○加納時男君 御趣旨はよく分かりました。そのとおりだと思います。私が伺っているのは、どういう順番で物を言ったのかということであります。
今
大臣は注意深くおっしゃったように、彼は、三つの部分から成り立っているんですけれども、これ英語でしゃべっているんですね。私も、英語でしゃべったというので、英文のテキストが手に入りましたので全部読んでみました。
日本で報じられているのと大分違うんですよ、ニュアンスが。
日本では今おっしゃったように、協調の
枠組みが大事だ、それから
主要国の
参加が
前提となって
日本はやると、こう言っているんですけれども、英語では逆なんですね。三つの部分、第一は、
日本は二五%を九〇年比で二〇二〇年には
削減をしたい、エイム・ツー・リデュースと書いてありますが、
削減するんだ、したいんだと、これが一番。ここで拍手ですよ。二番目、これは
日本政府の公約であると、パブリックプレッジだと、こう言っていますね、公約である。これに対しては、例えばと、えらいここが具体的になっちゃうんですけれども、
排出権取引だとか、それから固定の買取りだとか、いろんなことまで言っていますよね、そして
再生可能エネルギーの買取り、いろんなことをやって、
環境税だけはこれの検討という
言葉が入っていたと思いますけれども、を含めてあらゆる
政策手段を総動員してこれをやり抜くことを私は決断したと、リゾルブドと、こう言っているんですよ。ここでまた拍手ですよ。ややあって最後に、最後にですよ、ハウエバーが出てきて、
日本人のハウエバーって有名なんですよ。何か言って、喜ぶと、ハウエバーでがくっとくる。
この日も、これ九月二十二日の
国連演説のテキストを、私、英語のテキストを読んで今申し上げていますが、最後にややあってハウエバーが来た。何が出てきたのかというと、これが今
大臣のおっしゃったとおりの
国際的な協調の
枠組み、それから主要
排出国の意欲的な
目標への
合意、こういう表現だったと思います。これが
前提となる、プレミスドって書いてありますから
前提となる、これはもうおっしゃるとおりなんですが。
私は、この順番は、これが英語の順番なんで、これを聞いてよく冷静に判断して物を
考えないといかぬと思うのは、これどうしても、この順番で言うと二五%というのは突出して最初に出ますから、これがばあっと走ったわけです。すごい拍手だったというのは、これはもう、よくぞ
日本は、まあお人よしとは言わないけれども、二五%という大変おいしいことを言ってくれたと。EUは、私もEUの友達いっぱいいますけれども、大喜びですよ。
日本人は
本当にお人よしだねと、よくぞよくぞ自分の身を削ってあそこまで言ってくれた、見事だというので、大変な拍手であります。発展
途上国も私友達いますが、大変な拍手ですよ。我々は、発展
途上国の人は、
先進国が身を削れ、発展
途上国は、嫌だ、我々は義務を負いたくない、成長する権利がある、これをずっと言ってきています。もう最近でも、やはり
先進国は大胆な
目標を出さなきゃおれたちは話にならぬ、絶対義務を負わないよとこう言っているところに
日本が大胆な義務を負うと言ったから、これもすごい拍手です。で、拍手してしばらくたったらハウエバーが出てきたと、こういうことなんですね。
これは、大変
言葉は悪いんですけれども、
国内向けには
前提があっての話ですよというので、
前提が崩れれば必ずしもそうはならないんですよという言い訳にもなるし、外国に対しては
日本はやっているんだぞということにもなる。ある
意味では、ダブルスタンダードとはあえて言いませんけれども、とも誤解されかねないようなことなので。
でも、これは英語の文章を私が読んだように理解したんですけれども、この理解は間違っているかどうか、
大臣に伺いたいと思います。