○谷岡郁子君 では、今お調べいただいているんでしょうか。もしそうでなければ私の方から、私、一字一句までは覚えていないんですけど申し上げますと、人格高潔にして、教育の業績と見識があるというようなことがたしか書かれているはずでございます。つまりは、人格高潔にしてと。これ普通、犯罪を、そういう贈収賄なんかやる人は人格高潔とは当然言えないわけでございます。と同時に、教育に対して経験や見識があると。これは通常、具体的にどういうふうにとらえられるかというと、教育などの
分野において様々な
研究等論文を書いておられるということであり、そういうことでの見識というようなものが、その経験上、教職を持ったというような形も含めて行っているということが通常だと思います。
また、
給料についてはですけれども、高専の校長というのは
給料の位置付けというのはどういう形で、何職の何等級になっているんでしょうか。これもそちらからこの間いただいた
資料に書いてあったんですが。
時間がないので私の方から申し上げます。これは教育職
職員の五級という指定になっております。
どちらを見ましても、これは教育職なんですよ。それで、教育職で、もちろん私も学長を長年やっておりますから分かっておりますけれども、行政の職でもあり、また
管理職でもあるということは否めません。しかしながら、経営ということの中心というのは、今もう高専の機構ができているということ。そちらが重点的に行うといえば、例えばやはりこれは、校長というのは明らかに教育職であると。この教育職に
文科省の施設部の方々がこれほど大量に入っていかれるということはやはり私としては奇異に
感じざるを得ないと思いますし、ふさわしいことではないというふうに思われます。
そこで、私どもの方の事務所で作りましたこの色刷りの紙を見ていただきたいと思うんですが、これは中を今細かくやる時間ございませんのでやりませんが、これは何を示しているかということを申し上げますと、まだ空いている空欄のところもございますが、一番右端の緑の柱になっているところ、これが現在のものです。そして、薄いオレンジの肌色のカラーのところ、これが生え抜きの、つまり元々高専というものについて一番よく知っていて経験があるであろう生え抜きの方々が校長であるところでございます。そして、ブルーは施設部を始めとして何らかの、
文科省にかつて勤められたというような形での行政職の方々がこの紺のラインになっております。そして、グリーンは大体
大学の
教授の方々というものが就職されていると。前に衆議院の方の答弁でも既になされていて、いろんな側面があって、高専からの要請等もあってというようなことを
大臣としてもお答えになっておりました。
しかし、ここで見ていただきたいんですね。この歴代、左の方はずっと代を重ねるごとに、これ同じ年限で、例えば二〇〇〇年という形でそろえているのではありません。第一期の校長から歴代の校長がどのようになっているのかということで作った
資料でございます。
ここで見ていただきますと、ブルーのラインがずっと続いているところというのが結構何本かあるわけですよ。ここに、施設
部長のところでも出てきております木更津ですとか沼津というようなところを含めて七、八校のところというものは、何代も重ねて歴代の校長が言わば
文科省から来ているというようなことが分かるわけです。
また、同時にこれを、本当はもっとほかのところを見ていただいたら分かるんですが、色付きでないところ、つまり
大学の
教授の方々が来ていらっしゃるところも、北海道はすべて北海道
大学の
教授、そして鹿児島県の地域なんかだと全部鹿児島大の
教授と。
もう明らかに植民地としてしか見えない。もちろんこれは、そして
文科省含めてある種の指定的に、植民地のように校長が、教育的な配慮ではなく、指定職のような形で使われていると。こんなことで高等専門学校が本当に教育的な
意味で発展していくということはあり得ることなんだろうかと。これはたまたま事件の
関係を調べておりまして、疑問に思ったところを進んで調べていったらこういう結果が出てきたと。
言わば、このような不自然な、天下り的な形ではなくて、高専の校長というのはそれぞれの高専の事情に従って、本当に生徒やそして今後の発展のために必要な人が言わば広く大きいところから選ばれると。国立
大学、例えば北海道地域にしましても、いろんな中部、関東の地域にしましても、例えば国立
大学だけに一番本当にいい
先生がいらっしゃるとは限らない。また、生え抜きというようなことをもっと考えていかないと、今後の出世を楽しみに、またそういうふうにある種の力を、今後そのポジションになればこの学校をこういうふうに変えられると思っている生え抜きの方々も
利用できないという
状況があると思うんですが、今私が述べましたこと、この
資料でお示ししたことについて、今後の改善について
大臣の方からお願いをいたします。