○高木(陽)
委員 やはり
市町村道の方はなかなか
状況把握が難しい。まさに
自治体が崩壊しておりますので、そういった部分では、把握をして手を打つ、だめなところはここで、今これだけの進捗
状況という正確な把握ができていない、それはそうだと思うんですね。
そのときに、今局長が
お話しになられた、
市町村からの要請がある、それでTEC—FORCEも行っていますから、そういう形でいろいろと手を打ってくれているんですが、ここは三役の方にもちょっと聞いていただきたいんですけれども、何度かここでも申し上げたんですけれども、今の行政のシステム、国、そして県、
市町村というのは、要請があったら動くというシステムなんですよね。そうじゃなくて、今回の応急
復旧、それからこれからの
災害復旧復興という形になったときに、もっと積極的にかかわっていかないと、これは無理なんじゃないか。
まさに、要請はしたいんだけれども、要請する人がいない、要請する前段の調査ができていない。そうなりますと、待っているとずっと要請は来ないんですよ。ところが、やはり一番生活にとって重要、特に生活
道路として
市街地の中の
道路、特に高齢者が多い、そういうところは、本当にまだ
瓦れきが残っている、もしくは
道路がすごく危険な
状況になっている。物資がまだ全部、日常的な生活ができるような
状況じゃない
自治体もたくさんある中で、そうなると物資調達にいろいろと車で動かなきゃいけない。
幹線
道路は大分いいんですよ、国交省が頑張りましたから。県もかなり力があるから、それはいいでしょう。問題は市、もっと言えば町村というところの、本当に日常生活をするところの
復旧をどうしていくんだろう。ここをやはりきめ細かく、そうでなくても
整備局、頑張っているんですよね、これ以上頑張れと言うのもなかなか申しわけない限りで、だからそのために、では、どういう人を派遣するか。
大臣、これは国交省の
仕事じゃないと思うんですよ、総務省なんですよ。総務省が
自治体の
支援をどうするか。そのときに、県なんかは、例えば関西の広域連合が職員を派遣する、そういうような形でやるだとか、または
市町村ごとに応援をする、こういうのがあると、なるほど、
道路をずっとやってきた、建設局だとか建設部だとかでやってきた人
たちがそこに行って、こういうふうにやった方がいいねというのがわかる。でも、そういう人がいないから、調査をし、手を打って、要請をする、申請をするという手はずがおくれてしまうんじゃないのかなと思っているんですね。
これは
一つの例なんですけれども、実は東京都というのはかなり
自治体の規模がすごくて、今現在、東京都が東北三県、岩手、宮城、
福島に
事務所も構えているんですね。
事務所を構えて、県との連携の中でやっている。
市町村からもいろいろと
要望を受けている。東京にいて何とかを派遣してくれとか、そんなことをやっていたらだめだから、現地に
事務所を置きました。
一つの例なんですけれども、ある市だったか、
津波で役場も流され、教育
委員会の人
たちが全部流されちゃった。だから、教育
委員会自体がないんです。実務が全くできない。ところが、四月、学校を迎えた、どうするんだというようなときに、東京都に教育
委員会、教育行政をやっている人を派遣してもらいたいということで、行って、それでこの新学期、入学だとか、またはいろいろの、学校を移さなきゃいけないだとか、そういう手を打った、こういう話を聞いたんですね。
だから、
道路なんかの場合、また、今後
代行していくわけですから、
道路以外もありますね、
河川だとか。こういったことも考えて、人の手配、これを国交省が全部引き受けて人を手配するというのは無理ですよ、そうでなくても手いっぱいなんですから。ここは
大臣、
政府の閣議だとか閣僚懇だとか、そういうところを通じて、片山総務
大臣も頑張ってやっていると思うんです。だから、総務省が軸となって、知事会、
市町村会と連携をとって、本当に必要な人の派遣、ボランティアだとそういう行政
事務はわかりませんから、こういうことをやった方がいいんじゃないかなと御
提案をしておきます。
さらに、次の
質問に移りたいんですが、
まちづくりと
道路の
関係ですね。
応急
復旧は、まずぱっと
復旧しますね。これから本当の
復旧というか、やっていくんですけれども、
復興会議が五百旗頭さんが
中心となってやっていて、
政府の方としてまとめていこう、これは与野党一緒にやってくれとか、いろいろな
意見があるんですけれども、いずれにしても、これからまとまっていきます。
そのときに、旧来の
市街地というのが
津波でやられている、だからそこに
市街地をつくると危ない、こういう発想も出てくると
思いますね。そうなりますと、ではそれが、総理も言っているように、高台に移すんだみたいな、こんな話になったときに、今は応急
復旧で通れるようにした、ここをいよいよ、これから予算がついて一次補正からそれを
復旧していく。そこの
道路をばしっとつくっていくのか。つくってみたら、そこには町がなくなっている、こういうことも考えられるんじゃないか。そういった場合には、
道路はそのままで、そのエリアの
復旧とここの
関係はどうなっているのかということをちょっとお伺いしたいと思うんです。