○丸川珠代君 今回のように、突然通達で政令を覆す、乗り越えていくというようなことをやった上に、一か月後にはもう
調査ですよというようなことをすると、現場の予測不
可能性というのが非常に高くなるんですね。今までどこにも書いていなかった解釈や政令にも書いていないことが、突然ルールですといってまかり通るようになると、現場は、ただでさえコンプライアンスリスクは派遣にとって非常に大きいと考えている派遣先、派遣元が多い中で、ルールを守りたくても守れないと、仕方がないから切るか、雇用を切るかと、派遣先から返してくるかと、そういうことにもつながりかねないということを十分御認識をいただきたいと
思います。
こういうことを度々なさいますと、現場のコンプライアンスリスクが増大して、労働者、使用者双方にとって新たなコストになる。コストというのは何も
お金の話だけではありません、
自分たちの雇用を懸けたコストでございます。こういうことになってまいりますので、十分こういうものはまず周知徹底をして、理解を得てからルールを守っていただくということをやっていただきたいと
思います。
続いて、次の
質問に進まさせていただきます。
B型肝炎訴訟の問題でございます。
B型肝炎訴訟の原告団の皆様が、昨日が期限となっております
関係大臣への、六
大臣への面談要請を出しておられましたが、再び拒絶をされました。これまで何度も原告の
皆様方は、請願あるいは要請で原告と会ってもらいたい、被害者の
思いをまず聞いてもらいたいということを訴えてこられましたが、無視されております。今回の面談要請も今日朝の
段階では返事がない、返事すらないということでございます。今日からまた二日間、日比谷公園で原告団の皆様は座込みの抗議をやっておられます。
先ほど、原告団の皆様と我が党の谷垣総裁が面談をさせていただきました。八名の原告の皆様が来られました。それぞれが、偏見に苦しんだ人生、母子感染をさせてしまった我が子への
思い、
自分たちには時間がないんだ、重篤な患者さんにとっては一か月だって長いんだと、涙ながらに訴えられました。私
たちは、私
たちの意思を谷垣総裁の談話という形で発表させていただきました。
自由
民主党は、二年前にも薬害C型肝炎の
全員一律救済、救済法を成立させ、また、去年の十一月には、与野党の協力にもよりまして肝炎
対策基本法も二年越しで成立をさせることができました。こうした経過を踏まえ、鳩山総理始め
政府におかれましては、いつまでも
政府部内で総合的に
検討するというような官僚的な答弁に終始して問題を先送りするのではなく、和解に向けた具体的協議の開始の決定を強く求めるものであります。
私は、
政権交代前と
政権交代後と、今そこにお座りの長
妻大臣、山井政
務官、お二人におかれましては、事この肝炎訴訟に関しましては言っていることとやっていることが全然違う。あれだけ言っておられたのに、どうしてそこに座った途端に全く違う行動をお取りになるんですか。私は、ここまで苦しい人生を強いられた方々の
思いを裏切っていいのかという、大変な怒りと悲しみを感じております。
そこで、私は、昔の
議論をもう一度拝見しました。
平成十九年三月二十八日、
衆議院の
厚生労働委員会で薬害肝炎訴訟の
議論の際にこちらにおられる山井政
務官がおっしゃったことをそのまま長
妻大臣に申し上げたいと
思います。
私は、国会議員として恥ずかしくて仕方がありません。最も苦しい立場に置かれている肝炎の方々
本人が、
自分の健康を顧みず座込みをしないと、
大臣が会いもしない。
大臣、改めて申し上げます。
私も行ってきましたが、肝炎の方々が体調が悪い中、座込みをされる、これはやはり本当にただならぬことです。是非、まず一度会っていただいて、話を聞いていただきたいと
思います。
これは、最終決断をするのは
厚生労働大臣なんですよ。だから、
大臣が会わないと、
大臣は現状が分からないじゃないですか、どれだけ大変かということを。
山井政
務官は、御
自分のこの言葉を今そこに座って聞いていて情けなくありませんか。
これらの御自身の発言は、薬害肝炎訴訟で福岡、大阪そして東京の地裁の判決が出て、国の責任が認められたというタイミングでの
質問でした。この後、国は控訴をして、仙台地裁では原告敗訴ともなっています。
一方で今、
B型肝炎訴訟は、国の責任を認めた最高裁の判決が出てから三年以上経過をしており、肝炎
対策基本法も施行され、三月には札幌、福岡、二つの地裁が相次いで和解勧告を出しております。国として、もはや取るべき責任は明確な状況であります。しかしながら、国は原告団からの
関係大臣への面談要請をまた断りました。そして、まさに今この瞬間も肝炎患者の方々は抗議の座込みを行っています。
山井政
務官は、私は国会議員として恥ずかしくて仕方がありませんとおっしゃっていましたが、今も
自分のことを恥ずかしいと思う神経はお持ちですか。