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政府参考人(
別所浩郎君) ミレニアム
開発目標というのは、
国際社会が二〇〇〇年を期しまして、二〇一五年までに達成すべく取り上げた
目標値でございます。
日本だけがやるというわけでなくて、
国際社会全体となって努力していこうということでございますが、その中で
日本がどういう
日本らしさを生かしていくかということだろうと思っております。
先ほど来
お話ございますように、もちろん
感染症対策といった観点例えばございますが、
日本としましては、先ほどから話題になっております母子保健の話、保健システムの話といったことを人材育成とも相まちまして包括的に推進するといったようなのが例えば
日本らしい保健問題についての
取組だろうと思っております。そういう
意味では、世界基金というものも、八年前の九州・沖縄
サミットの
議論をきっかけといたしましてでき上がったものでございまして、御存じのとおりエイズ・結核・マラリア対策をしているわけでございますけれ
ども、ここに対する拠出ということもございます。
それ以外に具体的に申しますと、乳幼児死亡率の問題、これも世界の水準と
アフリカとは懸け離れておりまして、サブサハラ・
アフリカ、千人中百六十六人が五歳になる前に亡くなってしまうと、そういう厳しい実態でございます。
日本ですと、私その道の専門ではございませんが、その数が四ぐらいだというふうに伺っております。そういった差をどうやって埋めていくか、
日本の経験をしっかりと生かしながら子供の命を救うということを頑張っていきたい。
そのためにも、
日本が従来から頑張ってまいりました予防接種の話それから栄養の
支援、これも例えば学校給食といったものを
アフリカで広めることによって、子供
たちが学校に来やすくなる、あるいはもらったものを家に持って帰ってその兄弟が更に潤うと、そういったことが今の
食料難では特に話題になっておりますけれ
ども、そういったことも含めまして、
日本らしい姿を頑張っていきたいと思っております。
その関連として、やはり人材育成ということが重要だろうと思っておりまして、今後五年間で十万人の保健医療人材を育成するための研修、専門家派遣などの技術援助もしていきたいと思っております。
また、これは
サミットでも重要な話題になると思っておりますのが水の
分野でございまして、最近の気候変動の
関係もありまして、水の問題というのが非常に注目されております。
アフリカの人々に安全な水を供給するということで、給水施設の
整備や給水
分野の人材の育成、そういった問題にも取り組んでまいりたいと思っております。