○平野副
大臣 たまたま、私は今、中央防災
会議等々の動きについてもフォローしていまして、被災者生活支援
チームとして、これから災害
対策をどういうふうに立てていけばいいかということについての
内部のさまざまな
議論もし始めているところでありました。
いずれ、いろいろな予知等々の問題がございますけれども、地震が来たら、今の地震の予知の能力では、この範囲の中で地震は
発生するかもしれないという予測はできたとしても、何時何分に地震が
発生するという予想というのは多分不可能だろうと
思います。
平成十七年に中央防災
会議が東
日本の震災を予想しておりましたけれども、今回の
東日本大震災は、平成十七年の中央防災
会議が予想した震災をはるかに上回る規模でありまして、それ自体がまず問題なのでありますが、いずれ、何を言いたいかといいますと、これからもっと大事なのは、予想もさることながら、地震が来たときにはまず逃げるということであります。
逃げるというときにどこまで逃げなくちゃならないかということで、防災
計画、避難
計画をつくらなくちゃなりませんが、これからの避難
計画をつくるときには、どの津波を想定してやるかということが一つの問題になってきますし、その津波が来た場合に海岸堤の堤防等がどういう役割を果たすのか果たさないのか、そういったことも踏まえた上で、全体の浸水面積を予想した上で、どこまで逃げなければならないかという避難の経路が多分できてくるんだろうと
思います。
同時に、逃げ切れない場合にはどの建物に逃げるか、そういった避難
計画もつくらなくちゃならないというふうに
思います。
今
委員の言われた、電気がブラックアウトした場合に、これは実際に起こりました。起こりまして、あるところの首長さんは、全く情報が入らない、入らないんだけれども、たまたま防災電話がつながっているために、友達と連絡をとりながら、その友達というのは実は自民党の
先生なんですが、あなたテレビ見られるだろう、どこまで津波が来ているか教えてくれということを電話で聞きながら、真っ暗な、真っ暗というか何にも電気がない中で避難指示を出したというようなエピソードもあります。
そういったことについては、これからいろいろ中央防災
会議やら専門
委員会なんかでも、今回の津波被害等々の経過についての検証がされると
思いますが、実際の問題の中で、津波が起こったときにはどういう状況が起こるのか、こういったことを踏まえた上でのこれからの防災
計画をしっかりつくっていくということになると
思います。