいは竹島に閣僚が不法上陸した。この問題、特にロシアの問題、いろいろ、ほかの
委員会で明らかになっていることは、姜国
会議員四島訪問計画が明らかになったのは二十日ですね。
日韓首脳会談が行われたのが二十日、昼にははっきりしていて、二十日の十六時からであったにもかかわらず、どうもそれを言及していなかったということがわかってきました。
韓国外務省が正式に便宜供与の申し出をした。それから、何の金で行ったかといったら、国会の予算で行った。国会の予算というのは要するに税金ですよ。税金ということは、
政府が関与しているということ。これはもう完全に、強引な
行動に対して厳しく厳しく対応をとらないから、結果として、二十五日のあの竹島の訪問を許してしまったのではないでしょうか。四月一日にも、
教育大臣が竹島に上陸したときに、大使館の参事官に抗議したという何か本当にしょぼい対応をしたわけですよね。
こういう一連の動きを見ると、私は、例えばこういう
事件があったとき、これは外務
委員会でやることですから、あえて私はここで
答弁を求めませんけれ
ども、例えば大使を引き揚げるだとか、それぐらいの強い
行動をとってしかるべきなんですね。要するに、
拉致問題も主権問題でございますから、こういったことに余りにも煮え切らない態度をとるということは、完全に
北朝鮮、ひいては
金正日に足元を見られてしまう、私は、そういうことだというふうに思います。
最後に
一つ、若干は評価することも一言言っておきましょう。
今どなたかから
質問がありましたけれ
ども、きのう、
中野大臣が、四
大臣で署名いただいたそうですね。私が前回
質問したことに対して、
関係大臣で署名をして、具体的にとる、これは私は評価させていただきたい。ペーパーに書くだけではなくて、実際に
行動をとり始めた。
その中で、
大臣は、前回の
質問でも、
教育問題で、児童生徒の発達段階に応じて、正しく
拉致問題を
理解させるということがはっきり記されましたね、四月一日の文言の中で。文部
大臣ともやった。
実際に私が、六〇%の採択率を誇る教科書と、今度新たに検定に合格した教科書、両方を見せて、どちらがふさわしいですかと言ったら、いや、
大臣としてはなかなか言いづらいけれ
ども、しかし、踏み込んで言っていただきましたね。どう見ても、
政府の
方針は、この新しい、具体的に言うと育鵬社の教科書の方を評価する、よくここまで書いていただいたと高い評価をします、こういうようなことを言っていただいた。
ということは、これから学校でいよいよ採択のシーズンが始まるわけでありまして、もちろんどの教科書を採択しろなんて命令権は
一つもないと思います。しかし、文部科学
大臣と
連携をして、そうやって中身もしっかり生徒児童の発展段階で正しく
拉致を認めるためにはどの教科書がふさわしいかということをよく
考えてほしいと
教育委員会に、これぐらいのことは、文部科学
大臣と
拉致担当
大臣がしっかり
連携して可能だと思いますけれ
ども、このことについて
最後お伺いしたいと思います。