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菅原委員 まだまだ論点があるように思えてなりません。この
改正を機に、さらに深掘りをしていただいて、今後、
国民から見てわかりやすい形に是正をしていただきたい、こう考えております。
さて、
政党助成金の返還問題、そしてまた、この
政治資金の問題で毎日毎日報道がされている。小沢さんの問題がある意味ではワンクール終わったかと思ったら、今度はまた
鳩山さんかと。きのうも夜遅くまで私は街頭に立っておりました。おまえら自民党もだめだけれども
民主党はもっとだめだなと。私に言わないでくださいと言って、その方にはお引き取りをいただいたわけでございますが。
まさに今回、亡くなった方からの
寄附、また架空の名前を勝手に使って
虚偽記載をする、こうした
行為というものはやはり違法
行為である。
民主党が言っている企業・団体
献金禁止、
企業献金から
個人献金に、そのコジンのコというのは故郷の故であったと言われても仕方がないわけでありまして、この点はやはり徹底して究明をしていかなければいけない。
ましてや、この
鳩山さんの
虚偽記載問題が発覚をしたのが六月十六日の朝日新聞の朝刊に出ておったわけでございますが、一人二人であったらば、何らかの事務的なミス、こう考えられないわけではないわけです。また、
鳩山代表も、当初の会見では、事務的なミスである、よくチェックをすると
説明をしておられました。ところが、その後、亡くなった方だけではなく、次々と、
寄附をしていないのに勝手に名前を使われた、こう言って怒りをあらわにする
方々が大変ふえてまいりました。
これが事実だとすれば、まさに明白な
政治資金規正法の
虚偽記載に当たるわけでありまして、
鳩山代表は一昨日会見をされたわけでございますが、まさに政権交代をし、総理を目指そうとしているその方が、
秘書のせいにし、そしてまた言い逃れをしようとしている。そのときの会見の目は大変うつろでありましたし、先般のあの党首討論のときのような勢いはなかった、これはだれが見ても明らかでありました。
それはそれといたしまして、この姿に、ある意味では
国民の皆様も大変落胆をしていらっしゃるのではないか、こう思えてなりません。
二年前の九月に、
鳩山代表が当時
民主党の幹事長であったときに、我が党の
政治収支報告書の問題が起きて、そしてその際、
政治家が、事務的なミス、あるいは職員がやったと言うのはまさに言い逃れであって、
責任をとるべきは
政治家本人だと、公の場で当時、
鳩山幹事長はおっしゃっていたわけであります。
ましてや、中央公論の五月号、
鳩山代表と田原さんの対談の中で、
鳩山さんはこう述べています。「かつて私たちが新党さきがけをつくって自民党を出たのは、党にはびこる金権腐敗
政治と決別するためでした。権力闘争の末に袂を分かった新生党とは、本当は出自が違う。」つまり、これは小沢さんと違うんですと言っているんですね。「そういう意味でも、「クリーンな
民主党」の再構築に向けて中心的な役割を担う」、その
責任を痛感しておりますと。まさにクリーンな
政治を目指しておるということを明言している。
そういう方が、まさに問題が起きれば、いわば
秘書のせい、こういう言葉は非常に残念であります。
先ほど
江渡委員のお話にもありましたように、毎年四百万円から七百万円、四年間で二千百七十七万円を超える
個人寄附の
虚偽記載があった、これはみずから会見で述べておられます。トータル百九十三件、人数にして約九十人、多数で多額、しかも毎年繰り返し行われてきた。そして、そこに一緒にいた
鳩山さんの弁護士によれば、これはまだ調査中、途中でございますので、まだふえるかもしれない、こういう
趣旨のお話もされておりました。
先ほどお話あったように、この
虚偽記載は、
政治資金規正法の中でも最も罪の重い、
禁錮五年、
罰金百万円以下に処せられるとなっているわけでありまして、まさに重大な犯罪
行為である。これを明らかにするかどうかは、やはり司直の手にゆだねることも一つですが、まずはその前に
国会で、
国民の皆様の前でしっかりと
議論をしていくことが大切ではないかと思っています。
そのときの
鳩山さんの
説明によりますと、このような
法律に抵触する
行為を行った会計事務の担当者、この公設
秘書を解雇したと、きのうの報道にも出ておりました。まさに何か起こるとすぐ解雇してしまう。つまり、問題点を明らかにしなければいけないその途上にあるにもかかわらず、解雇してしまった。この問題は一つの大変な問題であると
思いますし、まさに
国民から見てトカゲのしっぽ切りと言われないようにすることが定めなのではないかな、こう思っております。
そして、その会見のときに、経理の事務担当者が独断でやったと。これはきのうの産経新聞ですが、
鳩山氏は、
秘書の独断、こう会見で述べております。問題は、この経理の担当者、いわゆる事務方が独断でやった、ということは、会計
責任者は知らなかったとも
説明をしているんですね。
この
収支報告書を見ますと、会計
責任者の名前があって、そしてその下に事務担当者の名前があって、判こが押されている。いわゆる
友愛政経懇話会、この宣誓書のところには実は会計
責任者の押印があったわけでありますが、この点、担当部局からその確認をしたいと
思います。