○大村
委員 正直言って、失望しました。今までの切れ味鋭く言ってきたことは何だったのでありましょうか。今何回聞いても、あなたの
答弁から和解という言葉は出てこないわけでございます。その程度の覚悟でやってきたのか、その程度の思いで取り組んできたのかということを指摘せざるを得ません。
私は、この問題は引き続き、皆さんが言ってきたこと、特にあなたが言ってきたこととの整合性も含めてしっかりとただしていきたいと思います。なお、我々も、しっかりこれを詰めて、党としての考えも表明する機会も近いと思います。その点についても申し上げておきたいというふうに思います。
次のことに参ります。
次は、
日本年金機構の業務運営について、数点といいますか、若干お聞きをしたいというふうに思います。
お手元に
資料がお配りしてございます。その
資料は、二月二十六日の関西地方に流れた朝日放送「NEWSゆう+」という番組が
年金機構について特集したものを、私の事務所でメモ起こしをしたものでございます。
年金機構ができて二カ月になりますが、それについてどうか。概略をちょっとだけ申し上げますと、新機構のキーワードは民間だということ、それでサービスも民間並み、しかもサービスに関する目標は、お客様へのお約束十カ条という初歩中の初歩のものが出されている。
いろいろな利用者の声がありまして、親切になったという声がある一方、役所気質が抜けていないという声もある。窓口スキルが落ちているというような声もある。また、番組の取材者の声として、保険料の給付だけに使うはずが運営費に使われている、二年間集中対応が、四年が前提になっている、
年金手帳の計画見直しなど
民主党の
年金政策がかなり違ってきているという指摘があります。
その後、私のインタビューがありまして、
民主党はかけ声、スローガンだけでビジョンがないということも申し上げました。
社会保険庁の元職員尾崎さんという方が、何も変わっていない、長妻さんは
大臣になってから鳴かず飛ばずだというような話もございました。その後、現役職員の声ということで、
書類の滞留がひどいということ。それから、四年後に首になってしまうのかなど職員が不安を持っている中では、職員のモチベーションが上がるはずはない、
民主党はきちんと説明すべきだというような番組でございました。
この
書類の滞留がひどいということについて、もう既に
厚生労働省年金局にも、この点についてはどうなんだ、こういうふうに改善できないのかということを大分言ってあります。そのおさらいをきょうは
確認の
意味で
大臣から、長妻さんから
答弁をいただければというふうに思います。
特にきょうお聞きしたいのは、代表的な
事例として、健康保険証の発行が大幅におくれているというような話がございます。
私の手元にも幾つかその状況を示したようなメールの写しがございまして、例えば、取得手続を行って、はや三週間たつが、まだ保険証が来ない。社会保険事務所の時代は直接
持ち込めばすぐに交付してもらえたし、郵送でも一週間から十日で発行、送付してもらえた。それが、
年金機構になり、健保協会になり、三週間たっても全然来ない、どうなっているんだというようなものとか、
あとは、
年金事務所へ資格取得届を提出、一カ月近くたっても健康保険証が届きません、協会けんぽに
確認すると、資格取得のデータが未入力であるということでありますというようなものとか、同じように、三週間以上はたっている、特に被扶養者の中に
子供がいる場合にはすぐにでも保険証が必要になるのに一体何をしておるんだ、こういうような幾つかの声が私のところにもございます。
これについてはどういうふうになっているのでありましょうか。これはちゃんと業務運営の改善ができているのでありましょうか。
年金機構に移って、今まで交付ができていたものが、なぜこんなに一カ月も滞るなんということが起きているのでありましょうか。その原因とか実態はいかがかということについてお聞きをしたいと思います。