○荒井広幸君
大臣のお考え、姿勢、私は大変有り難く評価をいたします。そういう姿勢が、ややもすると産業分野の
方々はやっぱりなかなか御理解いただけないと思うんですね。それが今度のエコ家電やあるいはエコカーのときにも、恐らく水面下で
環境省と他省庁と
調整が非常に難しかったところがあると思うんです。
そういうことを想像して余りあるものがあるんですが、もう既に
大臣から御
指摘がありましたけれども、小宮山東大前総長がいわゆる自立国債というのを言っているわけです。これは、国債を発行します、その国債は地球
環境問題の例えばソーラーパネルを付けるものに使いますと。それでお金を集める、財源を捻出する。それで、ソーラーパネルを付けたら御家庭が電気料安くなるわけですから、その分でお返ししていって国債を償還していくと。簡単に言えばそういうことを小宮山先生言っていらっしゃるんだと思うんです。これはまさに、私どもがホームESCOというものを言っていた仕組みと、同時に
環境国債、これを組み合わせた考え方なんです。
ですから、これから恐らく
環境省がずっとやってきた、公害を外部経済から内部経済に入れるときに、ピグー論というのが一番有名ですが、ピグー税制という形でやってきて、抑止していくということでいうと、恐らく
大臣、また
環境省の皆さん、日本の
環境省から新たな厚生経済学、
環境経済学というものを生めるチャンスに今あるということなんですよ。
ですから、先ほどのフィードインタリフのFITの場合、ドイツに行きますと全く問題なく受け入れているんです。私は、これはびっくりしちゃいまして、この間も大使に会って、何でそうやって受け入れられるんですかねって驚きを申しました。それぐらい、参加する人としない人がいながら、余り感覚的に考えていないんだなと。高いものを、電力を買わされて、自分は、
環境に対しては貢献したいけれどもそういう投資ができない。何か違和感を感じるんです。
ですから、どうぞ、私は、財務省から全くできない的なことを言われていますけれど、小宮山先生の自立国債も含め、
環境国債、そして福祉国債、こういうもので
国民の皆様方から、利息は安いけど、利回り安いけれども、その国債を買ってもらって
目的的に使う、そういうことの御理解をいただく時代に入ってきたんじゃないかと。そのことによって、税制
改正の中で消費税を上げるかどうかというのはその後の段階で私はいいと思いまして、この間も予算
委員会でそのことを申し上げているわけです。
ですから、もっと財源の調達の仕方には様々な考え方や、やるべき新たな戦略的、野心的
取組があっていいのではないかと、このように思いますので、長々となりましたけれども、御要望そして御激励を申し上げたいと思います。
結びになりますけれども、今回の法
改正の中に
生態系維持回復事業というものがございます。そのように
全国の
自然公園では、例えば
シカの侵入など
生態系の
変化が
報告されているわけです。これらはどんなことになるかというと、この
委員会でもいろんな
法律のときにもありましたけれども、結局、地球温暖化が原因とするところもあるとも言われているわけですから、
生物多様性保全を進めるに当たっても、大前提は地球温暖化
対策をどのように合わせ技でやっていくか、こういうことだと思います。
そこで、排出量目標値を決めるというのが、こういうところがポイントになってくるとなりますと、
大臣始め皆さんにエールを送って、六月までに決めるんでしょうから、どうぞきちんとした論拠、根拠を持って、同時にやっぱり哲学です、先ほどのように。やっぱり全員が参加していく、人類が全部参加していくんだと。そういうところに日本の
一つ新たな仕組み、フィードインタリフであっても新たな、これはもう違うんだと、日本の方式なんだというようなことで、世界中がまねていっていただける有益なものを編み出していただきますようにお願いして、終わりたいと思います。