○友近聡朗君 御指名ありがとうございます。
先ほど大島先生が差し替えて来られたという
お話があったんですが、実は私は差し替わってくれという
お話があったんですが、それを拒否しまして、本当に楽しみにこの
調査会に来させていただいていました。
そういった中で、私、サッカー選手でありましたけれ
ども、少しだけ
自分のことを話させていただきますと、結婚したときはサッカー選手で、どのアンケートを取ってもなりたい職業のベストスリーに入ると。そういった中で、今はなりたくない職業のナンバーワンになっておりまして、本当に妻にとっては幸福じゃないのかなと
思いながら今も仕事はしておりますけれ
ども、それでも本当に人それぞれの価値観で、妻の
考え方も最近変わってきているなと、今
議員になって九か月
たちましたけれ
ども、変わってきているなというのを今感じております。
ちょっと話が余談になりましたけれ
ども、私がドイツに留学していたときに思ったことがありました。それは、一言で言えば、彼らの方がはるかに人として豊かに生きているということでした。それは、別にスポーツをしているからとかということではなくて、彼らの方が家族をはるかに大事にして
生活しているんじゃないかなということを感じたことでありました。例えば、仕事が終われば、今日は家族との約束があるからと言ってさっさと家に帰って家族との時間を大事にする。そして、土曜日、日曜日には家族で手をつないでハイキングに出かけたりもする。そうした中で、その中でスポーツ文化というのが根付いていたんですけれ
ども。
そこで、この
幸福度の
調査会の中でもスポーツライフというのを取り上げていただきたいということで、またそれは今後も是非一度やっていただきたいなと思っている課題の
一つなんですけれ
ども。
もう
一つ私が思ったのは、彼らはすごく地域に対するアイデンティティーを持っていると。
自分たちがゲルマン人だとか、どこどこの
人間だとか、どこどこの町だというすごいプライドも持っていますし、誇りも持っていました。帰って、僕が
日本人でそういうものを持っているかなと思ったときに、やはりそういったものはすごく薄れているんじゃないかと。ただ、オリンピックであるとかワールドカップであるときなんかには、ああ
自分は
日本人だというものを物すごく意識しました。
あともう
一つ言えば、夏に
皆さんいつも
思い出されると思うんですが、
自分のふるさとの高校が勝つとやっぱりうれしいと
思います。PLが好きだから、僕は愛媛だけど今年はPL応援するとかいうのはなかなかいないと思うんですけれ
ども、やはり
自分の出身校じゃなくても、そこのふるさとのチームが勝つということに物すごく愛着もありますし、誇りが生まれるということで、本当に野球でいう巨人や阪神のようなチームを私もサッカーを通してふるさとにつくりたいと。朝、新聞を広げたら、どこかのスポーツ新聞は何々スポーツの最後のしっぽのところが変わっているのでそのチームの勝敗が分かるという新聞もありますけれ
ども、そうした、朝、新聞を広げて、
自分たちのごひいきのチームが勝った負けたというのがおはようの家族のあいさつで始まるというような、そういった希薄になっている地域のコミュニティーの再生というのができればいいなと思って取り組んでまいりました。
それをお祭りに例えると分かりやすいと思うんですが、例えばスポーツが
一つのおみこしだったとすると、若い人がやっぱり、どうしても担ぐ
人たちは若い
人たちになります。でも、その中で、例えばお父さんとかはそのお祭りを成功させるために
皆さんから浄財を集めたり、お母さん
たちははっぴを縫ったりとか、それが本当に地域の中で
一つのコミュニティーとして今まで
日本では築かれてきていたと
思います。私の地域にも、お祭りがあるからおれはこの地域に残るんだというふうな若者がたくさんいますし、そのお祭りからその地域のカレンダーは一年がスタートするというような地域もあるというふうに聞いております。
そういった中で、スポーツというのが本当に地域のコミュニティーとか家族のきずなというのを再生させる大きな起爆剤になるのではないかなと私、
個人的には思っております。
例えば、キャッチボール
一つにしても、公園に行けば、キャッチボールをしてはいけませんとか書いてありますが、これは、ただ単にボールの空間の移動ではなくて、キャッチボールというのは相手の胸に向かって投げないといけない。小さい
子供のとき、お父さんとキャッチボールをして、ばしっと受けて、ああお父さん、おやじ、強い球投げるなと
思いながらお父さんの力強さを感じます。それが
子供が成長していくにつれてだんだん、十歳、十五歳ぐらいになると、お父さんが逆に
子供の力強さを感じてくる。痛いと
思いながらも、今日はこれぐらいにしておこうかとか言いながら、喜びながらそういった心のキャッチボールをしながらできているのが僕はキャッチボールの良さじゃないかなとも思っておりますけれ
ども。そういった中でスポーツというのを今後も取り上げていただきたいなというふうに思っております。
先ほど橋本先生の方から、挫折というか、骨折したときの話とかありましたけれ
ども、
日本サッカー協会の取組で、オリンピック選手とか元サッカー選手とかの夢先生という、こころのプロジェクトという、いろんな経験を持った方が学校の授業に行ってその
お話をするという授業がありますけれ
ども、その中で、先日も
日本サッカー協会の川淵キャプテンと
お話しさせていただく中で、
子供たちが一番関心を持つ瞬間というのは、挫折したときの話をしたときに関心を持つという
お話をされていました。
自分の夢グラフというのがあって、ここで良かった、ここで挫折したというようなのがグラフ化されて、人生のグラフになっているんですけれ
ども、そういった
意味でも、
子供たちがそういったいろんな体験をした方から話を聞くことによってもっともっと夢を持てる
社会を築けていければいいなと思っています。
私
自身は、家族というのがやはり基盤だと思っております。そういった中で、この
調査会の中でもブータンの
お話が出てきましたけれ
ども、私が聞いた
言葉では、ブータンというのは、
子供は親を選んで生まれてくるというふうに聞いたことがあります。私も、
国会の中で友近君忙しいのによく頑張るなということで、十一月に新しい家族が増えることになりまして、忙しい中よく頑張るなというふうにからかわれるんでありますけれ
ども、またその生まれてくる
子供に、お父さん、お母さんの
子供に生まれて良かったと、こう言ってもらえる
社会というのが私は本当に幸せな家庭であり、
社会になるんじゃないかなと思っておりますので、私も今後もまたこの
調査会で
皆さんと一緒に
勉強させていただきたいと
思います。
ありがとうございました。