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柿澤委員 大変力のこもった御答弁をいただきましたが、御答弁そのものはちょっと一般論の部分もありましたので、インフラ
施設あるいは
道路、そういったものに関して早急な安全性の
点検をして、また、
復旧の優先順位をきちっとつけていくことが大事だということを踏まえて取り組んでいただきたいというふうに思います。
道路、命を守る、そうした観点から
復旧を急いだという
お話がありました。まさにそうだと思います。
私も、
現地に入りまして、仙台市内を回りましたけれ
ども、基本的に、橋、川や河口のところにかかっている橋は、使えるものでもジョイントの部分に段差ができてしまって、揺れによってちょっとジョイントが外れかかっている、こういう
状況で、ことごとく、乗る部分とおりる部分と段差ができているんです。そういう
状況でありますので、
一つ一つをやはりしっかり
点検していかないと、仮に大きな余震等があった場合、二次
被害にもつながりかねません。そういう意味で、こうした
点検を、本当に
全国のリソースをかき集めて早急に行う必要がある、こういう観点からインフラトリアージの御提案をさせていただいたところであります。
先ほど、
政府の試算として十六兆から二十五兆という戦後最悪の数字が本日午後示される、こういう報道を御紹介させていただきました。十六兆、二十五兆、これはもう戦後最悪なわけですけれ
ども、しかし、これでもなお、民間の家財道具等の
被害や、あるいは原発にかかわる農作物に関する
被害、計画停電による首都圏の
被害、こうしたことはカウントされていない。それでなお、最大で二十五兆円という数字が出てきているわけです。大変なものだというふうに思います。
そして、民間の家財道具という点でいえば、今まさに
被災している自治体が最も頭を悩ませているのは、
津波による膨大な
瓦れきの撤去の問題だというふうに思います。
私も
現地に入りましたけれ
ども、本当に、自衛隊の方が最低限の道を重機でつくって、横に
瓦れきを押しのけて道を通していただきましたけれ
ども、しかし、そのわきには、大変な量の横転した車や、あるいは家屋の倒壊した残骸や、そうしたものがうずたかく積もっている
状況であります。この撤去を早急に進めなければなりませんけれ
ども、しかし、今、法的な問題がその障害になっている、こういうふうにも言われています。車などは典型的なケースですけれ
ども、これはそれぞれ私有物で、所有権があるわけです。
津波で押し流されてそこにあるからといって、後から所有権を主張されるということが可能性としてあるので、自治体として勝手な判断で撤去し廃棄するということがちゅうちょされている、こういうことが言われております。
また、こうした
瓦れきの撤去は、
法律上は一般廃棄物ということになりますので、自治体が行うことになるわけですけれ
ども、しかし、市町村の中には
津波で壊滅したところもあるわけです。そうしたところの
瓦れきの撤去をどう進めていくか。そうしたものが撤去されなければ
復旧復興はそもそも手がつけられない、こういうことでもありますので、法的な問題のクリア、これは、早急に、もうきょうにでも結論を出して、自治体、都道府県、市町村に指示を出さなければいけない問題だと思います。
こうした検討は法務省を中心に今チームをつくって進められていると聞いておりますので、この結論の見通しを含めて、
大臣政務官に御答弁をいただきたいと思います。