○穀田
委員 大臣、やはりこれは、何というのかな、
大臣と話をせなあかんなという気がしませんか。結局、地元
住民は一定の成果があったと言っている、こう言うわけだ。また、今の話のように、具体的には、市町村からお話を聞いています、それからパブリックコメントをやっていますと。そんな形式の話と違うねん。
やはり地元が主体だ、それから、主体が参加してということでどのように変わって、その結果、目には見えないけれども、例えば、
地域のいわば
住民の力全体の活力がふえたとか、それから
産業に取り組む姿勢が変わったとか、何があったのかということ。やはり数値の問題だけじゃなくて、何が変わってどう変化して、何がよかったと言われているのかという政治としての判断がないんだね。ちょっと私は驚くべき話だと思うんだよね。
私は、前回の
法案質疑の際に、あくまでも重心を下に置いた
観点と、それから本当の主体は行政ではなくて
住民でなければならないということを提起したんですね。
奄美群島開発
審議会の意見具申も、どう言っているかというと、「地元の発意による
地域の個性と地元の創意を生かした
地域主体の
地域づくり」、
地域づくりと言っているんですよ。
だから、これは何なんだと。この大切さを説いて、このごろはやっている新たな公というんですか、それをはぐくむこと、これは言っていますけれども、それは、この間、政府が好きな言葉なんで私は余り気に入っていないんですけれども、
地域の主体的な取り組みを一層進めるために、ボランティアやNPOの
重要性を訴えているわけです。
そこで私、調べてみたんですけれども、その開発
審議会のいわば案を練る幹事会というのがあるんですね。そのメンバーは、
奄美も小笠原も相変わらず全部役所の人間ばかりなんですよ。だから、こういうところに、やはりお役所の方でいうと中心的なところは何も変わっていないということが
指摘できると私は思うんです。
こういう点があるんだということを、まず
大臣、
認識していてほしいということ、これが一つ。
二つ目。そこで、今、
自立的発展というのがキーワードですよ。私は、
自立的発展ということについて、
先ほども同僚から大体こういうところにありましたよ。数値の問題というよりも、私は、次の三つが必要だと考えているんです、
自立的という場合。
一つは、主体者の
自立の保障なんですね。二つ目は、
自立する足場の
確保。すなわち、
産業の
振興が基本となるのは言うまでもないんですね。今まで何度も
指摘してきましたけれども、私は、公共
事業中心のやり方で本当に
自立が可能なのかと。上からの
ハードの押しつけではなくて、
住民による
産業興しが大切じゃないのか。つまり、
自立の足場というもの自身をみんなでつくり上げる必要がある。三つ目に、財源の
自立性というものを保障しているかどうかということだと思うんです。
第一の問題は、今質問しました。
そこで、
自立発展のために、ソフトと
ハードとを一体とした総合的な
施策の推進ということを一貫して奄振の
審議会も
指摘しています。これがどのように行われてきたと考えているのかを述べていただきたいのと、
数字の問題だけ
最初に聞きますから、では、手を挙げてはるからあわせて、
振興の
予算というのは、公共
事業と非公共
事業の費用の推移、すなわち、
ハードとソフトの費用の実態について、この五年間の変化について、まず述べてください。