○
渡辺(周)
委員 これは、寄稿しているのが
アメリカの国防長官ですから。分析家、軍事アナリストが言っているわけでもジャーナリストが言っているわけでもなくて、これは
アメリカの国防長官がこのような形で投稿しているわけですから、これは大変な、私たちは、隣国
日本としては、
北朝鮮が核兵器を製造して持っているということになれば、これはまた外交戦略が全く違ってくるわけでございます。この点については早急に確認をしなければいけない話だ、当然のことだと思います。
もう
一つ。新
政権に移行して、国務長官に就任をするヒラリー・クリントン、私はいろいろ調べました。その中で、このヒラリー・クリントンが
拉致問題についてどれぐらい言及をしているのだろうかといって調べたところ、全くありません。御存じのとおり、今度の
オバマ政権はクリントン
政権の焼き直しだと言われる中で、まさに象徴するようなヒラリー上院議員の国務長官就任となるわけであります。
私、先日、三日ほど前に、
アメリカの元CIAのアジア
局長でありましたアーサー・ブラウンさんという方とお会いをしました。アーサー・ブラウンさんが、
拉致の
解決の問題で私はアピールに来たんだということで来られて、二十人ほどの会で、私も話を聞きましたけれども、とにかく、オルブライト、ヒラリーグループというのは
北朝鮮に対して大変融和的だ、クリントン
政権がやり残したことは
北朝鮮訪問であった。
事実、オルブライト国務長官は、二〇〇〇年の十月に、趙明録という国防
委員会の副
委員長と、交互に平壌とワシントンを相互訪問しているわけですね。そして、金正日ともワインを酌み交わし、その場で、金正日は大変友好な人であるというようなことを言って、非常に融和的な政策をとろうとした人間でございます。あと任期がもう少しあったら、米朝はお互いの連絡事務所を持って、米朝が本当に大接近したのではないかというふうなことまで言われたわけでございます。
このアーサー・ブラウンさんが言っていました、とにかく
オバマの耳に
拉致被害者の声を直接届けるべきだと。このクリントン、オルブライトの外交戦略からいくと、米朝は急接近をまたする、クリントン
政権の宿題を果たすために。
そうしますと、ヒラリー・クリントンは、
拉致の問題についてどこまで知っているんだろうか。先ほどもややお話ありましたけれども、
オバマ上院議員時代には若干
拉致問題のことについては言及をしておりますけれども、ヒラリー・クリントンは、
日本の
拉致問題については全く一言も触れていない。大体、
日本のことについてもこれまで二言しか触れていない。
それを我々は非常に深刻に受けとめて、それこそ
アメリカの、もう既に
政権移行チームができているわけでありますから、私は、
日本政府として、まさに
日本の
拉致問題に対する
姿勢というものを、
アメリカの
北朝鮮との外交戦略の中で、とにかくこの問題について
日本の言い分を聞けと。そして、やはり
日本の
立場というものをちゃんと理解してもらわなきゃいけないと思います。
できれば
拉致被害者の御
家族の方とまた一緒に
アメリカに行って、やはりそれは外交
努力の中で、直接
拉致被害者の声を
オバマに伝える、
オバマ次期大統領もしくは
オバマ氏の
政権移行チームに伝えるという
努力はまずはすべきだと思いますけれども、その点についてお
考えはありませんか。