○
赤澤分科員 今のお話で、福祉に力を入れていくという
説明を山井政務官から力を入れてやっていただいたわけですが、私
どもからすると、やはり
予算を有効に使う、端的に言って、これは
公共事業に使えば乗数
効果が一以上あることはみんな周知のあれなんですけれ
ども、子
ども手当であれば半分以上貯蓄に行ってしまうという話にもなっておりますし、子育ても含めて福祉に使ったときに、本当に雇用が少しでもプラスになる方向へ行っているのか、大きく悪影響が出ないようになっているのかというのは、私はこれは検証の要る話だと思います。
今、山井政務官おっしゃったことで、我が党のマニフェストと非常に共通する
部分があるのは、
高齢者がふえる以上、市場がふえるわけですから、これから福祉というのは成長産業だと
考えないといけない。そこを特に
地方において産業化していくことで、これまでは
公共事業とか農業で養ってきた若い人たちを、三本目の柱、福祉でも吸収をしていくということで、診療報酬を上げたことが、将来、
地元で働く若いお医者さんの卵たちの報酬、処遇
改善につながって、雇用の場が、あるいは処遇の
改善が図られていくといえばそれは一つの方向だと思います。
私は、ここはぜひきちっと、
コンクリートから人へということで
コンクリートを削った
部分が、実際、人にどれだけ回ったのかについては検証させていただいて、雇用に及ぼす
効果とかそういうことはきちっと判断していかないと、全く
政策としての判断が、なかなかできないといいますか、私からすると
コンクリートから人へについてはちょっと否定的な見方をしておりますので、また場所を変えて、時間の経過とともに検証させていただきたいなというふうに思っております。
よく言われるのは、必ずしもこれは
国土交通省だけでできるあれではありませんけれ
ども、やはり耐震化の問題ですね。二〇〇九年度の補正
予算を終えたところでも、公立の小中学校で二万五千棟ぐらいですか、まだ耐震化できていないものが残る。大きな地震が来れば倒壊する、そういう学校で子供たちが学んでいるということですから、
コンクリートから人へといったときに、そういった分野は間違いなく人に入っているはずなんで、その辺の
予算が、全体として、補正も含めれば自公連立
政権当時よりも縮小しているというようなことについては、私はちょっと
説明不能じゃないかと思っている
部分がありますので、その辺も含めてきちっと、雇用に及ぼす
効果とかそういったことも検証しながら、
政策の見直しを進めていただきたいというふうに思っております。
山井政務官、ここで。済みません、何かその後、いろいろおありのようですので。どうもありがとうございました。
決算委員会の
分科会ということなんで、私もちょっと、
地元の話も少しさせていただきたいなと思うわけでありますけれ
ども、
道路について言えば、
道路、橋ということで言うと、建設後五十年以上たつような、維持補修の
予算をかなりとらなければいけないような橋が、二〇〇六年には六%だったものが、二十年たってしまえばこれは半分近くなる、四七%ぐらいになるという数字が出ております。
そんなことでありますから、一言でその
状況を言うと、二十年後には相当維持補修の
予算に食われるということですので、やはり大胆に、ミッシングリンクを解消し、やるべき投資をする、新しいものを十分つくり切るということでいえば、私から見ると、もうここ十年の勝負だと思うんです。だからこそ、自公連立
政権当時の
道路整備の中期計画では、
高速道路については十年で概成させるということを気合いを入れて書いたわけでありまして、その意味は、まさに今申し上げたような、将来、維持補修の
負担が大いに重くなったときにはそう新しいことができないので、この十年の勝負だ。
そこを、
地方についてもミッシングリンクを解消すれば、御案内のとおり、
高速道路も
整備新幹線もつながって初めて意味があるので、
地方の人の思いというのは、一番せつない思いは、
公共事業に
予算を使ってやったけれ
ども地方経済は活性化しなかったじゃないか、こう言われると、
地方の我々は一番腹が立つわけですね。
それはどういうことかといえば、つながっていない
道路を両方からちょこちょこ延ばされて、なおつながっていないけれ
ども、金をかけてやった、活性化しないじゃないかと。これは我々が裏返しで言わせてもらえば、
整備新幹線だって
道路だって、つながらなければそんなもの
効果が出るわけないじゃないかという話。
やはり一度も
道路をつないでもらっていない
地元のせつない気持ちというものにはきちっとこたえていただく必要があって、そういう意味で、ミッシングリンクと言われる
部分については、そこはまずほぼ十年でやると言っていたあの投資を、端的に言えば
平成二十年代におおよそ概成させるということですよ。
そこをきちっと打ち出していただいた上で、個別の
道路についても
供用開始年限をどんどん明らかにしていく、そういう意欲的な取り組みをしていただければ、
大臣が単に、必要なものはつくりますよと言いながら
予算を一八%削った、
高速道路の
割引の料金を少し戻すということで一五%削減ということに結果的になるようですけれ
ども、そこについてはやはり不安がぬぐえないと思うんです。
その辺、ここ十年という認識、あるいは
平成二十年代に何とか日本じゅうの
高速道路の重立ったものを概成させる、さらには個々の
道路について
供用開始の年限を少しでも早く具体的に打ち出していく、この辺についての
大臣の考え方をお聞かせください。