○江藤
委員 最高責任者でしょう。最高責任者でしょう、あなたは。リアルタイムなのはわかりますよ、それは。何をにやにやしているんですか。最高責任者でしょう。その人がいないと、役所だって今どうですか、例えば
鹿児島の
先生方がこの期間中に役所の人を呼んで、こういった
対策をお願いしたいといろいろ話をしましたよ。返事は何ですか。政務三役の御承認を得なければ、我々の判断ではどうにもなりませんと。あなたがいない間、そういうやりとりがなされていたんですよ、休みの間でも。これが現実。
何でそうやって笑うんですか。どうして笑うんですか。(
赤松国務大臣「笑っていないよ、別に」と呼ぶ)にやにやしているじゃないですか、さっきから。
大体、
民主党さんはよく使うフレーズがありますね。今、事業仕分けもやっていますけれ
ども、不要不急のものであると。私、今回の外遊は、今行かなければならなかったものだとはとても思えませんよ。
メキシコの、EPAですか、これはもう十六年に署名済みです、十七年には発効しています。そして、四年、五年には見直しを行いますけれ
ども、これは事務レベルの話でしょう。
大臣が行かなければ決着しない話ですか。キューバへ何をしに行ったんですか、カストロさんに会いに行ったんですか。コロンビアへ何をしに行ったんですか。それは国会の承認を得たかもしれない。でも
大臣が、
農林水産行政のトップとして、
畜産農家と苦労をともにして涙を流して。狭い
地域だからこれは悲劇じゃないんですか。三キロだからハッピーなんですか。
私は、この連休中も毎日毎日足を運んで、私が行ったからといって
蔓延防止に何の役に立つわけじゃありませんよ、それは。でも、
畜産部長の前に座って、随時入る
報告、
口蹄疫が
発生したというと、
畜産農家はデジカメで写真を撮ってパソコンで送ってくる。それをパソコンの画面で見て、これは水疱じゃけんど、どげじゃろかい。
口蹄疫じゃろかどげじゃろかは、まだわからぬね。だけれ
ども、危ないから一応そういう覚悟をしてくれ。そういうやりとりをずっとこの連休中、見てきたんですよ。
私は、
農林水産大臣の資質というものは、農民、農村、
農家、
畜産家、林業家、水産業、何でもそうですけれ
ども、この業界で働く人のために一緒に涙を流す、その
気持ちを持ってくれないと、みんな救われませんよ。あなたが来てくれるのを待っていたんですよ、
川南町の人
たちは、私なんかよりも。
大臣が来てくれて、そして、御苦労だね、大変だね、だけれ
ども国はあらゆる
対策、万全の
対策を講じるから、くじけずに頑張ってくれと。
私はこの間の
委員会で言いましたよ、心のケアが一番必要だと。一番の心のケアができるのはあなたなんですよ。私なんかじゃないんです。
大臣がお越しをいただいて、直接
生産者の
方々の声を聞いてくださって、肩をたたいて、一言、しっかり頑張れと言ってくださったら、今みんなの心はここまでは折れていない。
川南町の人
たちは今もう希望を失いつつありますよ、本当に。悲しくて悲しくてたまりません。
質問をたくさん用意していましたけれ
ども、木曜も金曜もやるそうですから、もう余り
質問はしません。
あるお年寄りは、うちの繁殖母牛、この子のおかげでうちは生計が成り立ってきた、孫にもお年玉をやれた、飯も食えた。でも、殺
処分せにゃいかぬかもしれぬ。拓さん、そのときは、私は老い先短いんやから一緒に埋めてくれと。
ある酪
農家は、新聞でも
報道されましたけれ
ども、
最後に一番上等なえさを食わせて、頭をなでてやって、乳房をふいてやって、そして
最後の別れをして、それで目の前で殺
処分されていくんですよ、
大臣、目の前で。その悔しさがわかりますか。わかってくださいよ、
大臣。彼は私に、
大臣を連れてこい、
大臣に鉄砲を持たせて一頭一頭撃たせろ、そうしたらおれ
たちの
気持ちがわかるわい、そう私に訴えられましたよ。こんな話は枚挙にいとまがない。
大臣、私は、
地元からは物すごい怒りの声を聞いています。すぐにでも
大臣の解任を求めてくれ、不信任を国会に
提出してくれという声もたくさん受けとめましたよ。でも、私はそうは思わない。今はそんなときではない。あなたをやめさせたからといって、
畜産農家が救われるわけじゃない、蔓延が
防止できるわけでもない。今は、だから、休戦しますよ、あなたの責任を追及することはしません。
だけれ
ども、どうか政務三役の
皆さん、
民主党の
皆さん、わかってください、
現場の本当の
苦しみを。家庭からは火が消えたようになっている。お父さん、飼料代を払わにゃいかぬけれ
ども、もう預金はこれしかないよ、そげなことはわかっちょるわいと夫婦げんかになる。子供を学校に行かせたいけれ
ども、もしかしたら
口蹄疫の
ウイルスを持って帰ってくるかもしらぬ、学校にも行かせたくない、家庭訪問もお断りだ。飲みに行くなんてとんでもないと。修羅場ですよ、修羅場。本当に戦場ですよ。
言葉がきつくて気分を害されたかもしれませんけれ
ども、彼ら、ほとんどの
発生農家の人
たちは私の昔からの友人
たちです。大変、
地域のリーダーだった人
たちもたくさんその中には含まれています。みんなまじめにやってきた。そして、
川南町は特に、こういった
家畜伝染病を撲滅することに九州でも一番努力をしてきたところですよ。なぜこんなことになるんだ、どうしてなんだ、夢であったら覚めてほしいと。そして、毎朝畜舎に行くのが怖い、牛の顔を見るのが怖い、そういう眠れない毎日を過ごしているということを、どうぞ
大臣、副
大臣、
政務官、わかってください。この
委員会
一丸となって何とか助けてください。予備費でも持ってきてください。ALIC、年度末に二百億残るでしょう、副
大臣。二百億を下さい。最初の
委員会で百億と言いましたけれ
ども、とても足りませんよ。
副
大臣は、この間
宮崎に来られたときに、
経営再建にも全力を尽くすとおっしゃいましたね。
経営再建をするためには、今抱えている借金もあるんですよ。融資百億と言いますけれ
ども、借りる人間なんかいませんよ、借金を抱えているのに。今もえさ代がかさんでいるんですよ。
殺
処分したくても、埋却
処分地がないから殺
処分できずに、どんどんどんどん豚舎の中で
口蹄疫が広がっているんですよ。殺
処分したいんですよ。埋める
場所がないから。豚は一日で腐りますよ。すぐ腹がぽんぽこりんに膨らんでしまいます。それでも養豚家はそういったことの治療をするんですよ、どうせ殺
処分しなきゃいけない豚も。かわいそうだから、少しでも
苦しみを和らげてやろうと。そういった
畜産家の
気持ちになって、ぜひ議論しようじゃありませんか。
ですから、国対にもお願いしました。不信任、とんでもない、今そんなことをしている場面じゃないと。とにかく我々は今の執行部
体制のもとで
一丸となってこのことに取り組んで、そしてけりがついた後、それは国対が判断することでしょう、私がどうこう言うつもりはない。
大臣、ぜひお願いをいたします。私の
気持ちは少しは通じましたでしょうか。御答弁を求めます。