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2008-11-14 第170回国会 衆議院 環境委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
二十年九月二十四日)(水曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
小島
敏男
君
理事
小野
晋也君
理事
北川
知克
君
理事
西野あき
ら君
理事
岩國
哲人
君
理事
伴野
豊君
理事
江田
康幸
君 あ
かま二郎
君
上野賢一郎
君
小杉
隆君 木挽 司君
近藤三津枝
君
坂井
学君
鈴木
俊一
君
土屋
品子
君
中川
泰宏
君
鳩山
邦夫
君
福岡
資麿
君
藤野真紀子
君
古川
禎久
君
馬渡
龍治
君
水野
賢一
君
山本
とも
ひろ
君
末松
義規
君
田島
一成
君
田名部匡代
君
村井
宗明
君
吉田
泉君 古屋 範子君
江田
憲司
君
—————————————
九月二十九日
小島敏男
君
委員長辞任
につき、その
補欠
として
水野賢一
君が議院において、
委員長
に選任された。
平成
二十年十一月十四日(金曜日) 午前十一時
開議
出席委員
委員長
水野
賢一
君
理事
北川
知克
君
理事
小杉
隆君
理事
土屋
品子
君
理事
西野あき
ら君
理事
岩國
哲人
君
理事
伴野
豊君
理事
江田
康幸
君 あ
かま二郎
君
上野賢一郎
君
小島
敏男
君
近藤三津枝
君
坂井
学君
鈴木
俊一
君
中川
泰宏
君
藤野真紀子
君
船田
元君
古川
禎久
君
馬渡
龍治
君
山本
とも
ひろ
君
末松
義規
君
田島
一成
君
田名部匡代
君
村井
宗明
君
吉田
泉君
江田
憲司
君 …………………………………
環境大臣
斉藤
鉄夫
君
環境
副
大臣
吉野
正芳
君
環境大臣政務官
古川
禎久
君
環境委員会専門員
吉澤 秀明君
—————————————
委員
の
異動
九月二十四日
辞任
補欠選任
鳩山
邦夫
君
伊藤
達也
君
福岡
資麿
君
平田
耕一
君 同月二十九日
辞任
補欠選任
平田
耕一
君
福岡
資麿
君 十一月七日
辞任
補欠選任
伊藤
達也
君
船田
元君 同月十四日
理事大前繁雄
君及び
木村隆秀
君九月十九日
委員辞任
につき、その
補欠
として
小杉隆
君及び
土屋品子
君が
理事
に当選した。
—————————————
九月二十四日
環境健康被害者等救済基本法案
(
末松義規
君外二名
提出
、第百六十六回
国会衆法
第三八号)
土壌汚染対策法
の一部を改正する
法律案
(
参議院提出
、第百六十八回
国会参法
第一一号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
国政調査承認要求
に関する件 ————◇—————
水野賢一
1
○
水野委員長
これより
会議
を開きます。 この際、一言ご
あいさつ
を申し上げます。 このたび、
環境委員長
に就任をいたしました
水野賢一
でございます。
環境
と一口で言っても、
住民生活
に密着をしたごみ問題、リサイクル問題から、
地球規模
の
課題
である
地球温暖化
、
オゾン層
の破壊など幅広くありますが、いずれも重要な
課題
でございます。こうした
環境
問題も、病気と同様に
早目早目
に対処していくことが必要です。特に
地球温暖化
問題は、本年七月に開催された
北海道洞爺湖サミット
においても
最大
の
議題
として取り上げられるなど、
対策
は待ったなしの
状況
と言えます。 このような中、当
委員会
に課せられた使命はまことに重大であります。
委員長
といたしましては、その責務の重大さを十分認識し、
委員各位
の御
指導
と御
協力
を賜りまして、公正かつ円満な
委員会運営
に努めてまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。(
拍手
) ————◇—————
水野賢一
2
○
水野委員長
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が二名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
水野賢一
3
○
水野委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 それでは、
理事
に
小杉
隆君 及び
土屋
品子
君 を指名いたします。 ————◇—————
水野賢一
4
○
水野委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
環境保全
の
基本施策
に関する
事項
循環型社会
の形成に関する
事項
公害
の
防止
に関する
事項
自然環境
の
保護
及び
整備
に関する
事項
快適環境
の創造に関する
事項
公害健康被害救済
に関する
事項
公害紛争
の
処理
に関する
事項
以上の各
事項
につきまして、その実情を
調査
し、
対策
を樹立するため、
関係
各方面からの
説明聴取
及び資料の
要求等
の方法により、
本会期
中
調査
を進めたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長の
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
水野賢一
5
○
水野委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
水野賢一
6
○
水野委員長
次に、
環境大臣斉藤鉄夫
君、
環境
副
大臣吉野正芳
君及び
環境大臣政務官古川禎久
君より、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
斉藤環境大臣
。
斉藤鉄夫
7
○
斉藤国務大臣
環境大臣
を拝命いたしました
斉藤鉄夫
でございます。どうかよろしくお願い申し上げます。 第百七十回
国会
における
衆議院環境委員会
の御審議に先立ち、
環境行政
に対する私の考えを申し述べ、ご
あいさつ
とさせていただきたいと存じます。
地球温暖化
は、
北海道洞爺湖サミット
でも
最大
の問題として取り上げられ、
人類共通
の
課題
となっております。 私は、
環境
問題は、
地球生態系
と
人類文明
が共存できるかどうかを問う問題だと思います。この
解決
には
科学
を基礎とすることが必要であり、
IPCC報告
など
科学
の成果を尊重して取り組んでいかなければならないと考えております。
サミット
においても示されたように、
世界
全体として、二〇五〇年までに
温室効果ガス
の
排出量
を少なくとも半減することを目指す必要があります。これを
達成
するため、
我が国
としては、六〇%ないし八〇%を
削減
する
目標
を掲げています。 このような
長期目標
を
達成
するためには、
化石エネルギー
への依存を断ち切り、低
炭素社会
へ移行していく必要があります。そして、低
炭素社会
の実現は、第二の
産業革命
をなし遂げることであり、
日本
のすぐれた
環境技術
や
物づくり
にたけた
日本
の底力をさらに
発展
させながら生かしていくことによって、これからの
日本
の
経済発展
の礎とし、
資源高時代
に対応した持続可能な
経済社会づくり
にもつなげていくことができます。 まず、低
炭素社会
への第一歩として、
炭素排出
に
価格
をつけ、
市場メカニズム
によって
二酸化炭素排出
の
抑制
を促す
仕組み
として、
排出量取引
の
国内統合市場
の
試行的実施
を始めました。多くの業種、
企業
の
参加
を得て、
本格導入
の条件、
制度設計
上の
課題
を明らかにしたいと考えています。あわせて、
環境税
を初めとする税制の
グリーン化
に向けて確実に歩みを進めます。さらに、
カーボンオフセット
の
取り組み
の
普及促進
や
環境
と
経済
の
相互関係
に関する
研究
の
推進
など、
環境
と
経済
がともに向上、
発展
する基盤をつくります。 また、
環境技術
の
研究開発力強化
や
環境配慮製品
への
信頼性
を高めるための
取り組み
、
環境
に配慮した契約の
普及
、
環境金融
に対する
支援
などを通じて、
日本経済
の
牽引車
としての
環境産業
の健全な
発展
を
推進
します。
消費者
にも
経済的インセンティブ
や
情報提供
によって低
炭素型製品
の
選択等
の
環境配慮
を促すため、
エコポイント事業
の
全国展開
や
温室効果ガス排出量
の見える化を進めます。 今年から
京都議定書
第一
約束期間
に入っており、
我が国
としては、確実に六%
削減
の
約束
を果たすために、あらゆる
施策
、
対策
を
強化
します。 そのため、
太陽光発電
世界
一奪還を目指す各省と
連携
した
取り組み
や、
風力発電
、
バイオマス利活用
、
次世代自動車
などの
技術
の
開発
と
普及
を
推進
します。また、急峻な
日本
の地形が生きる小
水力発電
については、その
可能性
を明らかにした上で
普及
に取り組んでいきます。また、さきの
通常国会
において成立した
改正地球温暖化対策推進法
に基づき、
排出抑制等指針
の提示などにより
企業
の
努力
を
促進
するとともに、
地域
における
地方公共団体実行計画
の策定を促し、コンパクトで人に優しく活力のある低
炭素
の
まちづくり
、
地域づくり
を
支援
します。あわせて、未
利用バイオマス
の
利用
などを認証する
カーボンオフセット
の
推進
など、林野庁などと
協力
しつつ、
吸収源対策
の
強化
など
地球温暖化対策等
と
森林保全対策
を一体的に
推進
します。 これらの
対策
については、有識者によって示された「低
炭素社会
に向けた十二の方策」などを参考にしつつ、第一
約束期間
以後の長期的な
観点
にも配慮しながら進めます。
温暖化対策
の二〇一三年以降の国際的な
枠組み
について、来年の
COP
15に向けて合意を得るために
リーダーシップ
を発揮します。
我が国
の
中期目標
については、
削減ポテンシャル
やコストも含め
科学
的、理論的に検討を進め、来年のしかるべき時期に策定します。また、主要な
排出国
すべてが
参加
する
実効性
のある
枠組み
を目指し、
先進国
の公平な
目標設定
に資する
セクター別アプローチ
の
活用
や、
途上国
の
発展段階
に応じて差異化した
削減行動
が必要であること等を訴えてまいります。 さらに、
途上国
の国際的な
枠組み
への
参加
を促すためにも、
クールアース推進構想
や
神戸イニシアチブ
、さらには
環境
と共生しつつ
経済発展
を図る
アジア
を目指す
クリーンアジア
・
イニシアチブ等
、中国などとの
連携
や
協力
を具体化していきます。その一環として、
途上国
に対して、
環境汚染対策
と
温暖化対策
とを相乗的、一体的に進める
コベネフィット対策
による
協力
を進めます。また、
アジア地域
を
中心
に、
技術
、
規制体系
、人材をパッケージにして
普及
、展開することにより、
途上国
の
環境
問題を
解決
へと導きます。さらに、持続可能な
開発
のための教育の十年の
取り組み
により、生涯を通じて持続可能な
社会
について教え、学ぶ
仕組みづくり
を進めます。 南北に長く、四方を海に囲まれた
我が国
の豊かな自然は、
生物多様性保全
の
観点
から、
世界
的にもその
重要性
が高く評価されています。しかしながら、
経済
の
発展
の
重要性
に比べ、
生物多様性
の豊かさが暮らしの豊かさにつながるということが忘れられがちであり、
我が国
の
生物多様性
も失われ、危機的な
状況
にあります。 こうした中で、
国際生物多様性年
でもある二〇一〇年には、愛知県名古屋市において、
生物多様性条約
第十回
締約国会議
、いわゆる
COP
10が開催されます。この
COP
10においては、二〇一〇年以降の
生物多様性
に係る
目標
など重要な
議題
が議論されます。
会議
の成功に向けて国際的な
リーダーシップ
を発揮します。それとともに、本年成立した
生物多様性基本法
や昨年閣議決定した第三次
生物多様性国家戦略
などに基づき、
我が国
の自然を
国民
とともに守っていきます。さらに、
アジア各国
における
自然保護
に
協力
するなど国際的な
取り組み
を積極的に進めます。 そのため、
我が国
における
里地里山
の
利用
と
管理
を初め、
世界各国
における持続可能な二次
的自然資源管理
の
優良事例
について検討し、自然と共生した
社会
のモデルを構築して
世界
に広げます。 九月二十五日に
我が国
の空にトキが二十七年ぶりに羽ばたきました。
野生生物
との
共存等
のための
技術開発
や
科学的知見
の
充実
を図りつつ、各
地域
のさまざまな主体とともに、
我が国
の豊かな自然を守っていきます。特に、
国立公園等
において、
生物多様性
の屋台骨としての
役割
をより一層果たしていくことができるような
保全整備
を進めます。さらに、希少な
動植物種
の保存や
鳥インフルエンザ対策
を初めとして、
動植物
の適切な
保護管理
や
動物愛護管理
の
強化
に努めます。 さらに、
資源
を無駄なく生かす
循環型社会
への転換も
環境行政
に課せられた
重要課題
の一つです。 近年、
資源価格
の高騰など、国際的な
資源制約
が懸念されるようになってきており、
我が国
を
循環型社会
に転換していく
必要性
がこれまでにも増して高まっています。 そのため、リデュース、リユースの
促進
に力を入れるとともに、
地域社会
から、
広域圏
、
全国
、さらに
アジア
全体まで含めさまざまな
段階
で適切な
循環
が実現される
地域循環圏づくり
を進めます。また、
都市鉱山
とも言われる
携帯電話
などからのレアメタルリサイクルを
推進
するとともに、
地方公共団体
と協働して低
炭素社会
にも資する
循環型社会づくり
に
取り組み
ます。さらに、
国民
や
産業界
などの理解と
協力
を得ながら、一層の
リサイクル推進
と
廃棄物
の
適正処理
や
不法投棄
の撲滅に
取り組み
ます。 国際的には、
廃棄物
の不法な輸出入を徹底して
防止
するとともに、G8
環境大臣会合
において合意されたように、国際的な
循環社会構築
のために
アジア
を
中心
として
途上国支援
や
連携
を進めます。 最後になりましたが、
国民
が安心して暮らせる安全で豊かな
環境
を保全することは、政府としての基本的な務めです。 二〇二〇年までに
化学物質
の生産、使用に伴う人の健康及び
環境
への
影響
を最小化させるという
国際目標
の
達成
を目指します。そのため、国と
事業者
の適切な
役割分担
のもとに、
既存化学物質
の
安全性
に関する点検、評価のさらなる
推進
や小児の
環境保健対策
の
充実
、新たなリスクへの
対応等
、
化学物質管理
を
強化
します。 また、各
地域
の特性も踏まえつつ、良好な
大気環境
、
水環境
、
土壌環境
の確保に努めます。そのため、
大都市圏
など
環境基準
が未
達成
の
地域
における
大気環境
の
改善
を進めるとともに、
微小粒子状物質
に関する
課題
に
取り組み
ます。
水環境
については、湖沼や
閉鎖性海域
など
環境基準達成率
の低い水域の
水質改善
や、多様な
化学物質
や
気候変動
による
影響等
の新たな
課題
に対応します。また、効率的な
汚水処理施設
である
浄化槽
の一層の
普及
を進めるため、
設置整備
に対する
支援
や
情報発信
の
取り組み
の
充実
を図ります。特に、
防災拠点
における
設置
や先進的・
省エネルギー型浄化槽
の
整備
などに力を入れます。さらに、
クールシティーづくり
と
連携
した、
皇居外苑濠
などの身近な水辺の
環境保全
、漂流・
漂着ごみ対策
を進めます。
土壌環境
については、
土壌汚染対策制度
の見直しを進めます。
公害健康被害対策
、
石綿健康被害対策
や
毒ガス弾等
による
被害
の
未然防止対策
を着実に進めます。特に水俣病問題については、
被害
を受けられた方々の速やかな
救済
を進める必要があります。与党水俣病問題に関する
プロジェクトチーム
において新たな
水俣病患者
の
救済策
においての
基本的考え方
が取りまとめられており、こうした
水俣病被害者
の
救済
に向けた
取り組み
を進めます。 以上、当面の
取り組み
の一端を申し上げました。
委員各位
におかれましては、
環境行政
の一層の
推進
のため、今後とも御
支援
、御
協力
を賜りますようお願い申し上げます。 ありがとうございました。(
拍手
)
水野賢一
8
○
水野委員長
次に、
吉野環境
副
大臣
。
吉野正芳
9
○
吉野
副
大臣
おはようございます。このたび、
環境
副
大臣
を拝命いたしました
吉野正芳
でございます。よろしくお願い申し上げます。
古川政務官
と一緒に
斉藤大臣
をしっかりと支えて、
環境行政
に
全力
を尽くしてまいります。特に、低
炭素社会づくり
に向けて一生懸命
努力
をいたしてまいります。
水野委員長
初め
委員各位
の御
指導
、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
水野賢一
10
○
水野委員長
次に、
古川環境大臣政務官
。
古川禎久
11
○
古川大臣政務官
このたび、
環境大臣政務官
を拝命いたしました
古川禎久
でございます。
吉野
副
大臣
とともに
斉藤大臣
を補佐し、
環境行政
に
全力
で取り組んでまいります。
水野委員長
初め
委員
の
先生方
の御
指導
をよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
水野賢一
12
○
水野委員長
次回は、来る二十一日金曜日午前九時二十分
理事会
、午前九時三十分
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午前十一時十七分散会