○三ッ矢
委員 私は、政治と金の話ばかりじゃないと思うんですね。
この前の
委員会で、
大臣に、
政権交代というのはどういうことだと思いますかということを伺いました。私は運転手がかわるということだと申し上げたのですが、そのとき
大臣は、いや、車そのものがかわることだとおっしゃいました。私は、もし車をかえたのであれば、国民が、もうぼちぼち半年たって、この車ちょっとだめなんじゃないかと、これはちょっとリコールを要求しているんじゃないかという気がいたします。
まあ、これ以上申し上げませんけれども、政治と金だけの問題じゃないということは恐らくよくおわかりだと思うんですよ。そこのところはちょっとしっかりと御
認識をいただいて、やはり政策の面でも、きちんとこの内閣、しっかりと
対応していただく
ように、国民のいろいろな
意見、批判、これにちゃんとこたえていただく
ように、しっかり頑張っていただきたいなというふうにまずはエールを送らせておいていただきたいと思います。
それで、今回のこの
法律でございますが、この法改正の意義についてお伺いしたいと思います。
先ほど岸田委員の方からもちょっと質問がありましたけれども、これまでは
受益者負担という
考えで、建設費についても、それから
維持管理費についても、
地方に応分の
負担をしていただくということでやってきたわけですが、今回、
維持管理費の
部分について
地方の
負担を求めないということにされたわけでございます。
発端はどこかの知事が、ぼったくりバーからひどい請求書が来た、こういう話だったと思うんですね。それが発端でマスコミの皆さんが非常に大きく取り上げられて、この問題がクローズアップされてきた。私は、正直言いまして、個人的には、中身をしっかりとチェックしていればルールまで変えなくても恐らく済んだはずだと思うんですね。
どうも、日本だけじゃないのかもしれませんけれども、何か問題が起こりますとルールが悪いんだと。特にテレビに出てくるコメンテーターの
ような方は、これは構造的な問題だとか、そもそも、こういう規制そのものがおかしいんだというふうなことをよく言われますけれども、まあ、その方が格好いいですからね、いかにも頭がよさそうに聞こえる。だけれども、これをやることによって、ルールを変えてしまうことによって、非常に世の中住みづらくなってしまう。うまくいかなくなってしまうこともある。
自民党政権時代の話でありますけれども、典型的なのは、私は建築基準法の改正だったと思うんですね。あれなんかは、悪いことをした人は悪いことをした人で、もちろんそのルールはあるわけですから、きちんと処罰をしていれば、ルールまで全体を変えなくても済んだ話だったと思うし、ああいう官製不況という
ようなことも恐らく起こらなかったんじゃないかというふうに思います。
今回の問題についても、恐らくそれに似た
ようなことが起こり得るんじゃないかなという
心配をしておるところでございまして、受益者の
負担を将来的になくしていく、これは建設の
部分も含めてですね。すべて国でやりますよということになりますと、これはすべてが、
直轄事業については国のさじかげん
一つで全部決まってしまう。今までは、例えば直轄の国道を、地元の人がここに国道をつくってほしい、そういう地元の要望を受けて、そもそも
事業の掘り起こしというんでしょうか、これがあったと思うんですね。
ところが、これは
受益者負担というものの
原則を撤廃し
ようということになっているわけですから、そもそも国が決めればいいんだ、
直轄事業についてはですよ。そういうことになると、少しまたおかしな方向に行ってしまうんじゃないか。
先ほど岸田委員の方からも
指摘がありましたけれども、国の方、あるいは
特定の政党が
利益誘導をしてしまうんじゃないかという
ようなことだって
考えられるわけでございまして、そこの点についてぜひ十分に注意を払っていただきたいなというふうに私は思います。
これについて、
大臣の御感想はいかがでしょうか。