○山内
徳信君 私は、
政府関係者がお聞きになりますと少し表現が大き過ぎるとおっしゃるのかもしれませんが、私は、
沖縄の島です、
沖縄の島は
米軍基地のいけにえになって、赤い血を流して今怒り狂っておると、こういうことを最初に申し上げておきます。
これは全部答弁をいただく気持ちはございませんが、まず
一つは、一連のここ数か月の
米軍の
沖縄における
事故、事件、あるいは横須賀における
事故、事件等がございました。そして、これではやはり
日本国民の生命を守ることはできぬのじゃないかということもありまして、今
地位協定の改正の
要請がずっと続いておるわけであります。
そこで二番目は、キャンプ・ハンセンの演習場が夜を徹して燃え続けていたことがあります。そのことは、ここまでは
防衛大臣にはお聞きしません、具体的なことですから
地引局長にお伺いしたいんですが。
私は、ハワイのその種のいわゆる実弾射撃をする演習場を訪ねたことがあります。そこの管理に当たっておる米兵の
説明では、演習が終わると、その日撃ち込んだ破片だとかなんとか全部整理をして演習の日程は終わりますと。私はそれを聞いて、
沖縄のキャンプ・ハンセンの中のあの演習場ともう全然違うと思いましたね。
もう
一つは、
グアムのアンダーセン基地に行ったときに副司令官に会っていろいろ尋ねたときに、私
たちは、ここは島である、そして一番配慮しておるのは、気を付けておるのは、陸上と海上の
環境保全に努めておる、汚染させないように努力しておると。この
言葉も私は非常に参考になりました。
キャンプ・ハンセンの山草も樹木も焼き払われて、地肌をむき出しにしておるんです。雨が降ると山の土を巻き込んで赤水になって、伊芸とか金武だとか、あそこら辺のやはり海を汚染しております。そのことはやはり
局長も現場を見てよく知っていらっしゃると思います。山が荒れると、演習で焼き払われると海も汚染していくことを知っておいてほしいと思うんです。
こういう場合には、やはり私みたいな人間でしたら、あるいは復帰直後の那覇の
防衛施設局長のあの面々は、やはりきちっと毅然と、ここは
日本だ、なぜこんなことをやるんだと、彼らがやった行為さえも直させる、そういう勢いのあるそういう
局長さんに私は何名も出会っております。ですから、次々と
事故、事件が起こる
沖縄における
局長は、やはり毅然とした態度を持ってほしいと思っておるからであります。
これは先ほ
ども質問がございましたが、久米島のあの演習場の外に二百五十キロの爆弾を二個投下したと、こういう事実が判明してきましたね。そういうときも那覇の
局長は
防衛大臣に代わって四軍調整官や担当司令官に抗議をすべきです。甘やかすから次々と
事故、事件が起こるんですよ。演習場の外に二百五十キロを二個も投下する。そして、最初は誤爆と言ったでしょう。一事が万事こういう状態ですよ。緩んでおるんです。だから、私は、そういう組織は腐敗して後は滅亡していきますよということをいつか申し上げたことがあるんです。
〔理事
浅尾慶一郎君退席、
委員長着席〕
そして、伊江島の飛行場、旧
日本軍が造って、そして
米軍に上陸と同時に取られた。なぜ向こうは、あの滑走路はアスファルトしかないのか御存じですか。彼らはちゃんとでき上がった滑走路を使うんじゃなくして、コーラルが敷き詰められたその滑走路でやはりタッチ・アンド・ゴーをしたりいろんな訓練をします。そのことによってそのコーラルの粉じんがもうもうと立ち上がっていますね。そういう資料はもう那覇局から入りましたでしょう、入りましたね。
伊江島といったら牛の産地、たばこの産地、小菊の産地ですよ。農家は悲鳴を上げております。この場合でも真部
局長は、やはりそういう訓練をやった、恐らく海兵隊がやったでしょう、やはり厳重に抗議すべきですよ。どんなことをやっても、何をしても、以後注意しなさいよとかただ柔らかい
言葉を掛けては、
アメリカの
青年たちは、戦場に送り込まれる米兵
青年たちは気持ちは引き締まらぬですよ、やりたい放題ですよ。そして、そういう
状況について、
石破防衛大臣も、現地、現場のこの悲惨な
状況、
沖縄の怒り、これをきちっと頭に入れておいてやはり
米軍にも強く抗議もしてください。
そして、この一件は
外務大臣にこれは答弁もお願いをしたいと思いますが、もう既に御存じのことだと思いますが、北谷の町の衣料品店で
アメリカの少年
たちが、二人ですか、万引きをしました。そして、いよいよ、コザ署の管轄でしょう、
日本の警察がいよいよ尋問をしたり取調べをしようとしたら、さっと
アメリカの憲兵がやってきて二人の少年を連れていったと。こういうふうなことは
地位協定上も問題があります。
そして、あの復帰直前にコザ騒動という事件が起こりました。七十から八十台ぐらい
アメリカ車両が、あのコザの町の、今で言うとあの県道の中で燃えていきます。そういう事態を私
たちは起こしたらいかぬのです。起こさないためには、それぞれの立場にある人々が、責任者がきちっと
米軍に対しても言うべきものをおっしゃってほしいと思います。
そこで、この件については
外務大臣の見解をお伺いしておきたいと思います。