○
大野(功)
議員 石井先生の、
政策金融改革をどう
評価するか。
先生は、正しい
方向であった、ただし百年に一度の世界的な
金融経済危機を予測できなかったところは反省すべきである、全くそのとおりだと思います。
やはり、民間でできることは民間に任せるんだ、簡素で効率的な
政府をつくっていくんだ、特に
金融の世界では、マーケットメカニズム、マーケットプリンシプルによってやっていくんだ、これは正しい
方向だと思います。
その当時予想していたのは、例えばテロとか大
規模災害とか、そういうときには
政府の
役割があるんですよ、これは予測しました。百年に一度の
金融危機なんというのは全く予測できませんでした。これは我々は大いに反省すべきところで、神のみぞ知るところではあるかもしれませんけれ
ども、やはりこれは反省しなきゃいけない。
私は、今、問題点として二つあると思います。
第一は、アメリカから飛んできた
金融の火の粉を日本では絶対に大きな火事にしてはならない、こういう決意であります。この第一の決意のもとに、我々は
議員立法をつくりまして、今回
提出して、早急な審議をお願いしているわけでございます。これは火の粉を消すわけですから、早急にお願いしたいんです。消防団の
役割ですよ。
それから次には、やはりこれから先どういうふうに
考えたらいいのか、この問題があると思います。それは、今回の件を反省材料にして、これから、例えば
政府の持っている
株式をいつ処理したらいいのか、こういう面もありましょう、それから
政投銀の
金融危機対応業務をどうすればいいのか、こういう問題も出てくると思います。それは、
法案にも書いてありますとおり、二十三年度末までにこういう点を含めて
検討していこう、こういう
法案になっておる次第でございます。