○古屋(圭)
委員 ありがとうございます。ぜひ前向きに
検討してください。
では、次の
質問に入ります。
沖縄県教委による教科書の八重山採択地区
協議会への不当介入について
質問します。
先ほど北海道教組の話が
下村議員からありましたけれ
ども、私は南の方でございます。
事のてんまつを簡単に
説明いたしますと、沖縄県石垣市など三市町村の中
学校の採択を担う採択
協議会は、八月四日に採択を決定する予定でありました。それが、二十二日に延期することを決定したということです。その背景には、例えば戦争賛美の教科書が採択されると一部メディアが猛烈な反対運動を起こし、これを受けて、突然、県の
教育委員会が
協議会に
委員の追加を求めてきたというんです。
実は、八重山地区の
協議会の
委員はこういう構成になっているんですね。各市町の
教育長計三名、それから、各市町の
教育委員計三名、八重山地区PTA連合会長一名、学識経験者一名。極めてバランスのとれた人選ですよね。これは長年続いていた、要するに、現場教職員の
意見のみでランクづけをするということではなくて、やはりそれを廃止してやっていこうと。これは、要するに
文部科学省の
指導に基づいて決定していることなんですね。
報道によると、今申し上げたメンバーのほかに、校長代表者一名と三
教育委員会の事務職員三名を加えろ、こういうことなんですね。やむなく八重山
協議会は県教委のを受け入れまして、採択日の変更だけは受け入れたそうですよ。だけれ
ども、ではメンバーを入れかえるかどうかというのは、やはりまだ決まっていないんです。
これがそのてんまつですけれ
ども、私は、これは明らかに沖縄県
教育委員会による不当な介入だと思うんですね。
そこで、今回の県の
教育委員会による行為は、いわゆる適切な
指導であるとか助言、または援助という
法律上の権限を越えた介入ではないかと私は思うんです。また、採択権者である市町村
教育委員会の権限を侵すものではないでしょうか。要するに、戦争を美化する教科書だと特定の教科書を攻撃している外部勢力に応じて県
教育委員会が介入したのは、明らかに問題だというふうに思います。
かつてこの
委員会でも
質問で出たかもしれませんが、六月十六日に読売新聞に
意見広告が出ました。戦争賛美の教科書を採択するのはやめましょうという
意見広告を見て、びっくりしました。私は、何でこんな広告を載せるんですかと読売新聞に聞きました。新聞とはいえ、テレビももちろんですけれ
ども、広告を載せるに当たっては考査というものがあります。
それで、考査で三回ひっかかった。だけれ
ども、最終的にはこれはすべて広告主の責任でありまして、一切私たちは関係ないということが一点。それからもう一つは、これはちょっとえぐい話ですけれ
ども、定価で出しますよ、こう言われたんですね。今、広告が入らなくて困っているときに定価で出されると、これは足元を見られますよね。それから、
意見広告ということで徹底します、こういうことで、三回やり合った上で初めてそれがオーケーされたという。要するに、こういう露骨な手段を使っているんですよ。
私は、この広告一つを見てもおかしいと思いますけれ
ども、これに乗じて県
教育委員会が介入したのは明らかに問題である。いかが
考えますか。