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鳩山由紀夫君 だから、
最初から私の話を聞いてくださいと申し上げているのであります。
この二百十兆円を
官僚のやり方の仕分けをするのではなくて、私
どもがきちんと別の費目で検討し直したんですよ。それでさっき言ったじゃないですか、
施設費とか
人件費とかそういうものに分けるんです。
社会保障費というものの中でも、全部が全く切れないものではないんですよ。その中にも切れるものがあるんです。それを我々が点検をした中で、二百十兆円の中で七十兆はそれで積み上げることができる。この七十兆の中の十兆円
程度ならば十分に、無駄だと考えてなくしたり、あるいは、今急がなくてもいいから、後回しにしたっていいだろうというものを見出すことができる。
先ほどからそう話をしたのに、いわゆる
官僚任せにする、ペーパーをそのまま棒読みされるから結果として間違った認識をそのまま持ってしまわれるのではないか、そう指摘せざるを得ないのであります。
それから、
前回の
党首討論のときに確かに私が申し上げました。トータルで十二兆一千億円、四千五百の天下り団体に二万五千人が天下っている、そのことを指摘申し上げたら、事もあろうに、細田幹事長から公開質問状なんというものが来まして、ちょっとこれは幾ら何でも失礼な話で、今まさに
麻生総理と私との間のこういった
議論を通じて解明すればいいのに、何ですか、顔も見ないでペーパーだけ出して、これをいつまでに答えてくれなければいけませんと。これは大変失礼な話だな、御無礼なことだなと思っておりますので、二度とこういうことはなさらないでいただきたい。そして、私の方からきちんとお答えしますから。
あの中に書いてあること、私は
政府に調べていただいて、それをペーパーにしてその中で読んだわけでありますので、その数字は正しい数字でありまして、決して間違っているわけではありません。
一つ一つそれを
政府答弁として、私が
国民の
皆様方に
党首討論で
お話をした数字は決して間違っているわけではありません。
その十二兆一千億円の中で……(
発言する者あり)よく聞いていただきたい。八兆四千億円だと思いますが、その中の半分以上が
随契なんです。随意契約であります。すなわち、防衛装備な
ども入っていますよ。当然のことながら、それだって減らせない話じゃないでしょう。かなり、相当高く見積もったものがいろいろ出てきたことが指摘されているじゃありませんか。こういう
一つ一つをチェックしていけば、私
どもとすれば、すべて十二兆一千億円全部が無駄なんということは言っていませんよ。一言も言っていませんよ。でも、その中にかなりの
部分削減できるものがあるんではないですかと言ったんです。
人件費などという
言葉も一言も使った覚えはありません。
人件費がごくごくわずかであることは十分に
理解をしています。だからこそ、
随契とかそういう話を申し上げているわけじゃありませんか。
ぜひそこのところは、
政府なんですから、我々は
予算を組める
状況ではない、
皆さん方が
予算を組んでおられるわけだから、もっと
一つ一つの中身を点検して、本当に無駄がないのかどうかをチェックしてくださいよ。
政権をとれば当然我々がチェックをいたしますが、
政権をとる前はあなた方がチェックするしかないんです。
では、あなた方は、河野
太郎先生などが中心となって、
事業仕分けで例えばアニメの殿堂は無駄だみたいな話が出てまいりましたけれ
ども、そういう
議論は
政府の中ではまじめにされていないんですか。
無駄遣いはないと本当に
麻生総理は思っておられるのかどうか、お聞きしたい。