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北川イッセイ君 今御答弁ありましたように、完全ではないと、しかし今後完全になるように進めていきたいと、こういうことでございます。
この携帯電話、もう既に
子供たちの生活に本当に密接に入り込んでおると、こういうことであります。もう定着しているんですね。本当のところは、先ほど
説明あったように、フィルタリングでもなかなか不完全ですから、本当のところは
子供たちに携帯電話を持たせないと、そういうような
規制を本当はすべきだったと、こういうふうに思うんですね。
最初のころは、携帯電話も
一般の公衆電話のようなというか、それの移動電話であると、こういうような感覚で扱っておったということで、当初から
子供たちに携帯電話を持たせないというようなことはなかなか難しかったのかなと、こういうように思います。かといって、今になって
子供たちから携帯電話を全部取り上げてしまうと、こういうことが果たしてできるんだろうか。あるいはまた、それが時代の要請にそぐわないかもしれないというような考え方もあるわけですね。
自動車考えましても、当初、自動車は非常に便利がいいというので自動車に乗ったんですけれども、今は非常に公害の問題もあるし危険だし、もう自動車に乗るなというわけにいかぬですから、これと同じことだというように思うんです。
〔理事松村龍二君退席、
委員長着席〕
しかし、今の現状、こういう
出会い系サイトその他の
犯罪、そういうようなものの
状況を見てみますと、そんなことをなかなか言っていられないというほど深刻な状態になっています。
児童買春、これの誘引
犯罪の
被害児童というのは、もう九五%が携帯電話によって
出会い系サイトにアクセスした結果そうなったというような記事も拝見をしたわけですけれども、
有害情報から
子供を守らなければいけないという、そういう何らかの
方法を取らなければいけないということはもう明白だと、こういうように思います。
子供が携帯電話を持つ理由を考えてみますと、親からいうと、非常に連絡が取りやすい、親子のコミュニケーション上、非常に大事であると。また、どこにおるのかという居場所が携帯で電話すればすぐ分かるわけですから、それで非常に便利がいいと、こういうようなメリットを言われるわけですね。
本当にそういうようなことであるならば、これは昨日ですか、教育再生懇談会でも
議論されました。通話専用というか、そういうような、あるいはまた居場所が分かると、こういう機能を持った電話、そういうものを
子供用に作って、現在あるのはあるんですね、これ、お年寄り用にはあるとかいうて聞いていますけれども、
子供にはこれを使わせると、それも非常に有効な手段ではないのかなというように思います。
また、先日、「ガイアの夜明け」でしたかな、何かテレビを見ておりますと、韓国というのは非常に
インターネットのネット大国なんですね。ところが、それを
利用した集団レイプ
事件というのが起こって、これは大変だと、こういうことで、
子供が
インターネットを接続したら親の方にそれがすぐ来る、親の携帯電話にこういう
インターネット、こういう
サイトに接続しましたというのがすぐ出てくるという、そういう携帯電話を作って、それを親子の接続をしておると。これは有害だからということになると、親がすぐに自分の携帯電話から
子供の
インターネットを遮断するという装置があると。あるいはまた、メールをするのも非常に時間が際限なくやっているので、これはそれの時間を限定するために遮断しようと思ったらいつでも遮断できると。
子供との約束で、メールをするのは一日のうち一時間ですよと、それが超えたら遮断してしまうというような、そういう携帯電話を作っておると、こういうようなことをテレビでやっていました。これも
一つの
方法ではないのかなと、こういうような思いがします。
昨日の教育再生懇談会ですか、第一次
報告を見ますと、必要がない限り小学生、中学生が携帯電話を持たないように
保護者や
学校が協力する、あるいは、先ほど申し上げた機能限定の携帯電話の開発と普及に
事業者が協力すると、こういうような中間
報告というか、これが昨日、第一次
報告が出されたと、こういうことでありますから、これも
一つの有効な
方向性であろうと、こういうように思います。
そういうことを考えますと、昨年の十二月に総務
大臣から携帯電話の
事業者に対して、
子供にはもう優先的に、必ずだれが使うものかというのをきっちり
確認をして、
子供が使う場合にはフィルタリングをきっちり掛けてくださいという、そういう通達というかお願いをしておるようでありますけれども、私は、携帯電話の
事業者が全部フィルタリングを元々掛けてある、成人の方が使う場合にむしろそれを外していく、これとこれとは外してくださいということで外していくと、むしろ逆にそういう発想の方がいいのかなというような思いもするわけです。
要は、いろんなそういう
方法がありますけれども、機械の上でというかソフトの上で、あるいはまた携帯電話の機械、機種、そういうものをいろいろ開発するというようなことで
規制していくということの方が有効じゃないかなというような思いもしているわけです。
そういう点について、新しい機種を作るようなお願いをしているとか作るとか、新しいソフトを開発しているとか、そういうふうなことはないのでしょうか、ちょっと教えてください。