○小池
委員 ありがとうございます。
いろいろな
思い出を聞かせていただいたわけでございますが、そういった若いころの心象風景というのがやはりその後の政治の行動につながってくるものであると思っております。
鳩山内閣、特に安全保障、外交面で、はっきり申し上げて大変迷走が続いているとしか思えないわけでございます。そういった今後の流れを見るにつけて、やはり、学生時代、若いころの心象風景のところから読み解いていくというのも必要なことかと
思い、伺わせていただいたわけでございます。
それでは、ちょっと具体的に直近の話で伺わせていただきます。
こちらをごらんください。ハイチの救援活動について伺わせていただきます。
日本時間の一月十三日の早朝、現地では十二日の十六時五十三分に発生したわけでございますけれども、それぞれ各国の
対応を時系列に並べてみました。近いアメリカがすぐに駆けつけた、また、かつての宗主国であるフランスなど、ここには書いてはいませんけれども、
対応が早かったと言われております。一方で、この表をごらんいただきますように、地震国日本の
対応は、私は一言で言うと遅いと言わざるを得ないと思うわけでございます。また、昨日の岡田
外務大臣も御答弁の中に、そんなニュアンスもしくはそういう声があったということを御紹介されていたわけでございます。
なぜおくれたのかということでございますが、現地の治安状態がどうなっていたか情報が足りない、空港の受け入れなどの情報が足りないといったことが
外務省からの報告にもあったわけでございますが、しかしながら、それはどの国でも同じことでございます。混乱する中でどうやって情報をとるのかという最初の部分では、情報の
確保ということでは各国は苦労するわけでございます。
そして、残念ながら、日本の
対応はツーリトル・ツーレートと言わざるを得ないと思うわけでございまして、これは阪神大震災の折に、兵庫で、選挙区としておりました私とすれば、その真っただ中にいた。あのときは、スイスの救助犬よりも遅いじゃないかということが批判をされたわけでございまして、そのことについても
皆様方の記憶に新しいところではないだろうかと思うわけでございます。
また、昨日の岡田
外務大臣の答弁にも、最初から緊急支援隊を送るべきではなかったかな、そんな
言葉も漏れておりましたが、確かにそうなんですよね。災害救助の要諦というのは、やはり一分一秒、スピードであります。そもそも、日本とハイチの距離、これは遠いものがございます。しかし、それに
対応して地震国日本が救援隊を即送るということは、これは一分一秒でも早いことが望まれるわけでございます。
そこで、必要があろうがなかろうが、そしてまた、救援隊が日本から飛んでいる間にそれらの情報を
確保する、そして、もしその必要がなければ、そのまま空振りで帰ってきたっていいわけでございまして、これこそが危機の管理、危機管理の
対応の仕方ではないかと思うわけでございます。
例えば、そうやって救援隊が行きましたけれども、空振りで帰ってきましたというようなことになりますと、これまでの
政権では、その後、
野党から厳しく追及を受けるわけであります。情報もないのに行って、何しに行ったんだと。これまでの
野党ね。そこで追及を受けるわけですね。そんな無駄金を使ってどうしたこうしたというような、そういった追及を受けるおそれもあったということから、結局、
外務省にしろ
防衛省にしろ、そういった追及を恐れて二の足を踏むのではないだろうかといったような、萎縮するところが私はあったと思うんです。一種のトラウマがあったと思うんです。
しかしながら、それは、私ども自民党の場合は、国益を優先して、必要なことでそういう
対応をしたのであるならば、それはそれだということをしっかりと
考えるわけでございますから、本来、国家に対しての国益、そしてまた、
総理のおっしゃっている友愛外交の観点で資するものであるならば、時間を優先していただいていい。
もちろん、いろいろな法律がございます。自衛隊を出す場合には、もうこれまでも多くの新法をつくり、特措法をつくりということでやってまいったわけでございますけれども、しかしながら、今回のように地震であるとか津波であるとか、明らかな自然災害のときには、まさに救援隊を即送り込むということをやっていいと思うんですね。
そこで、ネックになってくるのが要請主義ということでございます。私は、阪神大震災のときにつくづく
思いました。本当に被害を受けているところは、要請を出す人でさえ、その声も出せない状態になるということなんですね。
であるならば、この要請主義、特に自然災害に対しての
対応についての要請主義を見直したらどうだろうか、そしてまた、これらの自然災害の救援活動を容易にするような法的整備を進めたらどうだろうか、私は建設的にこのことを申し上げたいと思うんですが、
総理の御感想はいかがでしょうか。