○江藤
委員 武正外務副
大臣におかれましては、ぜひ御
努力を続けていただきたいと
思います。
水を差すようで大変申しわけないんですが、参考までに二、三、外電をここで御
紹介させていただきたいと
思います。
オバマ米
大統領が訪日されたときに合わせた十二日付の
米国のニューヨーク・タイムズ、多分、副
大臣もこれはお読みになりましたね。この表題が、
日本は
米国に対して冷淡と。そして、一九九〇年代の貿易摩擦以来最も対立的と。海上自衛隊によるインド洋での給油活動中止などにも触れ、
日本政府は突然、米当局と公然と争うことをちゅうちょしなくなったというようなことを論じております、この文章の中で。まあ、マスコミの言うことだといえば、それまでですけれ
ども。
そしてまた、その日の電子版には、保守派の
日本の専門家であられるマイケル・オースリン研究員、この方はきしむ同盟というふうに題した原稿を出しています。
先ほど、二大政党制を具現化されたことが
一つアメリカとの
関係を近づけるものになったというふうに副
大臣は御答弁をされましたけれ
ども、この研究員さんによれば、
日米関係は過去数年で最低の位置にある、
日米の
民主党には共通の基盤がほとんどない、共通基盤を見つけられなければ両国は
協力の意欲を失い、
中国など他の
アジア諸国により関心を持つことになるだろうという警告を発したと。
これをすべて真に受ける必要はないと
思いますが、しかし、
アメリカのメディアというものは大きな力を
日本でも持っておりますので、客観的に外から見ると、やはりぎくしゃくしているというイメージを持たれていると私は思うんですよ。それで喜ぶのはだれか、
北朝鮮です。
日米の
関係がぎくしゃくすれば喜ぶのは
北朝鮮、しめしめと。そして、
北朝鮮は最近、ちょっと口が悪い私から言わせれば、非常にいい気になっておるというふうに私は思っておるわけであります。
大分時間がなくなってしまいましたので、ちょっとたどり着きそうもありませんけれ
ども、途中をはしょりまして、例えば十月一日には、
中国は建国六十周年を記念して大規模な軍事パレードを行いました。その三日後の四日には、温家宝首相は
北朝鮮を訪問されて、そして
中国と
北朝鮮との緊密さを世界にアピールいたしました。
そして、十一月三日には、使用済み核燃料棒八千本の再処理を八月末に終わらせ、抽出したプルトニウムの核兵器化で注目に値する成果があったということをいけしゃあしゃあと
北朝鮮は世界に向けて、これはテレビですけれ
ども、発信をする。
そしてまた、十一月十九日の
国連総会第三
委員会では、
日本、EU等が提出した
北朝鮮の人権問題への
対応を非難する決議案を採択いたしました。この採択後、よく御存じだと
思いますけれ
ども、
北朝鮮の朴国連次席
大使は、このような決議は断固として拒絶する、提案国の
日米欧に対して、自国の人権侵害は棚に上げて他国の
状況を取りざたするのは偽善と傲慢のきわみである、何を言っているんだと腹が立ってたまりませんが。
我が国は永遠に無敵である、ジャイアンツは永遠に何とかというのがありましたけれ
ども、
北朝鮮は永遠に無敵なんだそうですよ。
その間、この四月には
ミサイルも発射し、五月には
核実験、六月には
国連安保理決議一八七四が出たことはよく御存じのとおり。このことで、今
国交委員会でも、いわゆる貨物検査特別
措置法について、多分今週中には議決がなされるんだろうと
思います。
しかし、このことについても、
自民党についてはやはり海自がやるべきだということでやってまいりました。御存じのとおりですね。これを海上保安庁と税関職員にその任に当たらせるということで、私のおやじも国土交通
大臣をやっていたことがありまして、私も政務官をやっていましたから海保の船には随分乗ったんですけれ
ども、非常に装甲もぺらぺらで、高速化しなきゃいけないこともありまして、非常に脆弱な装備なんですよ。海上保安庁の船というのは基本的にそういった船であります。そういうことを見ますと、
北朝鮮も、何だ、来るのは海上保安庁の船かということであれば、これも余り圧力という
意味では
効果がないのではないかという危惧も持っております。
いろいろなことをだあっと申し上げまして、どれが
質問かと言われると困るかもしれませんけれ
ども、御感想を、もう時間だというペーパーも来ましたので、御所見をお聞かせいただきたいと
思います。