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国務大臣(石破茂君) ありがとうございます。(
資料提示)いつもパネルを使いまして恐縮なのですが、例えば卵の自給率ってどれぐらいありますかというと、それは当たり前だろうと、卵なんかみんな国産で作っているんだ、一〇〇%だというふうにお思いになるのかもしれませんが、実は
カロリーベースでいうと卵の自給率は一〇%しかありません。これは何でこんなことになるかというと、えさの自給率が一〇%しかございませんので、確かに国内の鳥が産む卵を食べていただいているのですが、えさの自給率が一〇%しかございませんので、九六に一〇%を掛けますとこれは一〇%しかカロリー自給率でありませんということになるわけで、これは鶏でも牛でも豚でも似たような
お話になるわけです。
委員御
指摘のように、
日本の場合には、お米は確かに自給率一〇〇%に近いものが行っています。今の水田の六割で今のお米を賄っているわけでありまして、四割が空いているということになります。他方、肉の場合には、畜産物の場合には自給率が低いと、これがこの図になるわけでございます。
この二つを組み合わせることができないか。つまり、水田は余っていますよ、えさは外国から得て自給率が低いですよ、この二つを組み合わせるのがまさしく
委員おっしゃいますように耕畜連携ということになるわけです。空いている水田でえさ米を作りましょうという
お話になって、それをえさに回しましょう、そうすると両方うまくいきますねという非常によくできた話なのですが。
問題はどこにあるかというと、このえさ米というのがどうしても安いので、コストが償えないということがございます。ここの部分をどうするか。えさ米のコストを下げるということが一番肝要だと思っていますが、
委員おっしゃいますように、この二つをいかにつなげるかということが自給率を上げます場合の非常に大きなポイントであるというふうに考えておるところでございます。したがいまして、固く申し上げれば残りの水田を有効に活用する、えさ米、この生産を促進することが重要であるということだというふうに考えております。
現在、
政府といたしまして、えさ米の生産者の方々に対します助成、乾燥調製施設の整備、そういう支援を行っておりますが、このほかにも多収性品種の開発、導入、直播栽培の普及、そのようにしてまいりたいというふうに思っておるところでございます。
二点目を申し上げます。
どうやって消費を上げるという
お話でございます。
これは
是非お願いをいたしたいのですが、
委員おっしゃいますように、学校給食というものをもっとやっていくということも大事であります。私は一つ、朝御飯を食べてくださいということを申し上げたいのですね。特に、朝御飯を食べない人、二十代、三十代、とにかく朝御飯を食べません。
委員は違うかもしれませんが、学生のときには物すごく不規則な生活をしておって、朝御飯を食べないというのが常態になっています。それがサラリーマンになっても朝御飯を食べないということでございまして、二十代、三十代、特に単身者の方々が朝御飯を食べない。これをどれだけ食べない量になるかというと、大体年間五十億食食べていない。これを市場にすると幾らかというと、一兆五千億円。みんなが朝御飯を食べてくれるだけで一兆五千億円の市場が生まれるということでございます。
朝御飯を食べるととてもいいことがありますというのがこの表であります。この表。今、私どもでお願いをしておりますのは、できる人は毎朝しっかり食べているということを言っております。これはうそではありませんで、文科省から御答弁いただくのが正しいかもしれませんが、この裏を見ていただきたい。朝御飯を食べている子供は成績がよろしい、こういうデータが文科省から出ております。中学生のテストがどれだけ正しい答えをしたかということでございますが、朝御飯を食べた子はテストの正答率が非常に高いということがございます。別にだからと言うつもりはございませんが、毎朝きちんと御飯を食べていただくということも、私ども文科省と一緒になってやってまいりたいというふうに考えておるところでございます。
そして、
委員御
指摘の、じゃどうやってやっていくんだと、給食をどうやって食べるようにするんだということでございますが、今、米飯給食につきまして、その実施回数の増加分の六割に対しまして
政府備蓄米を無償で提供させていただいております。
このような一層の普及定着が必要でありますし、二十一年度に向けまして、米粉用など新たな利用に
対応した新規需要米の定着、拡大に向けた支援をしてまいりたいというふうに思っております。
ただ、ずっと御
指摘がありますように、今回、事故米、汚染米の問題がございました。このようなことで、食の安全、米の安全ということについて
国民の皆様方に御不安を与えていることも事実であります。私ども、そのことをきちんと払拭をいたしました上で、
政府としてもっともっと語りかけていかねばいかぬのだと思います。
一口余計に食べていただくだけで一%上がるということです。私
たちは、食べないでくださいなどということを言っているのではありません。せっかく農家の方々が作られたお米をみんながちゃんと食べましょうと、それぞれの消費者の方が生産者の方々と一緒になって、
自分たちにできることは何だろうかということをやっていただく、そして
政府もできる限りの支援をしていく、そういうことが肝要ではないかというふうに思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願いを申し上げます。