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国務大臣(
小沢鋭仁君) 今の
加藤委員のお話は、私には論点が
二つ大きくあるのかなと思って聞かせていただいておりました。
一つは、いわゆる
閣内不
統一あるいは
閣内での
意見がばらばらであることの
意味といいますか
是非といいますか、そういう問題と、それからもう
一つは、
委員会でのいわゆる
大臣答弁の
意味の問題と、この
二つがあったように私には聞かせていただきました。
そういったことで申し上げさせていただきますと、まず第一番目のいわゆる
閣内不
統一の問題に関しては、これは
総理も
答弁を国会でもされておりますように、いわゆる
決定前にいろんな
意見があってもいいというのは、
鳩山内閣の、ある
意味では
総理を始めとする各
閣僚の多数説のような気がいたします。
この
委員会でも申し上げてまいりましたけれ
ども、
鳩山内閣の
一つの特徴は、
自分の
所管以外のことに関しても
閣僚懇の場面では大いに
発言していただきたいと、こういうことが冒頭あるものですから、そういった
意味では、
自分の立場を超えて、
日本にとって大事な
課題を各
閣僚がいろんな
意見を述べ合うと、こういうシーンはよく見られるところでございますし、それはそれで私は
意味があるものと、こういうふうに思っております。
ただし、この問題もある
意味では
テーマによりけりでもありますし、いわゆる
専管事項、
専権事項というんでしょうか、そういったものに対しては、それはやはり慎まなければいけない
節度というものは当然あるでしょうし、さらにはまたそういった
議論が、
加藤委員おっしゃるように、
余り外に漏れて、
余りにも、何といいますか、かんかんがくがくみたいな雰囲気が出ること、これも、それはそんなに望ましいことではないと、こう私は個人的には思っているところでございます。
でありますので、この一番目の問題に関しましては、それぞれ自由闊達に
意見を言いながら、
テーマによってしっかり
節度を持って、さらには、
余りそれが外に、かんかんがくがく何か、何やっているんだか分からないというような話にならないように
注意をしながら、
国民の
皆さんが安心して託せる、そういう
信頼感を持っていただけるように
十分気を遣いながら
意見を言っていくことが必要かなと、こう思っているところでございます。
それからもう一点の、
閣議決定前の
大臣答弁についてはいかがかと、こういうことでございますが、そこは本当に
委員が御
指摘のとおり、いわゆる、この
委員会でもそうですが、
一般質疑等々で
議論をされているときには、私もここは
自分としては
注意をしながら、これはまだ
政府の
統一見解ではありませんがというような前置きを置きながら何度か
意見を述べさせていただいたこともあるわけでございまして、そういった
意味においては、
閣議決定の前というのはあくまでも
所管大臣のいわゆる
所管の
大臣としての
発言と、こういうことであろうと、こういうふうに思います。
閣議決定をして法案を
提出させていただいた、あるいはまた
閣議了解をしているような
テーマということに関しては、それを逸脱するような話はもとより不適切だと思いますし、どうしてもそれと違う
意見を言うべきときは、あらかじめそういうこともお断りをしながら、
必要最小限のことはどうしてもというときは言わせていただくことがあるかもしれませんけれ
ども、そういった
議論の仕方が必要なのではないかなと、こう思っているところでございます。