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金子国務大臣 さっき
原田委員からも御
指摘ありましたように、
大阪のことは
大阪で決めさせてくれよというようなお話もありましたし、今、
委員も、そういう御
趣旨で御
意見を展開されているんだと
思います。
ただ、一方で、
先ほど原田委員に御答弁をさせていただきましたように、
特定地域になると他の
地域よりは非常に厳しく、特に
運賃の
下限割れといったようなことについてチェックする。あるいは、
特定地域になったときに、立ち入りの検査あるいは監査といったようなものについても、他の
地域に比べて厳格にやる。そういう中で、我々のこの
法案でぜひできるようにしていきたいと思っているのは、悪質業者の排除、こういうことも念頭に置いておりますので、そういうことになりますと、やはりそれぞれの
地域の
基準というよりも、これは
全国の
基準の中で判断をさせていただくという必要性があるのだと
思います。
そういう意味で、首長さんが要請されるということについて、この要請を非常に尊重するという行き方、あるいは
地域計画をつくる中で、
地方の首長さん、
地方自治体の方に参加していただくということ、これはもう
地方自治体に参加していただくということは、また、この
地域計画に基づく
事業、
タクシーの乗り場の
整備とかいったような、こういうことを進めていく上でも必要な部分もあると
思いますので、そういうところは
地方自治体に参加していただいて
地域計画をつくっていくということも含めて、必要なことだと思っております。
それから、私、冒頭に、
先ほど委員が、規制緩和で、何でよくなったのかということについてなんですが、ちょっと前回申し上げなかったんですが、そもそも今まで、それまでは、全部、国が需給調整をやっていました。今度の野党案、需給調整というのを
一つ念頭に置いておられるのかもしれませんけれども、かつて
細川元総理が、バスの停車場を十メーター移すのに運輸
大臣の許可だったんですね。これくらい、運輸
大臣というのはやたら細かいこと、全部さじかげんを
大臣が持っていて、がんじがらめにしていた。
それはやはりよくない。むしろ
競争して、そして参加も自由にするという意味での、だから、そこで適正な
競争といいますか、役所の、役人のさじかげんでなくて、やはり
競争を、参入できるという意味で、大いに進歩だということを申し上げました。
確かに、さっき
局長が答弁しましたように、土光臨調以来ずっと、規制緩和の議論を
平成十二年までやってまいりましたけれども、ここの間も、あるいは十四年に実施されたときにも、既にお客さんの数が、ずっと需要が減ってきたというところ。タイミングとしては、確かに、これを改正する、導入の時期と、お客さんが減るという
状況、
考え方として導入の時期がよかったのかどうかという議論はありますけれども。
それから、一方で、多くの方々に言っていただいているのは、これを機会にして、
消費者という観点から立つと、便利になりましたよねと。それまで、列をつくって、なかなか来てくれなかった、通りでなんかつかまらなかったという意味で、
利用者の立場からすれば、一方、便利になりますけれども、ただ、それが結果として、今問題を起こしておる。これはもう
細川先生も、御
提出者もお話ししました。
認識は全く
細川先生と一緒でありまして、結果として、供給が過剰、お客はふえない、
運転手の
賃金が下がる、結果として事故率も上がるといったような、いろいろな社会現象を起こしている。これは今回見直していきたい、ここは全くの共通の意識でやっています。