○
西村大臣政務官 非常に複雑な
予算になっておりまして、今から御説明申し上げたいと思いますけれども、まず最初の理解として、この
開発協力信託基金というものと、それからUNIC東京にありますUNICへの拠出金とは、まず別のものということですね。
最初に、この
開発協力信託基金というものは、そもそも、
国連の諸機関におけます政治、
経済、
社会、その他のそれぞれの分野における諸
活動を促進しようということで
我が国が提唱して設立されたものでありまして、主として、
国連諸機関に勤務する邦人の職員、
日本人の職員を
支援するというために活用されてきております。これがまず、
開発協力信託基金というものですね。これは、一九八三年、昭和五十八年にできております。
その
予算があるわけですけれども、その
予算を、ここにあります二〇〇三年、二〇〇四年、まずそちらの説明からしますけれども、十五年と十六年、十五年度、十六年度の二年間にわたっては、実は背景がありまして、十三年度、十三年ごろにかけて、ずっと円高であったのが、今度は円安基調が定着してきたわけですね。円安基調が定着してきたために、これまで
国連にいろいろ分担金を出すときに、円で出して、タイミングを見てレートがいいときにドルで
国連に送るということをやってきたんですけれども、円安がどんどんどんどん進んできているものですから、支出官レートという
政府が決めたレートで送るとリスクがとれなくなって、ドルで直接送るという、
国際機関に対する外貨拠出に関する
方針が変更されまして、そして、そのことを
国連とも調整をしながらやっておりまして、この二〇〇三年の
予算については、これまでどおり、UNIC東京の
活動経費を含める形で
開発協力信託基金拠出金という中に
予算を計上し、そこからUNIC東京に支出をするということにしたわけです。
そして、十五年、実はこれは一年ずつ
国連の年度と
予算年度がずれておるんですけれども、これまたややこしい点なんですけれども、
日本の会計年度の平成十四年度にできた
予算、十四年度の
予算というのは四月から次の年の三月までですけれども、その
予算については、その翌年の十五年の一月から始まる
国連の
予算、つまり、一年後の一月から始まる
国連の
予算について適用、支出をするためのものだということで、一年ずつずれておるのでちょっとややこしいんですけれども。
したがって、この二〇〇三年の
予算については、この緑になっているところについては、まず、
国連開発協力信託基金からお金がUNICに行っているということですね。二〇〇四年も同様なんですけれども、二〇〇四年については、一定の残高がその基金にあって、かつ
予算、財政
状況が非常に厳しくなってきたということで、この基金の残高から使ったということで、二〇〇三年、二〇〇四年はいずれも緑になっているわけですね。
ただ、この高さが違うのは、二〇〇三年の上の部分と、二〇〇二年の上の緑の部分もそうなんですけれども、先ほど申し上げたとおり、
開発協力信託基金は邦人職員の
活動を主として
支援して
国連の
活動を広く
推進しようということですので、そのプラスアルファのプロジェクトとして、二〇〇二年の上の緑の部分、それから二〇〇三年の二〇〇四年よりも多い部分については、プラスアルファで
開発協力信託基金のお金を使って上乗せをされているということになっております。
二〇〇二年、二〇〇一年に緑から入っておりますけれども、緑からというのは
開発協力信託基金から入っておりますけれども、恐らくこれもプラスアルファの、UNICに対して、
国連の諸
活動、邦人職員の
支援のために使うための
予算として、プラスアルファ、プロジェクトに対して
支援がされたものと思いますけれども、ちょっとここのところは確認をできておりませんので、詳細を確認したいと思います。
いずれにしても、大体同じ高さに青い部分がなっている。二〇〇三年、二〇〇四年についても、その下は緑になっていますけれども、大体同じ高さの青い部分については、この二年間やり方を変更したことが、二〇〇三年、二〇〇四年については、
開発協力信託基金の残高があったこと、財政
状況が厳しいことを踏まえてここに緑を使った。平均的なところより上の部分は、
開発協力信託基金のプロジェクトとしてプラスアルファでこの部分がUNICに行ったということであります。