○山本博司君 ありがとうございます。
やはり、私も回らさせていただきまして、それぞれの療養所によりましての違いがあると
思います。長島愛生園とか、大島もそうでしたし、多磨もそうでしたけれ
ども、やはりどんどん、様々な形で日常
生活ができなくなってくる。不自由者棟ということに、そこに集まってこられるわけですけれ
ども、そこに介助される方のなかなか人手がいないということが、現実的には、入所者の
方々は毎日おふろに入りたいんだけれ
ども、大体週三回とか週二回になってしまっているというふうなことも現状はございました。
また、食事の介護に関しましても、やっぱり人が少なくなるということで、ハンセンの
方々は指がありませんから、その指に輪ゴムでスプーンを付けながら介助員の方が介護するわけですけれ
ども、そういうこともなかなかできないということで、配膳の中で犬食いのような状態のケースもあると、そういうことも実際行われているんですよと。そういうやはり、様々な
地域によっての事情があるということもお訴えをされておりまして、こういう点も含めまして、やはりずっと差別を受けてこられる
方々に対してのそういう医療・介護体制の充実を
是非ともお願いをしたいと思うわけでございます。これは後でまた
お話をしたいと
思います。
続きまして、もう一点。やはり、国が最後の一人まで責任を持つ、この態度はきちんと堅持していくことが大事でございます。その上で、長きにわたって国の隔離
政策、ハンセン病問題に対する真実の歴史や正しい
認識、このことに関しましても国民に知っていただいて、風化をさせてはいけないと
思います。十三の療養所にも歴史的な経緯ございまして、建物とか資料の保存にこれは取り組むべきだと
考えるわけでございます。
先日も東村山の国立ハンセン病資料館を見学をさせていただきました。その資料の展示の中を見させていただきましても、そのハンセン病の歴史、また、らい療養所での
生活、そして、生きるその希望のためにそれぞれ文学であるとか、また陶芸をしながらそのあかしをされているという、様々なこの資料館がございまして、年間三万人が見学をされているということでございます。また、長島愛生園にもこうした歴史記念館というのがございますけれ
ども、なかなかそうした
意味での
予算が付いていないということも現状ございます。
その
意味で、このハンセン病に対する正しい理解をするためにもこうした
取組というのは大変大事であると思うわけですけれ
ども、この点に関しましてお伺いをしたいと
思います。