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高市委員 細かいことを
総理に聞いても御
理解されていないようですので、この件はこれで結構です。
最終的な責任、ストレステストの結果に対する責任、そしてまた、その終わった原発を動かすかどうか、そういった責任、
総理が負ってくださるということですので、その点は安心をいたしました。
だって、こんな判断を地方
自治体に押しつけるといったらできませんもの。地方
自治体の長も、再稼働するといったら、万が一の
事故のとき、大変な
被害、生命への危険が生じるかもしれない。それから、
電力不足ということになって、その結果、例えば、夜電気を消している、それによって犯罪がふえやしないかという心配をしたり、食品安全、これも牛乳パック入りの自動販売機まで一時電気を落とされて品質に不安が生じました。こういった心配もある。地域の雇用に影響が出ないのか、こういう心配もされますよ。
だから、そういうことに対して
総理が責任を持ってくださるんでしたら、責任を持って判断してくださるということでしたら、それで結構かと
思いますので、よろしくお願いをしたいと
思います。
かなり時間はかかると思うんですね。EUの場合は三月からストレステストの検討にかかりまして、その後、五月に評価の内容ですとか手順を決めて六月一日からストレステストに入っている。それでも中間報告まで三カ月半、最終的なものまで七カ月かかるかと言われておりますので、そうしますと、随分長い間、原発そのものは動かせません。
総理が再生可能エネルギーに対して一生懸命
思い入れがあるというのは私もわかっているし、自民党も、再生可能エネルギーの買い取り制度をちゃんとつくりますというのは、去年の参議院選挙の公約にしておりますし、それから、自民党政権
時代にも新エネルギー、省エネルギー、これを進めるための予算措置というのは随分やっていました。
ところが、鳩山内閣になった最初の予算で自民党政権
時代にやっていた新エネ、省エネ予算というのはかなりカットされるか廃止されています。ところが、菅内閣になって幾つか新しい再生可能エネルギー推進のための予算措置もなされているので、これは私
自身大変歓迎をいたしておりました。
ただ、その
思いは一緒なんですけれ
ども、今はやはり、足元の不安を解消するための
電力需給対策それから景気対策には取り組んでいただかなきゃいけません。
海江田大臣には、ことしの四月に自民党から、まずは急いでほしい、一次
補正で措置してほしい
電力需給対策、これは約九百八十億円分の提案をいたしました。実際には百七十八億円分しか
電力需給には予算がつきませんでした。結果、かなり不安を抱えたまま夏を迎えましたので、これは何とか二次
補正で頑張ってやってほしい、そういう
思いがありましたので、二次
補正に向けましても提案を持ち込みました。これも再生可能エネルギーの推進、それから、足元の
電力需給対策ということで、こっちは四千二百億円分、かなり大きな本格的な対策を打ってもらうためのものでございましたけれ
ども、結果はゼロ円。
海江田大臣は、菅
総理は今回は一・五次
補正というようなことで考えておられるので、三次
補正のときにまた参考にさせていただきますと言われましたけれ
ども、三次
補正といったらもう十月になるか十一月になるかわからないのです。万が一、このまますべての原発が動かなかったら、五十四基、全部とまっちゃいますよ、来年の四月には。だから、この冬に向けても、来年の春、夏に向けても、確実に私
たちが安心できる対策が必要なんです。
奈良県でも、もう六月中に二人、熱中症で亡くなっています。救急搬送、これも去年と比べると四倍になっています。全国平均は三倍ですけれ
ども、奈良盆地は暑いですから。たくさんの方が心配されている。
東京電力や東北
電力でしたら、
原子力比率が二割台ですよ。でも、関西
電力は四三%、それから四国
電力に至ってはほとんど五〇%ですよね、四九・数%ですから。そういうところをどうするんだということです。
最後。もう時間になりますので、これが
電力の発電量比率でございます。ざっくりの数字でいいますと、
原子力発電は約二九%ということになります。ただ、
総理がおっしゃるような再生可能エネルギーですけれ
ども、新エネルギーの
部分というのは一・一%しかない、こういう
状況ですよね。
どうやって短期的にこの対策を打っていかれるのか、そして、なぜ本格的な二次
補正予算を組まれなかったのか、ここをお聞きして質問を終えます。よろしくお願いします、
総理。