○田名部
委員 私も、こうした
社会情勢が厳しい中で、
子供たちが家庭の
環境に左右されて学びたいところで学べない、そういったことだけは何としても避けなければならない、
子供たちを守っていかなければならないというふうに感じているんですね。
今のような、
学校でいろいろ問題があったというケースだけではなくて、私のところには、今このような
状況の中、やはりいろいろな相談が来るんです。
母子家庭で子供を四人抱えているお母さんからも、子供が
高校に進学するのに非常に経済的に厳しい、きちんとした仕事をしたいんだけれども、なかなか受け入れてくれるところがないと。パート勤めをしているんですが、月に七万から九万しか収入がないんですね。結局は、では生活保護に頼るのかどうするのかということになっていくんですが、しかし、その女性もまた非常に力強い前向きな方で、私はそういう生活保護には頼らない、しっかりと働くところをまた見つけて、何とか子供を一人で育てていくんですというような
お話をされていました。
その方のときにも、
高校に進むときにお金がなくて行きたい
学校に行かせてあげられなかったらどうしようか、子供にそんな情けない
思いはさせたくないんですと、涙を流しながら私のところに来られました。私も、どこか働く
場所がないかなと思っていろいろと知っているところに話してみたんですが、その家庭は、上が
高校に進学する
中学校三年生、その後は小学生と四歳と二歳なんです。ですから、小さい子供さんがいる、子供が四人いる、母子家庭だということで、なかなか働く
場所もない。そういった相談がありました。
そういうことを考えれば、不登校、引きこもり、
ニート対策、その中の一環として、しっかりとした、
子供たちが
学校にきちんと通える、そういう
状況も全体的に、国として、これは厚生労働省、これは文科省というやり方ではなくて、一体とした、連携をとった体制づくりというものをしていただきたいというふうに
思います。
それで、ちょっといじめについて引き続きお伺いをしていきたいと思うんです。
これもまた、何か本当に最近はいろいろな相談があるんですが、非常に悲しいお電話を二件いただきました。
子供さんが自殺をしたという
二つの家庭から電話がありまして、どちらも抱えている問題は
一緒というか、気持ちが
一緒というか、結局は、本当は
学校で何があったのかという事実を知りたい、でも、それを知ることができないし、
学校や
教育委員会の報告では、それが事実だったのかどうかなかなか信用することができないということなんです。
一人は、お手紙をいただきました。
スポーツの大会、中体連の選手として試合に出ていて、とても活発なお子さんだったそうです。全く
思い当たる節のないまま子供さんは自殺で亡くなってしまったと。また、いろいろ
学校にも話をしたり、
教育委員会にも問い合わせをしたんだけれども、
学校や行政がどちら側を向いているのかわからない、本当に子供の方を向いてくれているんだろうか、我が子のことを思ってくれているんだろうか、そういった
思いが込められたお手紙でありました。
ある県の役所の方が、いろいろ相談していたら、お母さん、それは無理です、国を変えないと百年たっても無理だということを言われたそうです。その言葉を聞いて私のところにお手紙を下さったんだと私は思っているんですね。きちんとした
調査をしてほしいんです、事実が知りたいんですということと、
自分は学歴もないし裕福でもない、決して立派な親でもありません、でも子供を愛して人並みに育てていました、息子の抜けた穴は息子でなければ埋めることはできません、あの笑顔はもう二度と戻ってはきませんというようなお手紙でありました。
こういった中、いじめに関しては、事実がわからないから裁判になるケースというのも実際にあるわけですけれども、いじめに対する実態
調査というのは、国として
学校に何か指導をしているんでしょうか。