○阿部
委員 社会民主党・市民連合の阿部知子です。
本日は、四十分のお時間をいただきまして、ありがとうございます。そして、去る二月の二十四日の
予算委員会で
鴨下衆議院議員から御提起のありました
年金の
運用三号問題について、少し時間をかけて聞かせていただきたいと思います。よろしくお
願いします。
まず、一枚目、私のつくりました、時系列をもって、
年金局と
記録回復委員会と
政務三役の動きを追ったものをお手元にお配りいたしました。これは、この間の
審議を聞きながら私なりに整理したものですので、もしかして勘違いや思いの至らぬところもあるかと思いますが、これをもとに
お話をさせていただきます。
きのうの参議院の
予算委員会で、
菅総理が、
運用三号の
廃止、そして、処分として、橋本課長でございましょうか、現場の課長の更迭ということを発表されましたが、いかにもトカゲのしっぽ切りですし、物事が本質的に
解決されてない。本質的な
解決とは何かというと、やはり、本来民主党政権が政権交代したときの大きな看板であった政治主導、本当にこの間の出来事は政治主導であったかどうかということを私は確認をしたいと思うんです。
先ほど
高橋委員もおっしゃいましたが、例えば、
年金の救済のための
法案の改正がテレビで一方的に
報道されて、こうした
委員会で問題を重ねて、迅速に、かつ、きちんと信頼性を持って改正されることもなく、一方的に言われるということもおかしいと思います。その
内容いかんではなくて、そういうやり方自身も本当に国会軽視だし、それはすなわち政治主導ではないんだと思います。
おのおのの
責任について
考えてみたいと思います。
まず、
年金問題が発覚したのは、おととしの暮れの長妻
厚生労働大臣当時のアンケートだということでございますので、そこから発覚し、おのおの
年金の部局内ではこれをどうするかというのを省内で検討というか原案をつくられて、
年金の
記録回復委員会に原案の提示をされたのが三月二十九日で、それに
回復委員会も賛意を表明されて、長妻
厚生労働大臣が決定されたということであります。
しかし、その後、実際に課長通達が出されるまでの間も、
年金局は独自の動きをしております。
どういうことかというと、一応原案で了解されたということで、課長通達に至るまでの間、今度、具体案が検討されるのですが、具体案が実際には
年金回復委員会に出される前に、実は
年金局は、
年金局と機構で現場にこういうふうにしたいからと
説明をなさっています。課長通達はまだ出されていない。だけれ
ども、何もオーソライズされていないけれ
ども、
年金局や社会保険事務所の現場には、これでいくからねと
説明があるんですよね。このこと自体、私は手順が違うと思うんですね。
説明を受けた現場は、これは今までやってきたことと随分、いろいろな意味でそごを来すからということで、多様な御
意見があったようです。
まず、
年金局長に伺いますが、
年金局長は十月に、その原案になる、十二月のものを口頭で了解されたと。すなわち、こういうふうに社会保険事務所の窓口に
説明したいんだけれ
ども、これでいいですかと口頭で御連絡があったといいますが、そういうことでやっていらしたんですか。事実だけお
願いします。