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佐藤正久君 自由民主党の
佐藤正久です。
条約や
協定に入る前に、幾つか外交、
防衛に関して質問をしたいと思います。
一番最初に、口蹄疫の災害対策あるいはその汚染の拡大
防止に関しまして要望と苦言を最初に言いたいと思います。
もうついに百十例を超えまして、殺処分の対象も牛、豚合わせ、あるいはヤギを合わせまして十一万頭を超えたという状況で、今自衛隊の方も災害派遣という形で出ていると。大事なことは、本当に早く感染の拡大を
防止するというのが一番の喫緊の課題で、自衛隊の派遣の更に増派も要請される動きもあるやというふうに聞いていますけれども、やっぱり現場の自衛隊の方が困らない、あるいは農家の方々が間違った
情報を持って自衛隊に無理な要求をしないということも大事だと思います。
実際に、やっぱり自衛隊というのは命令をされた以上のことはできませんから、現場の部隊は。何とか豚を埋めてくださいと言われても、それは今命令が来ていないからできませんと。今消毒で一般車両、非常に疲れていると、自衛隊やってくださいと言われても、それはうちが割当てのところではないと。こういうことがいろいろ起きると、やっぱり現場が非常にかわいそうだし、自衛隊もかわいそうだし、一番大事な感染の拡大
防止もできない。
ついに川南町から新富町の方まで広がったと。これはどう考えても人が運んだという
可能性が高いと言われています。となると、川南町だけから拡大を
防止するんではなく、新富町から広がるのもこれから考えないといけない。やっぱり非常に人が要ります。見ていて、私の経験上も、消毒というのは素人がやっても駄目です、消毒は。中途半端な一般車両、一般人に対する消毒をやっても、それはウイルスが残る
可能性があります。そこは、自衛隊の方にもやはりそういう経験がある方、あるいは衛生部隊や化学部隊もいます。
是非とも、一日でも早く感染の拡大
防止という形で、中央
政府の方も、省庁の方も頑張っていただきたい、現場の方に混乱を来さないようにしていただきたいというのが要望と、あと、官邸に苦言を申し上げます。
官房
長官が徳之島の島民の方と
会談するために鹿児島に入りました。ところが、予定されていなかったということなんでしょうけれども、翌日、宮崎の口蹄疫の
関係で知事とも会われました。すべてがやっぱり危機管理がなっていないですよ。予定を変更して行った。だれが見たって、徳之島の島民と会うついでに行ったということじゃないですか。初めから計画していないじゃないですか。現場の方に中央から電話があって、連絡があって、官房
長官が急遽鹿児島から宮崎に入る。ふざけていますよ。これだけ今本当に大変だ、現場があれほど苦労している。官邸の危機管理が不十分だということを一番最初に申し上げて、鋭意質問の方に移ります。
やはり危機管理、安全というものに対する
認識が非常に薄いんではないかと。先ほどからの
答弁でも、この普天間基地移設の問題も、当然沖縄の負担の軽減あるいは危険性の除去、大事ですよ。でも、それと同じように、
日本の安全を保つために抑止力の維持という観点も大事。松野官房副
長官から
一言も聞かれない、今日の
答弁の中でも。議事録見てください、何にも言っていませんからね。そういう部分がやっぱり薄い。国民の生活が大事、当たり前ですよ。でも、国民の安全だって大事。そういう観点が非常に足らないというふうに思います。
前回のこの
委員会におきまして、長島政
務官と安全保障の大きな枠組みの話をしました。抑止力の維持の観点から、日米同盟の在り方、この
地域の安全保障体制の組み方、そういう
流れの中で在日米軍の再編や普天間基地の移設の問題も考えないといけない。大体共通の
認識を持ったというふうに思います。うなずかれていますから多分そうなんでしょうけれども、となると、やっぱりそこの部分もしっかり
議論をして
説明しなければ、なかなか地元の人に対する説得力もないですよ。
では、
防衛大臣、基本的なことをお伺いします。
この抑止力の維持の観点から日米同盟をどうするんだ、非常に大事な分野だと思います。今後も現在の日米の役割分担を変えることなくアメリカの抑止力に大きく依存するという形を取っていくのか。また逆に、アメリカへの抑止力の依存度というものを下げて
日本の自国
防衛力を高めていくという方向にこれから持っていくのか、大きくどちらの方向を今考えられておられますか。
防衛大臣にお願いします、基本的なことなんです。
防衛大臣、大事な問題です。
防衛大臣にお願いします。