○大江康弘君 自民党・改革クラブの大江でございます。
まず、鰐淵先生と渕上先生におわびをいたします。今まで一番最後を務めておったのに、先に
質問をする非礼をお許しをいただきたいと思います。
委員長、おめでとうございます、御就任。大変な時期ですが、頑張っていただきたいと思います、その人柄で。また、
大臣、おめでとうございます。
皆さん、おめでとうございます。
私は
大臣には特に思い入れがありまして、随分お世話になりました。私はそれは絶対忘れません。一時期、私はあなたを総理にという思いで、党の中でいろいろ御指導をいただいた一人ですし、とりわけ二年前の私の選挙のときにはもう本当にお世話になりました。私はそのことはしっかりと忘れずにやっていきたいと思います。
そこで、お返しの
一つと言ってはなんですが、先般、前に代表当時に行っていただきましたね、和歌山市の千旦の松下幸之助翁の墓所に行ってきました、御報告に。あのときに雨の中、代表と一緒にお参りをさせていただいて、そして今回こうして
大臣になられて、松下幸之助翁、大変喜んでいまして、声が聞こえまして、
大臣に言ってくれと。党の考えもいいけれ
ども、やはり
地方の思いをしっかり受け止めてやるようにという声が聞こえてきましたので、それは
大臣にお伝えをしたいと思います。
いずれにしても、攻守所は変わりましたけれ
ども、まさか国交
大臣になると思いませんで、やりにくくてしようがない。今
議員さんが、脇先生がきつくやれよと言うから、それは厳しくという
意味で、別にお互い、もうこれは選挙が終わったんですから感情は捨てて、しかしどうも
民主党さんはこだわりがあるんじゃないかという、後で申し上げますが、これは
大臣個人じゃないですよ。
あの、今余計なことを言いましたが、松下翁でさえ
高速道路がなかったから工場を持ってきてくれなかったんです。それで、辛うじて
平成元年に、今パナソニック・エナジーという元々は松下電池、これは
祐司さん、
藤本政
務官、
祐司さんなんかと言ったら怒られる、
藤本政
務官のあの静岡にあった工場の一部を持ってきてくれたんですね。しかし、なかなかテレビを作るだとか本体を持ってきてくれないんですよ。それはやっぱり
高速道路がなかったからということをはっきり言われた。それで、
平成元年ですからもう二十年前ですね、たかだか二十年前、あの松下翁が生まれたその在所の近くでさえもなかなか工場を持ってきてくれなかったという、和歌山県の立地の非常に不便さというものを少し前段に御
理解いただけたらと思うんですが。
私は、まず
一つは、
大臣にお聞きしたいのは、この間、脇先生の
予算委員会の
質問の中で、
国土交通大臣だが
国務大臣だと言われた。私はもうひとつその
意味が分からないので後で
説明していただきたいのと、もう
一つは、本当はこんなことは、お互い来年選挙を控えてどう対立軸をつくっていくかというときに、余りこういうヒントは僕は与えない方がいいかと思うんですね、お互い。だけど、そうはいっても、さはさいっても、やっぱり
地元の市町村というのは物すごく困っているんです、はっきり言って。
だから、どうも
民主党政権の考え方は、陳情は県連に受皿をつくるんだと。そして、今和歌山県でも
民主党で当選された先生方が何を言っておるかというと、
議員が何を言っておるかというと、おれのところへ来ないと陳情事が中央へ行かないと言っているんですね。それは市町村長がはっきり言われているわけなんです。それは、そういうことはやっぱり
政権を取ったんだから一理ある。
しかし、あの自民党でさえ、あの自民党
政権でさえ、私は野党当時は党本部へは一度も足運びませんでした、
地元の
皆さんが行っても。しかし、それとは分けて、また
行政にどう陳情するかということをやっていたんですね。それを認めていたんです。そして、我々もどんどんどんどんお互い、当時、野党の立場であったけれ
ども、非常に風通しよく行かせてもらった。
ところが、私は、今どうもあなた方の
政権がやっておるやり方というのは、確かに選挙があってまだ二か月、三か月ですから、お互いしこりも残る、感情も残っておるでしょうけれ
ども、もうそろそろそういうことを大局的に、僕は
前原大臣だったらできる、あなたなら、あなたしかない。私は、やっぱり
行政へ陳情に行くのと政党に行くのとは分けるべきだ。これだけ困っておるのに、これだけ自治体の首長が困っておるのに、まあ我々はそれやってくれたらいいんですよ、やってくれたらいいんです、どちらかといえば、選挙的に言えばやってくれたらいいんですが、まあしかし、我々これ議会、
議員の立場、政党政治をやっている者の立場とやっぱり首長とは違いますよ。私は、もうそろそろ
皆さん方が大人になって、どういう、まあ今までの陳情
行政が駄目だっていうんだったら、
政務三役が行きゃいいじゃないですか、出向いて。
それぐらいのことをやって、だから今日は私は、特に今日は中
日本の
高橋社長もお見えいただいた、保有・返済機構の
田崎理事長にもちょっと聞きたいことがあってお越しいただいたが、この
質問の仕方も全然変わったんですね。もう
質問取りに来ないから楽なんです、これ。それで、お互い政治家同士でやろうと。これは、まさにイギリス型の私はそういうモデルというのはいいことだとは思うんです。ですけれ
ども、お互いはそれでよかっても、この立法府は、やっぱり千八百となんなんとする自治体、四十七の都道府県のそれぞれ県民やいろんな住民を抱えた中ではやっぱりそうはいかないと思うんですが、党に陳情のすべてをゆだねるという考え方はそれはそのままやっていくおつもりなのか、又は
大臣なりにお考えがあるのか、ちょっと聞かせてください。