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国務大臣(
鳩山邦夫君) 長谷川先生は大変紳士であられて、言葉遣いも柔らかく
質問をされておられました。先生がおっしゃりたいことは大体九五%ぐらいは私の心に響くものであったと思います。
会社側からの
答弁を聞いておりますと、ますます疑念は深まるという思い。正直言って、この参議院の
総務委員会で、
質問によってこの灰色の雲がすっと晴れていけばいいんですけど、逆に雲の色が黒っぽくなってくるような、正直言ってそういう印象を受けます。
例えば
メリルリンチの話がありましたけれ
ども、先生、
成功報酬等も含まれた冊子を御覧になっておっしゃっていましたけど、私が
会社に二十三項目の
質問をしたときに、一月一千万であると、随分高いなと思いましたけど。あと、実費相当額。
成功報酬があるけれ
ども、協議中となっている。ところが、恐らく先生がお持ちの資料、私も手に入れたばっかりでございますが、
成功報酬は
売却価格の一・四%。百九億だとしますと一・五二六億円になるんですが、その
金額が六億円より少なかったら六億円にするというんですから、
成功報酬は六億円は固いと。私が
質問したときにはそういう答えなんか何もくれない。そうすると、一体どこまで隠そうとしているのかという、正直言って疑念の黒雲がわくんですよ。
そうなってきますと、私は、
会社分割のお話も先生随分されましたけれ
ども、
会社分割で営業
譲渡だからというふうにおっしゃるが、皆様方は株式
売買の凍結ということを主張されておられることはよく分かっております。ホールディングスの下に四つ
会社があって、これはゆうちょ銀行、
かんぽ生命、十年以内に全部売れと、あとの局
会社、
事業会社は別だと、こういう扱いになっておりますね。だけれ
ども、
会社分割したら五つ目がぶら下がるような話じゃないのかなと、私にはそう見えてしようがない。だから、
会社分割というのは重大な変更だから
総務大臣の認可が必要となるんだし、私は認可しないと申し上げているわけです。
ですから、そういうようなことを
考えて、じゃ、三年ごとの見直しというのは、三年ごとというのは今年の三月三十一日のことを
意味しますから、民営化
委員会がどういう意見を出してこられるか誠に注目するところでありますが、また、実際には我々が皆様方とも相談して決めて行動しなければならない
部分があるわけでございます。五年という期間のことが私にはまだ十分理解できておりません。つまり、あと三年半はあるわけですが、五年ということについても当然、見直すべき範囲は、私は国営に戻すということ以外は全部見直していいと。
郵政という非常に、明治以来、前島密以来のすばらしい
郵政文明を壊してはいけないという観点から、すべてを見直すということであるならば、この五年という期間の妥当性についても見直しの範囲内であることは間違いないと
考えております。