○石山
委員 おはようございます。
私も、
江藤委員に引き続きまして、きょうは、
牛肉の
セシウム問題について、
質問をさまざまさせていただきたいと思います。
私は、やはり一年生議員ですから、いろいろと想定問答を自分なりにつくるわけですけれども、今、
大臣と
江藤委員のやりとりを聞いておりまして、非常にショックを受けております。
私は、もちろん民主党所属、ですから、
政府を支える立場ではありますけれども、私自身も、復興特での
枝野官房長官の発言を生で聞かせていただいており、今回の
牛肉セシウム問題というのは国がしっかりとした
責任を持つ、そういうふうなことを受けとめておりまして、今回、宮城でも
稲わらから、そして
牛肉からといって、今
畜産農家が大パニックに陥っています。しかしながら、
官房長官がこのようなことをきちんと発言しています、だから、しっかりやりますということを、私も地元に伝えてきております。
それで少し、ああ、では頼むよ、自分たちの生活は本当に危機的
状況だから頼むよ、そういうふうに言われて、自分も今この
質問の場に立っているわけですけれども、その
前提がすべて崩れるような御
答弁をいただいたかというふうに、私も今お聞きして、正直おります。
そもそもを言いますと、こういうことが、我が政権がずっと続いているからこそ、今のような
状況、今のような国民の支持というものになっているんじゃないかというふうに思いますので、もう一度その部分をしっかりと考えて、やはり
責任の
所在というものを明確化していくことこそが、今不安がっている
畜産農家の
方々、さらにはこの震災の
被害に遭われている多くの
方々の心を、将来に対する不安というものを解消していくことに一番つながっていくと思うんです。細かな
政策ではないと思うんです。
こういうことに関しては国がしっかりやるんだということをやはり私はきょうも宣言していただけるものと思って、冒頭の言葉を用意していたんですけれども、全部それはチャラになっております。
まず、皆さん、資料一をごらんいただきたいと思います。これも重複になるかもしれませんけれども、今の東京市場の
牛肉、枝肉の平均価格でございます。
セシウム問題、七月八日ですけれども、南相馬市、
稲わらから検出されて以降、私も七月十三日に東京市場に行ってまいりました。このとき、福島県におきまして、A5の肉で一キロ千円という
状況です。しかしながら、この日は、静岡産、栃木産と言われるほかの肉は千八百円から二千円をまだキープしておりました。しかし、七月十九日、これは福島は出荷規制がかかっておりますし、宮城も自主規制をかけています。そのときで、A5が九百五十七円、A4に限っては三百八十円、A3で二百五十七円。表現は悪いかもしれませんが、豚肉以下です。
当然、こんなような
状況におきまして、全国的な規模でこの問題は拡大している。ですから、BSE、
口蹄疫とありましたけれども、まさに今、
日本の新たな
畜産の危機が来ているといったような、本当にこれはせっぱ詰まったような
状況であるということをぜひとも御認識いただきたいと思っています。
稲わらに関しましては、私は自分自身、非常に自戒の念を持っております。私も一応、農業の
現場を知っている人間ですといったようなアピールを自分自身でもしてきました。しかしながら、今回、正直、私は、その
稲わら、宮城県は原発から少し遠いから大丈夫だろうといったような考えもありましたが、自分自身もノーマークだった。これは地元の
方々にも、地元選出の国
会議員として、ひたすら自分の不明のいたすところを謝って回っています。
先ほどもあったように、政治家は結果
責任ですから、わからなかった、気づかなかったではやはり済まないんだと思うんです。だから、私は自分自身として謝って歩いています、ごめんなさい、気づきませんでしたと。
それは自分自身のことですからいいですけれども、とにかくこのような
状況ですから、まず何とかしていかなきゃいけない。その中におきまして、今回、週末から、私も
農家の
方々、またはJA等の農業
団体の
方々にいろいろと
お話を聞かせていただいて、今回は二つです。とにかく、生産者、消費者の
方々に安心感を与えるための方策は二つです。
一つは、特に消費者の
方々ですが、全頭検査をやるしかありません。二つ目は、やはり
農家に、生産者の
方々にしっかりとした資金繰りを行っていくということでございます。
それで、厚労省の方に
質問させていただきたいと思います。
まず、全頭検査は非常に大変なことなんですというふうなことを非常に言われます。しかしながら、皆さん、ちょっと一枚飛ばしていただいて、資料三の下の段を見ていただきたいんですけれども、実は今、
牛肉もそうですけれども、食品にかかわる
セシウムの含量等をはかるのは、ここの下の部分に記しておりますゲルマニウム半導体検出器というものを用いるべきだということが、厚労省の方から
平成十四年に出してあります「緊急時における食品の
放射能測定マニュアル」というものに記載されています。
しかしながら、この検出器というのは、二千五百万から三千万ぐらいすると。あと、操作の上で液体窒素なんかを使いますので、かなり操作に専門性を必要とするというようなことが言えます。確かに、こちらのグラフにありますとおり、
セシウムだ、カリウム40だというのをきれいにスペクトルとして分離することはできます。しかしながら、まず、これを今注文しても入荷するのは三カ月後ですね。国内産の生産というのはありません。
そこで、資料二の方を見ていただきたいんですけれども、ここに、パーキン・エルマーというのと、あとアロカというメーカーさんの機種を載せました。別にここの二つの会社の宣伝をしたいわけじゃないんですけれども、NaIシンチレーションカウンターというものがあります。これはもともとほとんどサーベイメーターとしてしか使われないので、厚労省も九年前は認識していなかったんだと思いますが、今、大体四百万から、高いものだと八百五十万ぐらいしますけれども、既に資料三にも書いてあるとおり、分離能なんかも非常にいいんですね。
私は、副
大臣にも
お話しさせていただきましたけれども、これはまだ在庫がありますから、これをゲルマのかわりに、全国に、一括国が買い取って、必要とされるところに配付するということを行っていけば、全頭検査も可能なんじゃないかというふうに考えています。また、
専門家の
意見もそういただいています。
実際、私のところ、宮城県で、今回の
牛肉の
セシウムをはかっています宮城県公衆衛生協会さんがあります。これが二台入れば、宮城県、山形の
牛肉全頭検査は楽勝ですと力強い言葉をいただいていますけれども、厚労省のお考えを聞かせてください。