○原口
委員 日銀総裁は新たな枠組みについては言及されませんでした。既存の枠組みでやっていくということですが、なぜ私がこういうことを
お話ししているかというと、きのうIMFが、いわゆるサブプライムローンの住宅の焦げつきに端を発した
金融危機に伴う
金融機関の損失について額を出しましたね。これは物すごい額なんですね。一兆四千五十億ドル、約百四十三兆円。これでも少ないんじゃないかと私たちは思っています。しかも、これは
生活にかかわるところですから、大変深刻なんです。だから、ただただ、これほど多くの
金融機関の救済策を同盟国がやったときに、新たな枠組みなしでまた
我が国に国債の引き受けだ何だと言われてきても困るから言っているわけです。
確かに、去年の夏ぐらいからコストインフレに入ったかなと。コストインフレに入ったかなというときに景気が減速する、こういうときには慎重な議論を
国会でずっとやらなきゃいけないんです。こういう短時間で、
総理、あえて私たちはテレビの前で、NHK放送の前ではこういう議論をしたくないのは、あらぬ予見を
国民に与えるからなんですね。これだって放送されていますけれども、こういう慎重な議論をするためには、やはりきっちり
国会で議論を重ねなきゃいかぬというふうに思います。リーマン・ショックも蚊の刺したほどしかないとおっしゃったのはどなただったか忘れましたけれども、やはりそういう認識ではまずいんだと思います。
財政のつくり方についても、
財務大臣、選挙前だから私たちの財源を皆さんがいろいろ言われるのはわかります。恐らく五年ぐらい前だったら、
総理、ああ、
民主党というのはひどい案を出してきたなと私も思うと思うんです。ところが、二百十二兆円の中の一〇%無駄をなくして、そして別につけかえようと言っているわけです。私は、
財務大臣、予算編成のやり方についても考えなきゃいかぬと思います。
それは、例えば、先ほど馬淵
委員が指摘をされましたように、今は積み上げ方式ですね、各省の積み上げ方式で概算を出してくる。そうすると、しがらんだ予算もその中に入ってくるわけです。だから、そういうやり方ではなくて、まず、
麻生総理になったら
麻生総理、私だったら私が、この分は
政治決断でやれ、それ以外については財源を捻出してこいというやり方の方がより
国民に近いんですよ。そういうやり方を私たちは目指しているということを御理解ください。
それは、頭のいい方から見たら、あなた方のやっていることに学ぶことは何もないと言うかもわからぬ。しかし、私たちは、
自民党さんがお示しの
政策についても謙虚にそれを検証していきたいと思います。やはり、相手が何を考えているのか、どういうものを目指しているのかということを知るということはとても大事なことだということを指摘しておきます。
さて、郵政の民営化の検証、これをやらなきゃいけません。きのう少し見直しについても前向きの御答弁……。
日銀総裁、結構です。頑張って国際社会で闘ってきてください。
郵政の民営化の検証、これは今どうなっているかということで、少し皆さんのお手元に、これはこの間の郵政
国会のときに安住さんがつくった紙芝居です。
自民党さんも、郵政民営化すれば、コンビニはできる、国際ロジスティックはできる、バラ色だ、税金も安くなるということをおっしゃいました。それに対して安住さんは、皆さんのお手元に資料を差し上げていますが、「あすなろ村の惨劇」という安住さんがつくったものです、この予算
委員会でも彼が。
郵政民営化法案が成立して、そしてどうなったかというと、結果、多くの郵便局、一千にも及ぶ集配局は閉ざされて、
一つの自治体に一個は残すとおっしゃっていますけれども、
総務大臣、
一つの自治体が大きくなっていますから、より高齢者についても、あるいはさまざまな障害を持った方々についても郵便局が遠くなってしまう、閉鎖をされてしまう。そして、結果何が起きるかというと、郵便局のネットワーク、機能維持ができなくなるんじゃないかということを安住さんが出したわけです。
さて、ここで伺いたいのは、私たちは
国民新党さんと
一緒に株式売却の凍結法案というのを出しています。なぜか。郵政の株を売却するその理由がよくわからない。
総理、私たちはここに、皆さんのお手元に、これは
自民党さんの宮城県連ですか、これも少し
言葉が走っているなと思うのは、「国家公務員の郵政に戻して!改革逆行をみやぎ県連は許さない。」と書いてあるんです。私たちは国家公務員に戻せなんて一言も言っていません。分社化ありきの民営化によって今何が起きているか、これを検証しなきゃいけないと言っているんです。
局長さんたちのところへ行くと、六台も監視カメラがあります。六万ページにも及ぶそのマニュアル、その六万ページを読んだかと思うと、また毎日のようにマニュアルが来る。それで何が起きるでしょうか。
佐藤国家公安
委員長と
一緒に松山で私たちは大会に
参加しましたね。
佐藤さんもそのとき大変危機感をお示しになっていましたが。
総理、この郵政の民営化、いや、民営化という
言葉よりも、むしろこういう
言葉を使いましょう、分社化ありきの民営化によって、今、現場がどうなっていると考えておられますか。
総理は
総務大臣もなさっていましたから、よく御存じだと思います。
総理に伺いたいと思います。