○
篠原副
大臣 西
委員の御
質問にお答えする前に、
先ほど西
委員から非常に建設的な御提言がありましたことについて、ちょっとだけお答えさせていただきたいと思います。
新技術の
導入について、
農家も非常に困るではないかというものです。そういったものをバックアップしていくべきじゃないかということ、それはまさにそのとおりじゃないかと思っております。
WTOの議論で、緑、黄色、赤の議論がございます。新技術の開発
導入については、すべて緑の
予算ということにされております。ですから、私は、省内では技術開発が大事なんだと。それで、その開発した技術をどのように普及していくか。そのための
予算にすべて組み替えていけばいいんだ、そうするとすべてが緑の
予算になるんだということを申し上げております。そういった
観点からも、
農林水産技術
会議事務局が非常に大事じゃないかと思っておりますので、ちょっと余計なことかと思いますけれ
ども触れさせていただきたいと思います。
それから、行政監察・評価本部のことについてでございます。
これは、私はこういったことも非常に大事だと思いますけれ
ども、この部分、チェックする部分と、建設的なというか前向きの技術開発とどっちが大事かと。どっちも大事ですけれ
ども、
農林水産省の将来を考えた場合、
組織としてどういうところを重点に置いていくべきかということを考えた場合は、私は、明らかに技術開発の方に重点を置くべきではないかと思っております。だからといって行政監察、評価の部分の手を抜くというわけではございませんけれ
ども、やはり問題はそういうところにあったのではないかと私は思っております。
それで、その行政監察、評価の部分は相当事務的にできるということではないかと思います。現に、
農林水産省におきましては、ほかの省庁と違いまして、政務三役主導によりまして行政
事業レビューというのを非常にきちんとやりました。
私、去年の六月九日に
農林水産副
大臣を拝命いたしまして、
農林水産省に参りました。びっくりいたしました。
山田委員長以下政務三役が、夜中の十一時、十二時まで行政
事業レビューをされているわけです。びっくりいたしました。そういったことを、内部でやろうと思えばできるということではないかと思います。
こういった実績を踏まえまして、
組織は設けなくてもいいのではないか、政策評価審議官と評価
改善課でもって、政務三役の直接指示を受けながらやれば十分ではないかというふうに我々は判断いたしまして、そのようにした次第でございます。
それから、もう
一つ御
指摘の、第三者的な合議制諮問機関の意見を聞きながら、省内の
業務の
改善を図るための監察、評価
業務を
実施することを想定していたではないか、しかも、その第三者は外部の人を充てるというようなことをやっていたのに、今は一体どうなっているのかという御
指摘でございます。
私は、よく、日本の
組織でも、第三者的な機関ということで、我々の
組織に関係するのでいえば、
消費者庁ができました、食品安全
委員会ができました。しかし、これはアメリカ的なやり方であって、それがきちんと動けばいいんですけれ
ども、余り日本の
制度にはなじまないんじゃないかなというのが私の率直な感想でございます。
それは、第三者機関でびしばしやって動けばいいんですが、行政効率を考えた場合、行政機関そのものが今の行政評価とかいうことに関心を持ちながらやっていけば、その方が効率的ではないのかなというふうに考えております。もちろん外部のも必要なんですが、内部の有識者、内部に培われた経験、それプラス第三者的な視点からの客観性を
確保できるように、そういうことを行政の内部で考えていけばいいんじゃないかと思っております。
ですから、我々は既に、そういった反省がありましたので、そういったことも考えておりましたので、外部有識者から成ります
農林水産省政策評価第三者
委員会というものを設けて、現にもう
スタートしております。こういったことで十分
対応していけるのではないかと私は思っております。
〔
委員長退席、津島
委員長代理着席〕