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仙谷内閣官房副長官 お答えをいたします。
この
福島第一原発の
事故の検証といいましょうか
調査の
委員会でありますが、今
先生がおっしゃられたような独立性それから公開性、そして包括性ということが重要だということで、今、これから
委員を選任しなければならないということで進めているところでございます。
先生の御
質問のお答えになるかならないか自信がないわけでありますが、多分、この
委員会の構成メンバーが、外づらといいましょうか、国民の目から見て、ゆめゆめ、今、それが真偽のほどあるいはその程度問題、いかなるものか、私も実証的に見てきたわけではございませんので確たることは言えませんが、しかし、
原子力村と言われたり、ある種の、悪い言葉で言うとなれ合い、癒着みたいなことが少なくともジャーナリズムの世界では
指摘をされておるわけであります。
非常に専門領域、高度な専門領域の
部分でございますので、私などは人的ネットワーク等々も含めて全くございませんので想像がつきませんけれども、そのような
指摘が一切されることのないような人選を行わなければならないというふうに考えております。
独立性というのは、多分、そのこととも関係をしますし、もう少し申し上げれば、今回の
事故の検証、
調査というのは、当然、保安院と東電、あるいは
原子力安全
委員会と保安院あるいは東電というようなところ、あるいは官邸がどのように関与したかも含めて
調査の
対象にならざるを得ないわけでありますから、そこは、政治的なあれやこれやの思惑や
影響力を、そこからしっかりと自立をした、独立をしたポジションで
調査が行われているということを国民の
皆さん方にもあるいは国際社会にも見える、そういう人選、そういう
委員の
方々と、そして、その
調査のプロセスも、ああ、しっかりやっているというか、独立してやっているということが保障されなければならない。
それは、多分、公開性とかいうことにつながっていくんだと
思いますし、先ほどから申し上げました
調査の
対象や、あるいは
調査の切り口といいましょうか観点がやはり多岐にわたる、包括的でなければならないということであろうかと私は考えておりますし、今の官邸は、そのようにみずからを客観化するといいましょうか、
調査の
対象にするという決意でこの問題に取り組んでいこうとしておると
思います。
それから、先ほど、
委員会とか本部とかそういうものが次から次にできてという御
指摘がございました。確かにそうでございますけれども、今度の
災害のこの多重性といいましょうか、非常に広く、大きく、深く、そして多重、多層な問題がございまして、それも、専門領域につながるような問題もございましたので、多分、
対応にはやはり個別具体的な、まさに神は細部に宿るわけでありますから、個別具体的なところにも手が届く、そして、なおかつ政治の世界ですから、非常に包括的な判断もしなければならないということで、三月、四月の段階では、いろいろな対処のあるいは
対応策の検討をするチームがとりあえずできた。
ここで、これを包括的、総合的に、総司令部を一元的に行うという体制がようやく固まってきたのかなと
思いますので、やはりこの
震災、今度の
東日本大震災の、そして
原発事故まで発生したという、このことにかんがみると、私は、こういうやり方をするしかなかったのかな、こういうふうに思っております。