○橋本聖子君 ありがとうございます。
鴨下大臣は、
洞爺湖サミットでは
長期目標のほか、
中期目標、そして
設定方法、途上国の行動とその支援する仕組みを
議論すべきだということを提起されて、また、ワークショップですか、五月に、まだ場所は分かっていないということでありますけれ
ども、
日本で開催すべきだということもおっしゃっていただいておりますので、是非そのことを踏まえてお願いをしたいと思いますし、また、先ほど国と、まあ
環境省といいますか、あとは産業界ともしっかりと話し合った上で設定するというお話がありましたけれ
ども、それはもちろんだと思いますし、同時に、
先進国とやはりまた発展途上国との双方の利害を完全に一致することというのはなかなかやっぱりそういう部分は望めないんだというふうに思うんですね。でも、そこの部分で歩み寄りを求めながら粘り強く話合いを続けることによりまして途上国の信頼をいかに得るかということにもやはり今回は懸かってくるのかなというふうに思いますので、是非自ら高い
目標を設定できるんだということを示すことが必要だというふうに思いますので、改めてお願いしたいというふうに思います。
次に、食料の問題について、これは
環境にも大変関連をすることでありますので食料問題についてお伺いをしたいというふうに思うんですが、
サミットが終わり、そしてこの八月にはお隣中国北京で
世界が注目するスポーツイベントのオリンピックが開催をされるということですけれ
ども、その北京で、中国からのことですけれ
ども、この
国内におきまして一月の末にギョーザの事件が発覚をしたわけでありますけれ
ども、このことによって、風評被害も含めて、ギョーザだけではなくてあらゆる冷凍食品も含めて、そういった産業にかかわる企業というのは大打撃を受けた
状況になっているわけなんですけれ
ども、その中で国民の食料自給率や食の安保ですね、安全保障に対する危機感というのはより一層今高まっているところなんだというふうに思います。
食料自給率が
我が国は三九%でありますから当然フードマイレージというものも高いわけでありまして、二〇〇一年度で約九千億トンキロと、これはもう
世界最大なわけであります。輸送
エネルギーを大量に消費しているわけですので
温室効果ガスも発生して、
環境に大きな負荷を与えているということはこの数値を見ただけでも大変なことになっているわけなんですけれ
ども、その中で、
日本への食料輸入に伴って生じる輸出国の水使用量というのがまたすごいんですね。一年間の合計で約四十二・七立方キロメートル、四百二十七億トンということで、ちょっとその
数字を聞いただけでは想像が付かないような大量な水になるんですけれ
ども、その四百二十七億トンというのが東大の生産
技術研究所の
研究グループによって明らかにされているところなんですけれ
ども。
日本は食料という形で
世界中の大量の水を輸入しているとも、言い換えればそのように言えることなんだというふうに思うんですが、まだ全体的に水が不足しているということではないのかもしれないんですけれ
ども、
世界の発展途上国を見ればもう深刻な水問題に陥っているわけであります。こういったことを考えると、今、地域だけではなくて、
世界の水資源というものに危機を感じたときには、もう
日本の食料というものが脅かされていくという大変な問題にこれはなるんではないかというふうに思います。
昨年の十二月に地域の持続的な水資源利用の
在り方について第一回のアジア・太平洋水
サミットが大分の別府市で行われたところなんですが、水の衛生問題、これはもちろんでありますけれ
ども、気候変動と深くかかわってくるのがやはり水災害なんだと思うんですね。その防止をするという
目標設定といいますか、
議長総括で採択をされたところなんですが、
日本は水関連
技術の
先進国でもあるわけですので、こういった国際社会への貢献も含めて、水資源ということに関してこれから何らかの形で改善に向けた
努力をしていかなければいけないんだというふうに思うんです。
ODAでは既にいろいろな国に対してインフラ整備というのは行われておりますけれ
ども、
環境省といたしましても、やはり例えば人材育成ですとか、そういうことに関しての援助と、支援ということもしっかりと今からやっていかなければいけないんだというふうに思うんですが、その件についての御見解というものを政務官にお伺いしたいと思います。