○田野瀬
委員 実は、百六十八号線、百六十九号線が不通になるのは今に始まった話じゃない。四六時中、ちょっとした雨でも崩落して、一年のうちに三カ月ほど不通になっているでしょう。百番台の国道でそんな国道は一線もないでしょう。多分ないと思います。これは全部、もう完全に整備されています。百六十八号線にしても百六十九号線にしても、整備されていないところが崩落しておるんです。整備されているところは、ちゃんとトンネルも走っているし大きな橋も走っているし、ほとんど崩落はない。大体、整備されていないところが崩落を起こしておるんですね。
とにかく、今に始まった話じゃなくて、実は百六十九号線、崩落事故を三、四年前に起こして、今直轄代行でやっていただいているトンネル、何とその奥の上北山村と下北山村が八十日、蟄居
生活を送ったんです。みんな、しまいには気が狂いそうになったんです。そこで幽閉されて、どっちも行けませんから。
恐らく、私は、
十津川もそのうちにそうなってくると思うんです。これは、南の、二階先生の新宮も行けない、北を向いて
五條も行けないということで。
そんな状態で、あのとき、
国土交通省の
道路局、それから県の土木部、あれは国から行っている土木部長でした、とにかく返ってくる話は、安全だ、危険だ、安全をまず
確保せないかぬ、二次
災害は起こさないと。安全、安全ばかり言っている。村民の
生活は完全に頭から欠落しているんですよね、大体こういうときは。とにかく
調査してと。
では、
調査するのはいつするんやと言ったら、一週間後にどこかの学者が来るとか気楽なことを言っているんですよ、そのときも。随分私も
経験しました。これは歯がゆい限りでございます、事故を起こしたときに。
調査をするんだったら、徹夜でもしてほしいんです、地元は。一日も早く開通させてほしい。今は、
緊急車両はどんどん走っているんですから。
私、
十津川村からずっと
五條を向いて辻堂のとまっておるところへ来たときに、ガードマンにちょっととめられました。十台ほどとまりました。私一台だけです、歩かないかぬところを行ったのは。
あとは全部
緊急車両で、通っていますよ。
だから、せめて村民ぐらいは、ましてや
十津川村出身の前田武志
国土交通大臣ですから、恐らく
大臣に相談したら通してやれと言うはずですよ。だから、村民に村民証か何か渡してあげて、村民だけでも通る。
そして、村長はさらに言っていました。もし、危険があるんだったら、そこへガードマンを出せというなら村役場で出すと。それも、夜中まで通す必要はないです。あるいは、一日に何時間と限ってもいいです。この時間からこの時間まで通せるということであれば、みんな村民は計画を立てて買い出しに行くんですよ、あるいは病院に行ったりするんです。見通しの立たない状態で通さないというほど罪な話はないんです。
だから、局長、そんなもの、ちょっと前田武志
国土交通大臣と相談して、村民が通るのは
緊急車両だ、こういう
判断で、ぜひそういうふうにしてもらえるように、ひとつきょうは強く要望しておきたいと思います。早速県と検討していただいて、ちょっといい返事を下さい。はい、よろしく頼んでおきます。
それから、さっき
大臣からいろいろ御答弁がありましたので、もういろいろ言いませんけれども、
ライフラインですね。例えば、一つ一つ、わかりやすいので
十津川村の例を挙げますと、
水道も
電気も電話も全部まだ半分。夜もみんな真っ暗やみの中で
生活しています。
特に、私は疑問に思うんですけれども、まず何が欲しいかというと、
情報を欲しいと言っています。有線電話がつながらないのは、電信棒が折れていますから、
電気が来ませんからそれは仕方ないとしても、早いところ
携帯電話だけ何とかできないのかというのが切実な願いで、これはもうさっき、
大臣、一生懸命やっておるということを聞きましたので、とにかく
ライフラインの回復を早いところしていただきたいと思います。
それから自然湖、私は
ダム湖ともさっき言いましたけれども、きょうの新聞にも、
奈良県と
和歌山で二万七千人
避難しておるんです。いつその自然湖がなくなるかわからない、見通しの立たない状態の中、雨のたびに
避難させられたんじゃ、それはかなわないというんだ。朝から電話がかかってくるのに、市も全部
避難させられていますから。
それで、きのう村長に聞いて、そんなもの、あんた、村じゅうの建設会社を集めて、その
ダム湖のところへ行って穴を掘って、水をぼちぼちぼちぼち流したらええやないかと言ったら、いや、そんなこととても村では力がありませんと。これは県もないと思います。とにかく、国が来て、早いところ水を抜いてほしいと。ぼちぼちぼちぼち抜いたら、決壊するおそれはないんですから。早くしてほしいと言っておりました。雨のたびに
避難させられたんじゃ、それはたまったもんやないと思います、その下流は。
きょうの新聞には二カ所と書いてありますが、いっぱいあります。これは
奈良県でもあっちこっちで起こっています、黒滝村も天川村も。あっちこっちですから、早いところ水を抜いてあげてください。これから雨のたびに
避難させられたんじゃ、それはたまったもんじゃないので。それはとても、村や県にせいと言ってもようしません。国が早いところ行って、そして、きょうは
国土交通省が
避難せい言うて
避難させられたと言っていますけれども、
避難させるのが仕事じゃなくて、早いところそれを解決するのが仕事ですので、水さえ抜けばいいんです、水さえ。
これは山古志村の村長さんは大分それで苦労したと聞いていますけれども、先生、ちょっと一遍指導してあげてほしいと思います、早いところ抜く方法を。これから見通しが立たないですから、そのたびに
避難させられたんじゃたまったことじゃないので、それをよろしく頼んでおきたいと思います。
それから、さっきもう二階先生がおっしゃってくれましたので、激甚指定ですね。もう一つはっきりしたことを
大臣は言いませんでしたけれども、数値も集めてちゃんと書類で指定する日はちょっと先になるんでしょうけれども、激甚
災害に指定すると言うてあげたら、村も県も市も心置きなくだだっと工事をやっていくんです。ところが、国が何ぼ持ってくれるんやら県がどれだけ負担するのやら、わけがわからぬ状態でなかなか工事は進まない。激甚
災害にするんや、こう言うてもろうたら、緊急を要するところからどんどんやれるというんです。
ですから、きょうはもう一遍、二階先生に悪いですけれども、当然こんな大きな
災害は激甚
災害にします、そう言うてあげたら、みんな一気に動き始めますから。それをちょっと言うてください。書類そろえるのは後でもええですから、それだけ言うてもろうたら。