○
松浪(
健太)
委員 ムダボの話はおっしゃるとおりなわけでありますけれども、これではやはり
国民の
皆さんに伝わりにくい。そしてまた、無駄を、
サシから脂を出していると、やはり脂は全部取り切るわけにはいきませんから、いろいろな脂が出てくるわけで、搾り切ったと思っても、きゅっと、
マッサージチェアとかそういうわかりやすい無駄が出てくる。これは
最後の
最後までというのは難しいかと思います。
そこで、二十兆円ということを言われるのであれば、やはり我々も何兆円と、
政府の方も明確な
目標というものを示さないと、なかなか、
目標がなくて、無駄をなくすんだ、無駄をなくすんだと、やはり
ダイエットをするにも何キロになろうと思わないと、やせるんだ、やせるんだ、やせるんだではなかなか
ダイエットというのは成功しないのではないかなというふうに思います。
私も、かつて
大臣の部下としてお隣の
政務官室で仕事をさせていただいたときに、特に私は道州制の方に力を入れさせていただきました。道州制というのは非常にわかりやすい
議論であります。そしてまた、今
政府の
目標とかが見えにくくなっている、また二大
政党制の中で、野党の
皆さんとの、特に
民主党の
皆さんとの違いというものがわかりにくくなっている中で、これはたまたま二十三日の、私の
地元での産経新聞の
記事なんですけれども、
橋下知事、道州制で溝、民主を絶賛から酷評へという大きな
記事が出たわけですね。これは、前から私も指摘をさせていただいているんですけれども、我々が示す国の形が違うわけであります。
先日から
橋下知事は、国の
直轄負担金の件で
自民党に対してはちょっと厳しい
姿勢をお示しになっていたわけでありますけれども、事この
地方分権のあり方については、我々は三層制を目指す。そして、
民主党さんの将来像は二層制である、国と、そして三百の
基礎自治体に、まさに我々の小選挙区に分けるという
考え方でありまして、我々は
地方に対してこれから
地方分権で、
地方独自で意思を示すというためには、三百の小さな
自治体であれば国の方針にはやはり従わざるを得ないと思うんですね。
また、我々が今取り組んでおります
地方支分部局の問題、この
地方支分部局を、二層制にする間にどういうふうに位置づけるのか。国から直で
基礎自治体というのは、私はどう
考えても、
橋下知事のおっしゃるようにナンセンスな話だと思います。それであれば、やはり道州
レベルの大きさに
都道府県を再編して、
財源、
権限とともに人間、今二十二万人も
地方支分部局に
国家公務員がいるわけでありますから、大
部分のその
国家公務員のノウハウを
都道府県、道州とくっつけていくというのがどう
考えても理の通った話であります。
真の
地方分権には、
我が国、
世界二番目の
GDP大国でありますから、道州にしても、すべてがヨーロッパの
国々並みの
GDPを誇るわけでありまして、そうした方が非常に効率的であろう、そしてまた
地方を中心とした多様な
政策を打てるようになるだろうというのが、これは私の確信であります。
そうした中で、先ほど、
消費税は機械的な
計算とおっしゃいました。これも、ある
意味機械的な
計算でありますけれども、
日本経団連の
資料であります。昨年ですけれども、
日本経団連では、道州
制導入に伴って、
広域化に伴う規模の
経済性によって生じる
人件費の
削減額というのが約一兆四千億円、そしてまた域内で
公共事業等の
効率化によって四兆三千億円、計五兆八千億円の
年間経費の
削減が行われるという
試算を出しているわけであります。
これはあながち私は架空の数字とも、
公共事業の
効率化の
部分については
理想値がありますけれども、
人件費等については
効率化ということはかなりの
部分達成できるのであろう。事実、我々は、
平成の大合併によって、三千三百の市を、今千七百八十ですか、再編することによって
年間一・八兆円を捻出したわけでありますから、この一・八兆円を捻出した我々が五兆円を捻出できないわけがなかろうというふうに思うわけであります。
これはやはり、五兆円を
削減いたしますから、
国民の皆様、我々これだけの
理想を達成するのに、これだけの
目標を達成するのに
消費税が何%足りません、このように
政府は明確に出せば、ああ、
政府は身を削って、それで足りない
部分を我々にお願いしているんだと。これでこそまさに
消費税に対する
議論というのはわかりやすく進むのではないかというふうに私は思うわけでありますけれども、
大臣の御感想をお願いいたします。