○市村
委員 民主党、市村でございます。三十分いただきまして、また議論をさせていただきたいと存じます。
この期もひょっとしたらこれが最後の
質問になるかもしれないな、そういう思いを持って、私も当選後五年八カ月ぐらいたっておりますが、この間、百回以上にわたりまして
委員会の
質問をさせていただいております。その中、その集大成の思いで、きょうは、今後の
日本、
経済をどう立て直していくのか、そうした議論もやらせていただきたいと存じておりますが、まず、せっかくの機会ですので、実は
質問通告していませんが、政治と金の問題について、私なりの思いをちょっとこの場をかりて述べさせていただきたいと思っているんです。
というのは、私は、もう二十数年来、学生時代から、
国会に近いところで、いろいろな議員の方との御親交を得ながらやってきました。この間見ていますと、大体毎年、予算
委員会というのは、もう政治スキャンダル、お金の問題、そういうことが中心になって、そういう議論ばかり行われる、そういう姿を一人の
国民としても見てきたものであります。ここ二年ぐらいは私は大分いい議論が予算
委員会でもされているのではないかなというふうに思っていますが、結局、そういう
状況の中で
国民の政治不信がますます高まっているという
状況があったんだと私は思います。
私も中枢におりましたけれども、細川政権のときに、腐敗防止法ということでかなり政治資金に関する改革も進めたわけでありますけれども、その後、いろいろまだまだ不備な点もあって、さまざまな問題が出てくるということであります。ですので、私は、個々の問題はもちろん
指摘することは大切だと思いますが、もっと大きな
意味で、政治と金の問題というのをやはりきちっと議論していく必要があると思っております。
大切なのは、一体だれが政治
活動資金を負担していくのかというところだと思っておりまして、それがいわゆる企業、
団体というものなのか個人なのか、それとも、国が、いわゆる政党助成ではなくて議員助成という形で、アメリカのように、例えば下院なら一億円の枠、上院なら二億円の枠を持ってその範囲内でやりなさいとするのか、もしくは、アメリカでもそういったことはありながら、実際、企業・
団体献金はPAC、ポリティカル・アクション・コミッティーを通して認めておるとか、そうしたさまざまな形があると思います。ですから、政治資金、
活動資金をだれがどう負担していくのかということをやはりきちっと議論していくことが今後にとって重要な
課題だ、こういうふうに私は思っているわけであります。
また、この間、議員年金の問題がありました、JRパスの問題がありました、宿舎の問題がありました、いろいろなことがありましたときに私が思っておったのは、こうした、魚を切り身にして売るような話じゃなくて、まず
国会議員というのは何のためにいるのか、その
国会議員に対してどういう待遇を
国民は与えていくのか、こういうもっと包括的な議論をしなくちゃならない、これもこういうふうに思ってきております。
私も、九段宿舎におりましたら、八月までに出ろという話でしたので八月以内に出たんですが、六月ごろ、おりましたら、最後に、何か
週刊誌に籠城議員とか書かれまして悲しい思いをしたわけでありますけれども、そういうマスコミのあり方も、私は、ちゃんと調べて書くこともしなくちゃいけない。だから、そういうことを含めて、おもしろおかしくすればいいというものではないと思います。
だから、
国会議員は何のためにいて何を役割とするのか、そして、その
国会議員に対してどういう待遇を与えていくのか。議員宿舎に関しては
世界に例がないということであるようでありますけれども、
日本は、
世界に例がなくても議員宿舎を与えるのであれば、じゃ、しっかりと与えるんだからしっかりと
仕事をしてほしい、こういうふうな
国民のコンセンサスをとっていくような、そういう議論をしないと、また
一つ一つ魚の切り身みたいにやっているから、それに右往左往しているようじゃどうにもならない、ますます政治不信が高まっていく、こういうことだと思います。
ですから、今
国会はこれが最後かもしれませんが、次の回、私がもしまた
国会に送り返していただけたら、ぜひともそうし
たちゃんとした議論をするよう私は提唱していきたい、このように思っておるところであります。
では、きょうの本題に入ってまいりますが、両方の
大臣とも林ですから、まず林
国家公安委員長に対してお聞きしたいんですが、今シートベルトの着用強化というのが進んでおります。つい先日、後部座席のシートベルトも義務化ということになったわけでありますが、ただ、職業柄なかなかシートベルトをずっとしていられないという方もいらっしゃいます。
例えば、バスのバスガイドさんとか添乗員さんというのは、やはり、きょうはどうもこんにちは、また、きょうは一日楽しい旅行をというようなことで話をするときに、前を向いてシートベルトをして何か無味乾燥にしゃべっても、何じゃこりゃ、こういう話になりまして、やはり、シートベルトをとって、立って、お客様の方を向いてしゃべる。
それが、どうやら地域によって、それはいいだろうというところと、いや、それもいかぬ、バスガイドであろうともこれはもう車に乗っている以上ちゃんとシートベルトをしておけというような、何か御指導があるような話も聞いておるんですが、この辺について、どういう統一見解、どういう統一な規制があって、現実どうなっているのか、
国家公安委員長の方から
お答えいただきたいと思います。
〔
委員長退席、
西村(明)
委員長代理着席〕