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那谷屋正義君
是非お願いをしたいと思います。今の
大臣のお話が現場の
方々に勇気と希望が持てる、そんなお答えになればと、それが実現すればそれがそういうふうになるわけで、よろしくお願いをしたいと思います。
それからもう一つ、拡大教科書問題について御質問をしていきたいというふうに思います。
これも理事会の方でお許しをいただいて、私が文科省の方に泣いて頼んで、この
委員会で
皆さんに回覧をさしてくださいということをお願いをしたものでございます。今、回覧さしていただいていますので、
是非御覧おきいただければというふうに思いますけれ
ども。
昨年、議員立法によって全会一致で教科書バリアフリー法というのが成立いたしました。教科書発行者自らが拡大教科書を発行することが、まあ義務ではなくて、一応
努力義務として盛り込まれたわけであります。
この法律は今年度から使用される教科書に適用されることになっているわけでありますけれ
ども、義務教育の検定教科書四百二十七点のうち新たに出版された拡大教科書は八十五点にとどまり、これまでに出版されていた六十九点と合わせると百五十四点、四百二十七点中の百五十四点ということで、全体の約三六%というふうなことになっています。
小中学校の通常学級に通う弱視の
子供たちは、〇五年度で約千七百三十九人。これは、いろいろと見てもらって申し訳ないんですが、お配りしました
資料二の方にも載ってございます。
資料二の下の方ですね、千七百三十九人で、この年度に拡大教科書を実際に手にできた子供はこのうちの六百四人にすぎないということでございます。約三分の一強ということでしょうか。〇七年度の給与人数は六百十八人と、ほぼ横ばいの
状態で推移しているわけであります。拡大教科書の約八割、これは真ん中の円グラフを見ていただければと思いますが、このピンク色のものがボランティア
団体が作られているということで八一%、そして
民間発行者が一三%、教科書発行者が六%という、こういうふうな今状況になっています。まさに、ボランティアの
方々の骨身を削るような日々が費やされても、なおこういう現状になっているということであります。
大臣のお手元に今あるんでしょうか、国語の教科書で手書きの、これはボランティアの方が作られた教科書ですけど、手書きであります。これは字がうまいなということもありますけれ
ども、本当に何というか、見ただけで心が何か安らぐ、そういう教科書になっています。あれは通常の教科書の三分の一になっていまして、実際には教科書の一冊分のあれの三倍の厚さになるという、そういうふうなものになっていますけれ
ども、それだけ非常に時間と手間が掛かっているわけであります。そういう方たちに頼っているのが八割強ということになっているわけであります。
教科書バリアフリー法というものがせっかくできたにもかかわらず、その効力というのがまだまだだなというふうに思うわけでありますけれ
ども、その原因は一体どんなところにあるのか、お考えをお聞かせいただければと思います。