○山内
徳信君 社民党・護憲連合の山内
徳信でございます。
二月に、
沖縄及び北方特別
委員会は、二日間にわたって
沖縄の産業
経済あるいは基地問題の
調査で参りました。その場でも強い要請がございましたが、また今日も、私から普天間飛行場の一日も早い閉鎖、撤退、返還を求めての質問を行います。
なぜ閉鎖、撤退、返還かといいますと、その理由から申し上げたいと思います。
その一つは、普天間飛行場は米海兵隊の基地であることは
防衛大臣、
外務大臣もよく御承知のとおりでありますが、宜野湾市の市街地の真ん中に基地がありまして、これは異常な基地でございます。したがいまして、異常とも言える、あるいは殺人的な爆音が朝早い時間から夜の十一時までもまき散らされている。ヘリコプターの爆音でございます。そういう爆音被害がございまして、今裁判も提起をされておる最中でございます。御承知のように、ヘリの墜落も
沖縄国際大学の構内にありましたし、さらに米兵による
事故、事件も日常的に市民生活を恐怖にさらしておるのがこの普天間の海兵隊基地でございます。
そういうこともありまして、
日米両
政府は一九九六年の十二月に、普天間飛行場の移設をせぬといかぬと、こういうことで合意を見て動き始めたわけでございますが、もうあれから十二年の歳月がたっておりますが、今日までずっと居座り続けておるのが実態であります。アメリカの前国防長官でございましたラムズフェルドも、一度この普天間飛行場の実態を見るために
沖縄を訪ねておりますが、飛行機から市街地の真ん中にあるこの飛行場を御覧になって、これは大変な基地だ、
世界一危険な飛行場だと、こういう御指摘をしてアメリカに帰られました。そういうこともありまして、閉鎖への動きが始まってきたわけでございます。
私は、ここで一点だけ
防衛大臣のお気持ちを聞いておきたいと思いますが、この普天間飛行場の
安全確保のために設けられたクリアゾーンというのがございます。クリアゾーンと申し上げますのは、土地利用禁止区域でございます。そのクリアゾーン内に普天間第二小
学校があるんです、小
学校が。一九九二年の海軍省太平洋局から出された海兵隊航空基地普天間飛行場のマスタープランには、その小
学校の存在は伏せられておりまして、今でいいますと、偽装といいますか隠ぺいといいますか、そういう偽装のマスタープランになっておるわけであります。したがいまして、これは大変危険な、危険性を隠すためのそういうマスタープランであると。
まず、このことを、
防衛大臣のお気持ちをちょっとお聞きしておきたいと思います。こういうことが許されることなのかということです。どうぞ。