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後藤田委員 大臣、通告しない方がいいですね。
大臣の生のお話が聞けました。やはり大先輩だけあって、歴史も含めて、今本当に大変重要なことをおっしゃったと思います。リーマン・ショック前と後では違うんだと。
ですから、そうなったら、やはり先ほどおっしゃったように、十行以上あったということは、これは借りる側も選択肢が多かったんですよ。皆さん方はまさにモラトリアム
法案を出されましたけれ
ども、やはり円滑化の一つの手段としては、僕は借り手側の選択肢が多いということは重要だったんじゃないかなと思うんですよね。
私は悔しいのは、三洋電機が、もう名前はなくなっちゃいましたけれ
ども、世界は、パナソニックより三洋なんですよ、名前は。サムスンも、昔は韓国サムスンですよ。そういう中で、あそこの太陽電池、太陽光、ああいったものを僕は本当にこれからの
日本経済の核としたいと思っていたんだけれ
ども、あれも当時の、きょう
金融関係の
委員が多いと思いますが、ゴールドマン・サックスが、結局あの当時はゴーイングコンサーンに疑義を監査法人に出されたら、銀行はどこか投資家を探さなきゃいけない。それでゴールドマンが入ってきて、三十代のインド人と四十代の
日本人が三洋電機の取締役会を全部仕切ったんですよ、委任状を集めて。それでつぶされたんです。僕は本当に悔しいんですよ。
それを
金融庁は、いわゆる減損会計の問題だ、野中ともよさんの問題だなんといって、
経済新聞なんかは、当時は浪花のジャック・ウェルチだといって三洋を褒めたたえていたのが、もう手のひらを返したように批判して、ああいう本当に大事な会社をつぶしちゃったんですね。つぶしたというか、パナソニックが今抱えていますが。
ですから、本当に
金融というのは重要で、きょうお手元に配った、ちょっと汚いコピーで申しわけないんですけれ
ども、五味長官の当時の問題。ここで「銀行にほんとうに必要なのは資本でなく「競争」だ」、それは確かにそうですよ。しかし、競争というのは、今
大臣がおっしゃったように、リーマン・ショック前の金もうけだけの競争じゃなくて、銀行というのは、この前も僕は全銀協を呼んで何度も申し上げた。銀行法第一条にある公共性というものをしっかり
考えなきゃいけなくて、つまり借り手側の選択肢をふやすための競争だと僕は思っているんですよ。ここに「厳しい競争に耐える体力と収益力」だというけれ
ども、これは僕は、もちろん大切だと思いますが、やはり、何度も言うようですけれ
ども、ただもうけるための競争力じゃなくて、借り手にとってあるべき競争力だと思っています。
そういう
意味で、競争というのは、やはり独占的ではだめなんですよ、競争が起こらない。
政治だってそうですよ、政権交代するから、みんな緊張感を持って競争するわけですから。
私は、
大臣、
大臣在任中にもう一回、銀行、メガをちょっとでも解体するとかね。実際、メガの中ではまだ合併前の人事が行われているんですよ、たすきがけ人事が。
それで、A4の方の二枚目でございます。
一枚目の天下りについては、検事とか最高裁、法務
関係が多いんだけれ
ども、これは保険を掛けているんでしょうね。
財務省はみずほの石坂さんぐらいらしいので、まあいいやと。
二枚目。この前も、僕は全銀協に
質問したときに、ちゃんと寄附しろと言ったんですよね。そうしたら、いや、
預金者のお金ですからとかなんとか言っていましたけれ
ども、僕らも、
国会議員も三百万、出したんですね。これは本当に大変ですよ、皆さん。
ただ、これを見てくださいよ、銀行。公共性のある仕事をしていながら、しかも銀行というのは優越的地位ですよ。これはみんな一億円以上もらっているんです。僕は多分、役人さんも腹立たしいと思いますよ。学生時代は皆さんの方がよっぽど優秀だった。その次ぐらいの人
たちが銀行に行っているんですよ。そうしたら、こいつらが偉くなって、一億円ですよ。僕はこれはどうかと思いますよ。
本当の
民間銀行だったらいいですよ。例えば消費者
金融の社長とかは、リスクを負ってやっているわけですから。だけれ
ども、あいつらは、口を開けば
預金者保護だとか、失敗したら
公的資金だと言って、これはだれがやったってできますよ、多分。そういう人
たちが何で一億ももらえるんだ。私は信じられないんですよ。こういう問題をだれがチェックするんですか。株主も弱いんですよね、正直言って。
だから、
金融大臣、ここは一発、亀井さんもすごかったけれ
ども、自見
大臣、ちょっと男を見せてくださいよ。これはちょっとおかしいだろう、おまえらということで。
どうですか、その点についての御感想は。
大臣の
立場もいいけれ
ども、一般論もいいけれ
ども、個人の
意見も、
政治家として御発言ください。